春なのでオイル交換しました。
整備手帳。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2070905/car/2536937/4731115/note.aspx
冬開けて、今年は早い春がきたので予定通りのオイル交換。
走行距離は1200キロ程度、半年。
普通に「もったいない」という距離だと思う。
今回は純正でも「超えてゆけ純正」という意味不明なキャッチコピーの
「トヨタ 純正キャッスル SN 0W-20(シンセティック)」を使いました。
確か、現状で入っているのも「トヨタ 純正キャッスル SN 0W-20」。
でも、「シンセティックか否か」まではわかりません。
納車時はディーラー任せなので。
別にトヨタ贔屓という訳ではないんですが、
スプリンターの頃からずっと純正オイルだったので、これが無難なだけです。
この純正オイルを1年スパンで交換を続ける限り、オイルに起因しての因縁はありません。
ディーラでは。
さて、新しい純正キャッスル。
従来の0W-20のオイルと違うのが、鉱物油からシンセティックと表記に。
リニューアル前は鉱物油で灯油を混ぜていて、有機モリブデンを明記していました。
0W-20のオイルは鉱物油では作れないので
鉱物油を更に精製した合成油ということだったんでしょう。
ベースはどこまでも鉱物油なので鉱物油と表記していた点は、
正直で大変良いことだと思います。
今回はシンセティックと表記しました。合成油です。
旧キャッスル SN 0W-20のSDSでは
高度水素化重質パラフィン系油蒸留物 が 70<80%
有機モリブデン が 0.1<1%
など、
ケロシン 0.1-1%
鉱油濃度 90-100%
新キャッスル SN 0W-20(シンセティック)のSDSでは
重質貯留物(C-18-50) 分岐、環状、直鎖 が 70<80%
ポリオレフィンポリアミンコハク酸イミド が 1<5%
など、
鉱油濃度 10-20%
なので、新旧で組成が全然違う様です。
粘度も
旧キャッスル SN 0W-20のSDSでは
36.1(40℃)-8.5(100℃)
新キャッスル SN 0W-20(シンセティック)のSDSでは
35.3(40℃)-8.29(100℃)
となり、シンセティックの方が粘度が低くなっています。
動粘度が5.6< 9.3(100℃)の範囲であれば20のSAE粘度グレードなので、
共に20の粘度は妥当です。
(<参考>30のSAE粘度グレード 9.3<12.5 (100℃))
粘度が低くなっている点では、「省燃費」に寄与してるのは間違いなさそうです。
ただ、粘度が下がっているので耐摩耗性や高回転でのエンジン保護という点では
粘度による緩衝は期待できないので、オイルの基油よりも添加物次第になりそう。
具体的にとなると、メーカーから直接明示はありません。
レスポンスの記事では
トヨタ、純正キャッスルオイルを刷新…全合成油化で摩擦係数を3分の1に低減
記事に「ホウ素とモリブデンの配合によるもの」と記載はあります。
ところがホウ素もモリブデンもSDSには記載ありません。
添加物としてホウ素とモリブデンと同等の添加物が入ってるのでしょう。
多分・・・。
データの閲覧はさておき、実際のオイルはというと、
色は琥珀色
臭いはほとんどしない
常温で粘度は「チャップンチャップン」
です。
学者でもないので科学的にどうのは知りません。
でも、個人的に思うのは
・水っぽいから粘度ロスは小さそう
・高回転で回す用途には向かなそう
・チェーンの潤滑には良さそう。
・VVTの作動油としては燃料で希釈されるとどうなんだろう?
・エンジン内の緩衝は減摩の添加剤次第?
・合成油なので鉱物油よりはエンジンが汚れにくいのかも?
・希釈状況では早期交換も必要になりそう。
・合成油なので熱安定性と蒸散の温度は高めかも?
・最近は直噴エンジンが多くなったので清浄分散と耐スラッジ化も強化されているのかも?
