
X1/9がロイヤルモータースの手により日本に正規輸入されたのは1974年。1973年秋の東京モーターショーで真白なボディの初期型がかなり傾斜のついた展示台に飾られました。
モーターファン12月臨時増刊東京モーターショー20周年記念特集号[昭和48年12月10日発行]より
その後1978年4月より東邦モーターズに代理店が移った。1978年の10月にフィアット・リトモのデビュとともにX1/9はストロークアップしたそのエンジンをベースに1500ccへとモデルチェンジ、トランスミッションが「5speed」となった。
4月1日より、東邦モーターズがフィアット・ランチア社の日本総代理店となりました。
当時のカタログを添えて、またまた手前味噌な私の車と当時の広告資料をもとに1978〜1980年のボディカラーについて解説します。
当初のボディカラーは9色。ソリッドカラーが少なくなって1300の最終カラーと同色の171レッド、188ダークレッド、761セピアブラウンの3色がソリッドでした。タイトル画像の躍動マシーン(^ ^)が171レッドで、真っ赤というより日本人のイメージだと朱色に近い赤でした。
本国のカラー名はRosso Arancio(赤いオレンジ)です。
ちなみに188ダークレッドはRosso Bordeaux(ワインレッド)で生産時期が短く希少色です。日本では意外と見慣れてますが。
ついでに、761MarroneSeppia(セピア色)も珍しいですが、日本で二つの個体を見たことがあります。
1300の後期にあったメタリック色(M)は5色
190オレンジ(M)
390グリーン(M)
470ブルー(M)
589ゴールド(M)
656シルバー(M)

656シルバー(M)
このうち190オレンジ(M)と470ブルー(M)がカタログ落ちし、

470ブルー(M)は1500モデルでは447ブルー(M)へ変更されました。並べないと違いは解らないでしょう。
新たに
447ブルー(M)
813ブラック(M)
853レッド(M)
が追加されました。

447ブルー(M)

813ブラック(M)

853レッド(M)
。。。私の車は902オレンジ(M)は?
1300の時の190オレンジ(M)とは違うのだ。
X1/9は1980年後期よりBOSCHのL-ジェトロニック電子燃料噴射付きモデルが加わった。多分その時に追加されたボディカラーが3色
835ブルー(M)
902オレンジ(M)
903グレー(M)
この時のオレンジメタリックなのです。
この三色は大変珍しい、私は過去に日本でそれぞれの色を一台ずつ確認している。903グレー(M)はプロトティーポ・レプリカへと再塗装され835ブルー(M)はフィアットフェスタで見たあの車両だと思う。
生産時から40年も経つのだからメーカーのオリジナル塗装なんて塗り替えられていて当然。ただ、上から吹きつけてしまったなら塗装精度は落ちるに決まってます。傷をつけてしまったり凹ませてしまったり屋外駐車で紫外線でボロボロ・・・などなど。しょうがなく全塗装をするのでしょうが、上塗りするとボディラインのシャープさがその厚み分失われます。
剥離塗装は施工の精度が悪ければ後々表面が荒れたり錆が浮いてくる。何としてもオリジナルを大事にしたいものです。
私のX1/9は左のドアと左のリアクウォーターパネルなど少しだけオリジナルを残していると信じています。再生する時が来たらこの辺上手に残すかなぁ。
これから探そうとする貴方!もし、その個体がオリジナル塗装であったなら、なんとかして同色でレストアしてほしい。

390グリーン(M)

589ゴールド(M)
ではまた!Ciao!

Posted at 2020/11/08 12:27:22 | |
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