ミジェットタカのブログ一覧

　エアポンプからボコボコと音が出るようになりましたので、外して様子を見ることにしました。発電機を外さなくては難しそうに見えます。エンジンミッション降ろしの際には発電機、エアポンプの順に外し、積み込み時にはエアポンプ、発電機の順に着けたものです。整備書にはオイルエレメントを外すだけで脱着可能と書かれています。しかし、デスビを外さずには無理そうです。ましてやドライブギヤ位置直し後にはずいぶんと出っ張り（アンプ電子回路が入っていますが、前オーナーがワコーズイグニッション系に改変してあるので無意味な出っ張りとなっています。）が邪魔な方向に回り込んでいます。オイルエレメントとデスビを外して、エアポンプ外しに取り掛かりました。少々パズルでしたが外すことに成功しました。
　中を掃除してベアリングにグリスを差したり、少々手を入れて組み戻しました。２０２１年5月のエンジンミッションOHの時にエアポンプをいじっていますので、詳しくはそれを参照ください。https://minkara.carview.co.jp/userid/2072720/blog/45146581/

　外すときに留めナットとワッシャーを落っことしてワッシャー探しには苦労しましたので、ワッシャーをナットにコーキングで貼り付けて翌日の付け戻しに備えました。
　付け戻しは外すときよりよっぽど大変です。知恵の輪あるいはトリプルパズルです。知恵を絞り、我慢を重ねて付け戻しました。オイルエレメントを付け戻し、デスビの付け戻しです。前回の轍を踏まぬよう、ドッグのかみ合わせ位置をしっかり合わせて、ローター軸を半時計回しなんぞしてドライブギヤを動かすことが無いように気を付けて差し込み戻し着けました。
　さて、エンジンを掛けてみるとボコボコと大きな音がして回転が上がりません。エアポンプがますますおかしいかと一瞬思いましたが、デスビを進角方向に回してやると好調になりました。少々遅角気味でもよかろうと思ったのが大間違いで、作業前よりも進角気味の位置で元の調子となりました。
　ちょっと走らせてみましたが、変な音は消えていよいよ快適です。

　ごく微量なのですが冷却水が垂れます。シリンダーブロック右側を伝わって滴ってきます。インマニとヘッドに冷却水通路がつながっているのではと思って、インマニ外し着けをしたがためにそこから漏れているのではと当初は思いました。しかし、そんな冷却水通路はないようで、そこからの冷却水漏れは無いでしょう。シリンダーガスケットからの漏れではと疑いました。
　右シリンダーブロック壁はインマニエキマニやキャブ、その熱シールドなどで視界が効かず手も届きません。マイクロスコープとPCモニターを利用してのぞき見しました。不鮮明な視界ではっきりしませんが、ヘッドガスケットあたりからは漏れていまいようです。ヘッド締め付けネジの再々増し締めが必要かと思っていましたがその必要は無さそうです。

　さらにはヘッドガスケット修復ケミカル材を冷却液に混入しようかと思っていましたが必要ありません。この車がここに来た当初、エンジンを掛けると冷却液が右シリンダーブロックを伝わって漏れ出していました。てっきり、ヘッドガスケット抜けと思い込み、このケミカルを5年ほど前に半量冷却系に流し込んでやりました。それで漏れが止まったので感心したものです。しかし、５年前のクラッチ故障によるエンジンミッション降ろしに基づいてのエンジンレストアの際、その冷却水漏れはヘッドガスケット起因ではなくて冷却水バイパス鉄パイプの錆び腐れ穴が原因だったことが判明しました。
　さて、今回の漏れは何のことは無い、この冷却液バイパス鉄パイプの後端のホース繋ぎクランプの締め付けが甘くて、その継ぎ目からにじんでいたのでした。

　風が冷たく寒い日でしたが、黄色いホワイトダックスで隣町の画材屋に絵の具を買いに出かけました。
　小豆島行の後にジェットニードルを2段上げてあり、キャブレターセッティングはすっきり決まっています。ストレスなく気分良く往復出来ました。国道の流れに乗って走っていて、信号待ちで止まってもアイドリングはしっかり落ち着いています。

　ご機嫌伺を兼ねて隣町まで買い物行でした。ヘッド降ろし積み後の点火時期合わせも完了して、信頼性が増しましたので山越しに挑戦でした。
　3速ボチボチ登りで、ヒーターを掛けなくても水温計は半分以上に上がることは無くて安心しました。ただエンジンストップ後に数秒ですがディーゼリングで回り続けるようになりました。
　ただ、これがおかしいということはありません。この年代でこの種のMidgetにはディーゼリング停止機構が出荷時から付いています。エンジンキースイッチを切ると同時に空気をインマニに吸い込ませて、燃焼回転を抑え込むという装置です。しかし、その電磁バルブを前オーナーは取っ払っているので、オラが車ではそれが機能しません。そこでマニュアル化したEGR開閉レバーの登場です。キースイッチを切るときにレバーを引いてEGRを効かせてやればディーゼリングは起こりません。

　　備前市八塔寺集落へスケッチ行でした。一日中雲一つなく晴れ渡り、穏やかで暖かな、これ以上ないスケッチ日和でした。このカエデの木はまだ紅葉が進んでいなかったのですが、去年のこの木のスケッチ同様に赤色を盛ってやりました。
　スケッチはこちらでご覧ください。
http://artytaka.main.jp/?p=2857
https://blog.goo.ne.jp/t2artyt
　
　ますます好調のスーパーカブです。ことに朝はパワーが増したように感じました。気温が下がって空気の密度が上がったおかげか、と感じられます。登り全開走りの直後でもアイドリングは安定していましたし、、、。これは、エンジン冷却効果が良くなったせいでしょう。