簡単FRP講座♪その②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
樹脂が染み込んだら
あとは硬化を待つだけなんですが
FRPは完全硬化すると結構固い
となると削るときに大変なんですよね
なので幼・・・養生テープを押すような感じで異物を張り付けます
今回はマーカー(笑)
こうする事で
バンパー表面より上にはFRPが出てこない為
パテを盛った後削るのが楽になるんです♪
2
ほい、固まった見たいです
取り合えず30分て所かな
ある程度乾燥したら養生テープを剥がします
そうすることで
養生テープ側も空気にふれて乾燥しやすくなります
3
そこから更に30分経過
完全乾燥したようです
ガラス繊維なので半透明です♪
割れの被害拡大のための補強修正とかだけなら
これで完了でもいいかも
4
次はパテを盛るための準備
パテの食い付きがいいように
#320程度の紙ヤスリでFRP部や穴の周辺を荒らします
また表面と穴部との段差が滑らかになるように穴の淵を削ります
これをフェザエッジと呼び
これをするとパテの乗りもよく
完成後にパテ目割れが起きにくくなります
5
フェザエッジが済んだら
1度水洗いして粉を落とし乾燥させます
このときヒートガン等を使って
隙間に水分が残らないように注意です
そしたら1度バンパーを放置冷却させてから
パテを盛ります
初めは押し付けるように
隙間にパテが押し込まれるように塗り込み
だんだんと力を抜いて重ね
バンパー表面よりも全体的に高くなるように盛ります
今回は深さ5mm程度なのでポリエステルパテのみで
深さが1センチを越えるような場合は厚盛り可能な板金パテを使いその後ポリパテで整形します
これはポリパテは
削った時に表面が滑らかで
塗装に下地に適してるんですが
乾燥時に縮みが大きいのと
厚盛りした場合剥がれることがあるから
板金パテは縮みは少ないけど
表面が荒く
塗装の下地には適さない為です
パテと硬化剤の混合比は
商品にもよりますが
大体10:1です
あとは1~2時間ほど乾燥させます
6
パテが完全乾燥したら研磨です
乾燥が中途半端だと削るときにボロッと剥がれたりするので注意
この程度のパテなら
#320位のペーパーを木片とかに巻き付けて削ると楽かな
自分は板金用の硬質スポンジ使ってます
あとは満足できる面になるまで
パテ盛って削ってを繰り返して
面が出たら
バンパー全体を足つけしたのち
プライマーサフェーサー(プラサフ)塗って
#800程度で水研ぎして平になったら
希望のスプレーで塗ったら完成です♪
7
ちなみにFRPってのは
Fiber Reinforced Plastics
(ファイバー レインフォーセッド プラスチック)の略で
日本語で書くと繊維強化樹脂です
通常FRPと言うと
ガラス繊維を使った物を指しますが
それは本来「GーFRP」
(Grass Fiber Reinforced Plastics)
と呼ばれるもの
ちなみにカーボンボンネット等は
本来は「CーFRP」
(Carbon Fiber Reinforced Plastics)と呼ばれます
簡単に言えば「ファイバー」
つまり樹脂の中に
繊維を埋め込んだ物は全てFRPです
つまりその繊維が
ガラス繊維か炭素繊維かの違いだけ
ではなぜカーボンの方が軽いと言われるのか?
それはガラス繊維よりも強度が高いため
重ねる枚数を減らしても強度が確保できるからです
重ねる枚数が少なければ少ないほど
繊維や樹脂の量が少なくて済むから
軽いんです
さらにそれより軽いのが
ドライカーボンと言われるもの
これは通常FRPは
繊維に樹脂を染み込ませて硬化させますが
どうしても余った余分な樹脂が製品上に残ります
それはそのまま重量として出てくる
だったら余分な樹脂は吸い出しちゃえば良いじゃん♪ってな訳で
バキュームバック(布団圧縮袋みたいなの)で
繊維以外に残ったら余分な樹脂を吸出し
軽くしたのがドライカーボンなんです
正しこれに使うカーボンは
プリプレグ(通称生カーボン)と言われる
はじめから樹脂の染み込まされた繊維です
これに使われている樹脂は
熱硬化性の樹脂なんで
日本の平均気温ですら硬化が始まってしまうため
保管には冷蔵庫が必要です
また完全硬化には
80度以上の熱で6時間以上、熱する必要があり
この行程を「カーボンの焼き入れ」と呼び
またその為に釜が必要になります
勿論焼いている間もバキュームポンプで樹脂を吸いだす必要が有るため
バキュームバックはその高温に耐えられるものも必要です
ただそれで完成したドライカーボンパーツは
驚くほど軽く
その軽さは同面積のコピー用紙よりも
軽く出来るとも言われます
設備さえあれば
個人でもドライカーボンの製作は可能ですが
いかんせん設備が大変(--;)
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