(写真と本文とは関係がある事を願う)
単なる夢か幻か。
フェラーリ、良いですね。
フェラーリなんて、簡単に口にするのも憚れる様な高価なクルマ。
到底、手が届くとは思えません。
時折、街中を走る姿を見掛けますが、思わず見とれてしまいます。
やっぱりフェラーリ、良いですね。
いい加減、歯止めが掛からなくなったので、
思い切って自動車販売店まで行ってみました。
事前に電話もせず、勿論、誰の紹介もなく。
何処かに通報されるかもしれないとドキドキしましたが、
決してその様な事などなく、ごく自然な感じで相手をして頂きました。
丁度テスタロッサが置いてあったので見せて頂きました。
これがV12ミッドシップ。間近で見たのは初めてです。
運転席に座ってみました。感慨深いです。
営業の方から話を伺うと、現在マニュアル車は殆どないそうで、
自動変速でもシングルクラッチとダブルクラッチ(DCT)があるそうで、
DCTの方がメンテナンス費用が掛からないとの事。
傍らには、そのDCTを積んだカリフォルニアが置いてありました。
流れる様なスタイリングで、大変カッコ良いと思いました。
ですが、その値札は、私にはカッコ良すぎました。
『お呼びでない』
かつての名台詞が頭に浮かんだ瞬間、店を後にしました。
あまりに非現実的で、大分意気消沈しました。
これは昨年の年末の事です。
それから数か月が経ち、季節は春になりました。
私の頭の中も春になり、何を思ったのか再度自動車販売店を訪れました。
ただし、今度は別の店です。
そこでは古いフェラーリを中心に何台か見せて頂きました。
その中には「挑戦」という名の付いたクルマもありました。
運転席に座ってみました。感慨深いです。
そこには色々な年代のフェラーリが並んであり、
どれもピカピカに磨き上げられておりました。
ですが、私自身が運転している姿をイメージ出来ませんでした。
そう気づいた瞬間、店を後にしました。
残念ながら私には似合わない様です。
フェラーリは、やはり分不相応なクルマ。
私はもう、何にも挑戦したくないのです。
すっかり目が覚めました。
夢は夢のままで終わる方が美しい様です。
(おわり)
Posted at 2017/08/13 14:59:26 | |
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