と、思ったりする。
純正オイルの刷新が珍しく頻度が高い背景には、燃費もあるだろうが
直噴のスラッジ対策とミラーサイクル吹き返しでのバルブとマニホールドの汚損と、
EGRの排気ガスオイル蒸散による固着の対策もあるのかなと思ったりもする。
合成油なら鉱物油よりもこの辺は有利になりそうな気配あるし。
オイルメーカーならまだしも、
純正オイルの刷新ってそんなに頻繁にやらないのが普通なので珍しい気もする。
残クレ抵当で高年の中古が多く流通する際の早期トラブルになる点を
消し込みたい意図もあるのかなと。
抵当車だと、年一回のメンテパック内のオイル交換位で、
自費前納メンテパック整備以外はメンテしないでしょうし、
メンテに無知なら車検まで点検すらやらないのも当たり前のこと。
と、想像巡らせるのはさておき、
交換したフィーリングは・・・。
・始動時のほんの一瞬に付くことが多かったオイルランプは現状付かなくなった
(オイル粘度が新油になって始動時の油圧不安定時における油圧が正常になったのかな?)
・タイミングチェーンの音が少し静かになった
・エンジンのフィーリングは変化があまりない
・アイドリング時のバイブレーションもあまり変化なし
・新油直後のピストンのコンプレッション感は若干あり
と、いう位です。
よくある、「オイル交換の感想」のまんまです。
普段、燃費ってあまり意識していないのでわかりません。
平均燃費計はあまり変わっていない。
現状、12キロ程度のままで今回もリセットは無しで継続。
んで、抜いたオイルの状況はというと、
汚れは程々で色はほぼ黒、以前のスプリンターの1年弱/年3000キロ相当位、
粘度はほぼ水と同じで、スプリンター比でない水っぽさ。
抜いたオイルがキャブ車によくあるあの独特の臭気の強い「にほひ」だった。
以前のスプリンターでもあのガソリン希釈した独特の臭気がここまで強くなかったので
このエンジンは加速時など燃焼サイクルの切り替え時に結構リッチで燃料を吹くようです。
おまけにEGR等で燃焼温度が低めという点も希釈に追打ちかけているのかなと思ったりもする。
それでも、トータル燃費で見るとここでリッチにしても燃費がいいのだから立派と言えば立派ですが。
更に低粘度オイルが希釈に追打ちをかけて粘度は水と同じでしたから、
オイルランプが始動時に一瞬付くのも・・・。
そりゃ始動の不安定時に一瞬油圧不足もなるわ。
やはり様子見ながら、交換サイクルを考えた方がよさそうという課題が残りました。
今度は酷暑の夏を無交換で越せるかな・・・。どうかな?
ついでにカローラクラスで合成油って初めて自費で入れました。
大衆車であってスポーツカーじゃあるまいし・・・。
という印象ですがこれは仕方ないね。色々と。
車が新しいうちは特に・・・。
お値段はオイル代です。1L1000円の定価コース。
工賃はかからず。タクティ系のお店です。
ちなみに、タクティで扱っているキャッスルの0W-20は
今回の純正シンセティックとは組成が全然違います。
SDSで調べてみました。
どちらかというと、旧純正に近い組成です。
値段も当然数百円/Lで違いますが、あまり価格差がなかった。
どっちがいいかはユーザー次第でしょうね。
頻繁に変えるならどっちも変わらない気がします。
タクティの方は有機モリブデンの添加は無さそうです。
有機モリブデンがいるならアッドザウルスを別途入れる指示を出す必要ありますね。
この有機モリブデンはエンジンの燃焼室よりもチェーンの潤滑に効きそうと私は見ています。
トヨタの純正オイルは昔から「エッソ」で作ってます。
今のエクソンモービルですね。
今でもモービルのガソリンはパワーの出はいいです。
ちと高め傾向ありますが・・・。
これは余談です。
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