先日北朝鮮による韓国領内住宅地に対する砲撃事件があったばかりでしたが、昨日の産経新聞に非常に気になる記事がありました。
北朝鮮が新型IRBM(中距離弾道弾)”ムスダン”を発射準備している情報があったとのことです。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101125/plc1011250133000-n1.htm
ムスダンはテポドンを上回る射程があるとされ、日本全土はもちろん、グアムやアラスカが射程に含まれる可能性が指摘されています。
この時期に発射実験をするのは金正日の後継者とされる金正恩の世襲とも関係あるでしょう。
一方先月には数ヶ月以内に核実験を行う可能性が指摘されています。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101022/amr1010221149011-n1.htm
先日の砲撃事件とあわせて北朝鮮がさならる暴挙と挑発に出てくる危険がありますね。
ところで何故弾道ミサイルが脅威なのか、あまりテレビでは報じられませんよね。
1発が非常に高価ですので数多く撃つことは出来ませんし、命中精度も極めて悪い。
例えば原子力発電所を狙ってもその敷地内に弾着する可能性は低いんです。
(アメリカの高性能な弾道ミサイルでも命中精度は数百メートルです)
命中すればその場所にいた運が悪い人は犠牲になりますが、主権の侵害という非常に腹立たしいことを除けばそれほど大きな問題には感じられませんよね?
なぜ弾道ミサイルが脅威なのか。
それは搭載する弾頭にあります。
弾道ミサイルは命中精度が非常に悪いので、多少外れても問題ないようなものを搭載します。
そう、
核弾頭か生物化学兵器が前提なんです。
弾道ミサイルには核弾頭か生物化学兵器弾頭を搭載するのが当たり前。
だからたかだか1発の弾道ミサイルに大騒ぎするんですよ。
日本のほうに向かって弾道ミサイル実験をするということは、日本に核ミサイルを撃ち込む脅しと同義です。
北朝鮮が実戦投入可能な核弾頭と長距離弾道ミサイルを手に入れると我が国はモチロンですが、米国を直接核攻撃可能になります。
そう、北朝鮮に対する米国の態度に影響してきます。
数万人単位を殺戮できる武器をもつことになるわけですから。
そうなったら米国は果たして北朝鮮に対して強い態度で臨めるのか?
それは我が国の安全保障にも直結します。
では我が国は?
先日の砲撃事件で国家の中枢になる官邸が70分もがら空きになるような現政権に緊張感は感じられません。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101125/plc1011252132017-n1.htm
もっとも意図的に尖閣を「領土問題」化させた現政権に国民を守る気なんて最初からないと思いますが。
朝鮮学校無償化についてもあんな事件があったばかりなのに「教育上の観点から客観的に判断すべきだという基本的な考え方は変わっていない」ですからね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101125/plc1011251921013-n1.htm

写真は北朝鮮をかわいがる船。
Posted at 2010/11/26 00:43:31 | |
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