ミジェットタカのブログ一覧

　３５，９℃の猛暑の昼下がり、秋冬作床作りでした。先日エンジンオイル交換したミニ耕運機は絶好調、アイドリング時のガバナー不調回転上下は消えてなくなり、作業はサクサク進みました。（人間が暑さで音を上げていましたが。）
　水冷のMidaget１５００エンジンより空冷OHV単気筒のこいつのほうが数倍耐暑性があります。思うに、水冷よりかワーゲンの空冷水平４気筒のほうが熱に強いでしょうか。

　数ある部品の中で入手が最もむつかしいと思われる前ガラスをしっかり養生してボンネットを外しました。

　1番シリンダーの点火プラグを抜くためにはオルタネーターをずらさねばなりません。そのためにはベルトをプーリーから落とさねばなりません。どうせこの後、長いベルトに交換して固定したままでもプラグを抜けるようにするつもりです。なのでベルトを取り外したいのですが、そのためには空気ポンプのベルトとを外さねばなりません。エアポンプの固定ネジを緩めたいのですが、オイルフィルターを取り外さないとなかなか工具が届きません。そして、こぼれたオイルでヌタヌタです。つい先日交換したオイルですが、いくらか白濁しています。冷却水が混じっているせいなのでしょう。そして、ファンベルトを外そうとしましたが、ラジエターとファン留めボルト頭の隙間を抜けません。高額なファンクラッチのせいです。恐ろしく高かったファンクラッチは後で知ったことですがひどく不評で、オーバーヒートもこのファンクラッチが一因となった可能性があります。ですから今回、元の固定式に戻すつもりでトライアンフスピットファイヤー用、ウォーターポンプとファンも発注しました。（アメリカMOSS発注。円安で部品代はかさむし、運輸業諸経費高騰で送料は以前の２倍です。）

　ガスケット抜け発覚後にアイドリングで長く回した後のプラグ状態です。１番２番はことによく煤けています。圧縮圧力は？

　４気筒ともほぼ１１５psi とそろっていました。望むべきは１４５psi ほどは欲しいところですが、これで十分走っていました。この数字からはヘッド抜けがどこで起こっているかは予想できません。
　ロッカーカバーを外してヘッド締め付けナットが緩んでいないか調べましたが、緩みはありませんでした。

　水抜け空焚きエンジンストップした翌日に、エンジンは回りました。しかし走らせてみるとすぐに水温は急上昇し、車庫に戻って観察すると、、、。冷却水が噴き出されていて、サーモスタット上のキャップを取ってみるとあぶくがボコボコ噴き上がっています。膨張タンクキャップを外して覗いても同様にあぶくが沸いています。
　ヘッドガスケット抜けがほぼ確実です。シリンダーヘッドブロックの熱ひずみ発生も間違いないところでしょう。ヘッドを外して面研を頼まねばならないでしょう。ヘッド外しは車体に載せたままできる作業ですが、なにかと厄介な事この上なしです。前回のエンジン組み立て時に入れたヘッドガスケットはPAYENの高級品だったのに残念です。今回もPAYENを入れるつもりで手配します。送料で目が飛び出ました。以前と比べると倍です。運送業の諸費高騰と円安のあおりです。

　何年かぶりでエンジンオイルの交換です。トラクターのジーゼルエンジンの廃油よりもひどい汚れ様でした。