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2015年04月10日 イイね!

GT-R Magazine Vol.122

 

 今号において気に入ったことから書いてみたい。
まず、あたらしい企画として登場した「GT-Rの棲み家」、ついにGT-Rにもこのようなライフスタイルを紹介する企画が出てきたのだと思うと興味深い。
ガレージライフは、たいていがフェラーリやランボといった高価なクルマ向けのものというイメージがあったが、
その豊かな意識の波はGT-Rオーナーにも影響を及ぼして当然のことだし、またこれからも、より一層広まっていく流れなのだろう。
これはGT-Rオーナーの意識の変革ともいえると思うが、
それは今号110ページにあるkansaiサービス代表向井氏の言葉に集約されると思う。
「乗りづらいクルマを操る、それがステータス・・・速いのが正義という時代でした・・」
この言葉の意味するところは、当時の社会全体の時代背景、心理的な状況からしても純粋な競争心というよりは、どこか人と張り合うような意識が強く根付いていたからなのだろう。
つまり、オーナーの意識の方向性が他人(外側)に向いていたということであり、それは誰かとの比較競争ゆえの優越感を満たそうとするものであったかもしれない。
そのような意識の方向性は少しずつ移り変わっていくものだが、大切なことは自分自身の内へと意識のありようを取り戻していくということになるのだと思う。
だからこその、夢あるガレージ紹介の企画であるだろうし、「長く付き合っていきたい」という多くのオーナーの希望に対するひとつの提案として誌面で展開していく価値は大きく、次号以降の掲載も楽しみであるのは僕だけではないだろう。
きっと取材への応募も多いと思うが、いまも付き合いのあるGT-Rオーナーさんが、さっそくこのガレージ企画に応募したとの連絡をいただている。
彼のガレージは実用的な家の動線が考えられていることと、夜間の照明に美しく映える工夫もされており、GT-Rを魅惑的に眺められることが、いまも印象に残っている。
もしも掲載されたなら、なんとも嬉しいかぎりであるが、まずなによりも彼のその積極的な気持ちにエールを贈りたい。
長く維持してきたからには、いろいろと紆余曲折があったりするのかもしれないが、たとえそうであったとしても、GT-Rとの付き合い方に対する彼なりの自信と意気込みが伝わってくるように思う。





 もうひとつ、先月のことだが、かつて大破復元をしたGT-Rのオーナーさんから久しぶりに便りをいただいた。
いまも調子よく乗られているようで、このたびチューニングをされたとのことだった。
そのGT-Rは廃車確定レベルの大クラッシュだったが、それも思い起こせば懐かしく、もう10年くらいが経つ。
その頃は自分のスタイルとして確立する前だったか黎明期だったこともあり、完成後にオーナーさんと食事をしたり撮影をするということはしていなかったのだが、辞めた今も近況を知らせてくださったり、なにかと気にかけてくださることはたいへん有難く、そして感慨深い。
 振り返れば思うことはいろいろでてくるが、幾ら修理をしたとはいえ、大破したことのある車を10年以上も乗れるとは、一般的な考え方からすれば、それは予想外というものなのかもしれない。
修理工場側からすれば、ホンネをいえば、とっくに買い換えているという想定であったかもしれない。
それというのも、たとえ新車からであっても10年も経てば、どこかしらに経年劣化は表れてくるものだろう。
まして、大破である。
新車より劣っていたとしても、おかしくはない。
しかし、だからこそ土台となる骨格系の修理や、内板パネル系にはある意味オーバースペック的な作業が必要だと思ってきた。
もちろん、その前提としてオーナーさんの思いと理解がいるものだが、GT-Rオーナーはじめ、クルマ好きな人たちが、いったいどれだけの思いをもっているのか。
かつて、このような投げかけをしていたことが、いまもって懐かしく思い出されてくる。
そして、すこし目を瞑って当時の自分に思いを馳せば、さまざまな感情がしみじみと湧き出てくる・・・
それは、ひとことで言ってしまえば、戦い、であったと言えるだろうか。
 業界の常識、慣習。
 職人の意識、概念。
 オーナーの意識、期待。
それらのすべてを超えようと、無い知恵絞ってやっていたように思える。



あれから業界はどのようになっているのか・・・
俯瞰するかのように距離をとって見るようになると、それは当然のことだろうが、その渦中にいたときとは色々と違って見えてくるもの。
進歩してきたなあ、と思うところもあれば、あいかわらずだよなあ、と思うところもある。
まあ、それについてはまたの機会にでも書いていければと思っているが、 なによりも、いま思うことをまとめてみれば、先駆けて何かを為さんとするからには真実一路であればいいというものではなく、正義を貫けばそれでいいというものでもないのだということだ。
ひとそれぞれに、そのひとなりの真実があり、そのひとなりの正義がある。
環境や立場が変われば、その真実は変わり、正義の概念もまた変わって然りであるだろう。
それは実際に自分自身が変ってみてはじめて気づくもの、認められるようになるものなのかもしれないが、
大切なことは異なる価値観を排除する方向にではなく、融和統合していく方向に意識を置き続けていくということになるのだと思う。
もしも、なんにせよ”倍返し”的な奇跡的逆転劇を目指すとするならば、それは復讐心からではなく、愛を持ってでしか成し遂げられないとさえ思っている。
復讐心には押し込めていた悔しい感情を吐き出す快感が伴うものだろうが、
それは所詮、終わることのない仕返し合戦である。
自分自身が心の奥から納得できるようになるためには、それは愛にたつ選択をすることだろう。
そうしたならば、見えてくるものは、また違ったものとなる。
そして、それはきっと、このような感じになるのだろう・・・。
   もっと愛して欲しかった・・・
   いや・・・ ほんとうは、もっと愛したかった・・・のだと。



今回の記事はGマガに準拠していないと思われるかもしれませんが、GT-Rを心から愛するオーナーにとって、なにかヒントとなる意識のもちようや、関連する思いが伝われば幸いに思うものです。   yoshihisa
Posted at 2015/04/10 22:55:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | GT-R Magazine | 日記

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