もうひとつ気になる時事ニュース。
尖閣諸島周辺の我が国の領海内で密漁していた中国の違法漁船が海上保安庁の巡視船と接触(意図的だよな・・・状況的に)して拿捕された事件はご存知だと思いますが、中国では日本とは比べ物にならないほど大きな事件として認識されてるようです。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100908/chn1009081801005-n1.htm
まぁこれは領土・領海に対する日本の認識があまりないため日本ではあまり騒ぎになっていませんが、領土は国家の構成3要素のひとつですから本当は大大大問題なんですよ。
中国の領土・領海の主張はバカバカしいにもほどがありますが、国民の反応は中国ぐらい大騒ぎするのが当然です。
むしろ日本人の関心の薄さのほうが問題でしょう。
領海内で違法な漁業をしていた漁船を正統な理由で拿捕した日本を中国は「抗議」しましたが、我が国は中国に「遺憾の意」を伝えたそうですが・・・・
「遺憾の意」って要するに「残念だ」でしょ?
なんというか・・・・
それはさておき、気になるニュースが次々はいってきます。
中国は漁業監視船を尖閣諸島に派遣しました。
この監視船、実は元軍艦です。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100909-OYT1T00925.htm
退役したとはいえ、元軍艦が緊張感のただよう尖閣諸島周辺に向かうわけです。
これが何を意味するのか、背筋がゾクっときますね。
さらに事件当日、実は領海侵犯した漁船は30隻はいたそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100908-OYT1T00584.htm?from=nwla
が、8月中旬はそんなもんではなく、周囲に270隻、領海侵犯は70隻とも・・・
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-09_10016/
こんな状況ではありますが、海上保安庁は何をやってるんだ!なんて責めるのは酷です。
海上保安庁は人員12504人(平成20年度)、予算総額1824億円(平成21年度)しかありません。
日本中の海上保安官あつめてもわずか12000人しかいないんですよ。
それを世界有数の広い警備海域に24時間体制で・・・・
こういう領土関係の外交問題はナショナリズムを刺激して深刻な状況に発展する可能性があります。
だからこそ冷静な対応が必要なのですが・・・・
政府は媚中、国民は領土問題に関心ナシの一方で現場は緊張の最前線。
政治は外交よりも代表者選挙で頭が回らない状態。
なんだか冷静な対応以前の問題な気がします・・・・
そうそう、そういえば96年の台湾総統選挙前には中国海軍が台湾周辺海域にミサイルを打ち込んで恫喝しましたっけ。
あれ?もうすぐ日本では民主党の代表者選挙。
関係あるのかなとかんぐってしまいます。
Posted at 2010/09/10 01:08:50 | |
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