スバルのヴィヴィオ。
実家の下駄車。
実家で最後まで残った唯一のマニュアル車。
当時は軽のATは3速主流だったから。
スバルのECVTはよくぶっ壊れるのは当時も有名な話。
何せまだ軽四輪の高速の制限速度が80キロの時代。
軽四輪はそれでいいと思うんだけどね。
新車購入~廃車まで約10年位だったかな。
オド8万キロ弱だったと記憶。
燃費は平均リッター17キロ前後。
街乗りだけなら14キロ位、エアコン入れてで街乗り8キロ位。
長距離で定地走行すれば28キロ位。エアコン入れて25キロ位。
FFの2WD。5速MT。
長距離乗って燃料食わないって本当に素晴らしい。
エアコンが細いトルクを奪うから使えば燃費にもろに出る。
今の軽四輪はこの辺上手に制御してるんだろうね。きっと。
今まで乗った軽四輪の中で最高の足回りとボディ剛性だと思う。
特に足回りは、現在の軽四輪なんか比較にならない程、素晴らしい出来。
エンジンが4気筒。
3気筒から比べればスムーズな反面、低回転トルクが細い高回転型。
多気筒小排気量エンジンだから特性は仕方ない。
更に回すとうるさいエンジン。
当然、街乗りは燃料も食うので定地走行以外は燃費が悪い。
キャブ車なのでオイルはよく汚れた。まめな交換必須。
ただこのエンジンって心地いい。
軽四輪の3気筒と違い、回すと心地よく、
エンジンはこうやって回して走るっていうか。
省燃費では全くないけど、とにかく楽しい。
高回転になると、キーン!って感じで元気だし。
マニュアルミッション必須のエンジン。
税金対策で4ナンバー車。
これ、ギア比がかなりのローギアード。
5速のMTとはいえ、2tトラックみたいな感じ。
ギアレシオが小さく、頻繁にシフトチェンジがいる車。
良くもあり悪くもあり・・・。
昭和の軽四輪みたいな感じかな。
エンジン回して速度が出ない~みたいな。
クラッチ交換は無かった。
滑らずに十分に奥で繋がるのでクラッチ板はあまり減っていない感じ。
我が実家は
「クラッチも満足操作できない下手糞なら車なんか乗るな!」って
言われて運転を覚えてきたのでクラッチ減らずは当たり前のこと。
それだけ、車は事故と命を落とすと背中合わせだってことなんです。
時代変われどこれは変わらない。
足回りは四輪独立懸架。
他の軽四輪のリアサスがプアーだから、独立懸架が如何にいいかがよくわかる。
乗り心地も追従もストロークもハンドリングも高次元。
不必要なロールも起きずかといって硬すぎず。
乗用車よりもいい位。
足回りがしっかりしてるので長距離乗ってもあまり疲れない。
ほんとに良い足。
8万キロまでショックの油漏れ等は一切ない点も良いと思う。
今の軽四輪もミドルクラス以下の自動車の全般に言えるけど、
リアのサスをなんとかしろと思うわけですが。
惜しかったのが防錆が甘い点。
ロアアームが錆で穴あくってどうよ。
他の下回りもかなりの錆で鉄板がダメになってしまった。
ボディー等の見えるところは比較的錆に強いんだけど、見えないところが錆でボロボロになった。
昨今の自動車みたいなもの。
見えるところはしっかり作るけど、見えない所はヒッヒッヒって。
「長期間は同じ車を使わないでね」っていう昨今の自動車作りのハシリかも。
あと、このヴィヴィオ。
よく、ぶっ壊れました。
それもメーカー保証が終わってからボロボロと。
エアコンのコンプレッサーぶっ壊れ、
ミッションのリンケージのバックランプスイッチもぶっ壊れ、
マフラーも太鼓とエキマニのガスケット付近で錆て穴あきで交換を数回と・・・。
多くて全部を覚えきれない。
車検の度、オイル交換の度にチマチマとぶっ壊れては直しました。
最後はロアアームが錆で穴が空いて、下回りの鉄板も錆が酷くて車検満了で廃車に。
古くなれば壊れてメタメタになってくるのはスバルらしい。
スバルの軽が今では無くなってしまって残念。
軽自動車メーカー全般として思うに、車体価格が異様に高いくせに、
こういう基本がしっかりとした軽四輪を生産しない姿勢はどうかと思う。
軽のボンネットバンでは、未だにこれを超える車は無いと思う。
省燃費は除いて。
修理でお金かかる車かもしれないけど、
基本がしっかりしてる点でこれを超える軽自動車はありません。
乗ってらっしゃる方は末永く大事に乗ってあげてください。
唯一無二の軽ボンネットバンの名車と言ってもいいと思います。