先日、TさんのVABのハンドルを握らせていただきました。
↑
去年行われたサーキット試乗会でのVABです (TさんのVABではありません。)
※今回は試乗に集中し過ぎて、すっかり写真撮影を忘れていました・・・
一部GVBの画像で代用してますが、ご了承ください。m(__)m
2時間ほど青森市内をドライブしましたが、サーキット試乗会の時よりジックリとフィーリングを確かめながら乗ることができたので、VABを満喫できる試乗となりました。
ホント、Tさんに感謝です^^
試乗中、いつも通る道も走りましたので、GVBとの違いも取り上げたいと思います。
↑自分の愛車、GVBスペックCです。
★VABの仕様★
シャシ :STI製フレキシブルタワーバーとフレキシブルドロースティフナー
マフラー:STI製マフラー(銘柄は未確認です・・・)
エアロ:STI製サイドアンダースポイラー。
(フロントアンダースポイラーはドライブ前に取り外しました。)
タワーバーとドロースティフナーを取り付けてあるので、ノーマルとはフィーリングに違いが出そうです。
ふと気づくと、自分のGVBとほぼ同じ仕様なですね^^
今回、2台ともスタッドレスタイヤを履いています。
タイヤ銘柄によるフィーリングの差が大きく出る夏タイヤより、スタッドレスタイヤの方がシャシ自体のフィーリングの違いが分かり易そうです。
ちなみに、走行距離はGVBが60,000キロ弱、VABは10,000キロ弱。
GVBはヘタリが出ている距離なので、比較するにはちょっと酷かも・・・f^^;
★インテリアは、スポーティで質感が高い★
クルマに乗り込んで最初に印象に残ったのがシートのフィット感。
自分のGVBはレカロシートではなく標準のバケットシートです。
バケットシートとは言ってもサイドの張り出しで体をサポートするのではなく、体が沈み混んでホールドするタイプです。
VABも同じ考え方のシートのようですが、GVBより肩のサポート性が高い点が良いなと思いました。
友人はレカロを入れたいと言っていましたが、自分的にはノーマルでも十分だと思います。
インパネはプラスチック感が高くて実用車的なデザインのGVBと比べ、質感が高くスポーティーな雰囲気になりました。
でも、唯一GVBの方が良いなと思ったのは・・・
↑メーターの見やすさ。
VABのメーターは、中央に大きなインフォメーションディスプレイを採用していることもあり、新しさとスポーティーさ、そして高級感があります。
(と言ってますが、GC8から乗り換えた時にはGVBもそう思ったんですけどね・・・)
VABでサーキット走行した時にタコメーターが見づらいことが気になったのですが、一般道でも同様に気になりました。
インフォメーションディスプレイを中央に配置した事からタコメーターが左側に移された上に文字盤が小さいこともあり、見づらく感じます。
慣れれば気にならなくなるかもしれませんが、スポーツを意識したハイパワー車という事を考えると、タコメーターは是非真ん中に大きく配置してほしいところです。
これからの時代、メーター類全てがディスプレイに表示されるようになりそうです。
その時には、是非タコメーターをドーンと真ん中に配置するモードも用意してほしいところです。
背景色の変化によるシフトアップインジケーターを装備するのも面白い演出だと思いますけどいかがでしょう・・・
話が変わりますが・・・
インパネ中央上部にあるマルチファンクションディスプレイ、連成計を表示していましたが、これも羨ましいアイテムですね。
これだと、わざわざ追加メーター付ける必要もなく、メーター周りがゴチャゴチャしなくていいですね~^^
★エンジンは変わらいけど進化したECU★
最初、やたらレスポンスが良いな~と思ったら、Sモードに設定されていました。(画像はGVB)
Tさんは普段Sモードで走行しているそうですが、自分はIモードで走行しているので、条件を同じくするためにIモードに変更です。(画像はGVB)
ちなみに、Iモードは分かり易く言うとエコモードみたいなものです。
ホントはSモードが一番ナチュラルなフィーリングで運転しやすいんですけどね~f^^;
↑上の丸いスイッチをポンと押すとIモードになります。(画像はGVB)
↑マッタリドライブでフィーリングを確かめます。(画像はGVB)
↑普段のマッタリ街乗りでは過激なS#モードの出番はほとんどありません。。。
でも、たまには・・・エヘヘ^^
普段の運転では、3000回転をリミットに2000回転弱から2500回転付近を使用しています。
今回も、同じように運転しました。
”Iモード”では、2000回転付近のトルクを出しつつ3000回転で頭打ちになり、シフトアップを促すようなセッティングになっているのはVABもGVBも同じです。
エンジン自体はどちらもEJ20ですが、ECUのセッティングが変わっているとのことです。
しかし、このような乗り方だとトルク感に違いが無く、低回転域は特に変わっていないのかな?と思いましたが・・・
よ~く考えてみると、、、
GVBスペックCはボールベアリングターボが採用されており、標準仕様のGVBより低回転からトルクが出ていますが、スペックCと同等に感じるという事は、エンジンは標準仕様GVBと同じでも、ECUセッティングにより低回転域のトルクをもっと出すことができたという事ですね。
もし標準仕様車同士の比較をしたら、その進化ぶりがはっきりわかりそうです。
〇参考〇
VAB 最大トルク:43.0kgf・m/4400rpm
GVB 最大トルク:43.0kgf・m/4400rpm
GVBスペックC最大トルク:43.8kgf・m/3200rpm
ちなみに3車とも最大出力は、308馬力/6400rpmです。
何かの本で、「シャシがしっかりしたVABでは、思い切ったECUのセッティングで、エンジンのトルクとパワーをフルに出すことが出来た。」と開発者が言ってましたが、ECUセッティングで相当進化させたことは間違いないようです。
ただ、2500回転付近からはボールベアリングターボの効果で、GVBの方がトルク感と吹け上がりが良いと感じました。
もしボールベアリングターボ仕様のVABが出たら、マッタリ街乗りでも太いトルク感と吹け上がりを味わえるGTカーになるかもしれませんね。
★基本的に同じだけど味付けがちょっと違うブレーキ★
VAB、GVBとも踏力に応じて制動力が上がる、素直でコントロール性が良いブレーキですが、VABの方がコツンと効く感じです。
構造的な違いが無いのでブレーキパッドの特性による違いだと思いますが、個人的にはVABの方が好みに合います。
余談ですが、来年の車検でそろそろブレーキパッド交換しなきゃならないけど、ノーマルパッドでなく好みに合うこういうタッチのブレーキパッドを選びたいなと思いました^^
★運転支援の制御は、確実に進化してますね★
大きく進化したなと思ったのは、ヒルスタートの制御です。
ヒルスタートとは、坂道発進でブレーキを放した瞬間に後ずさりするのを防ぐため、ブレーキを1秒ほど保持してくれるものです。
その間にアクセル操作とクラッチ操作を通常通り行えば、後ずさりすることなく発進できます。
ブレーキ解除の瞬間は半クラッチで駆動力が少し伝わっている状態なのですが、GVBはブレーキ解除がポンッと一気に行われるので、クラッチをドン!とつないだような走り出しになってしまうのです。
そのため、ショックが出ないようにアクセルと半クラッチのコントロールをブレーキ解除のタイミングに合わせてしなきゃならないのすが、何とかならないかな~と思ってました。
しかし、VABではブレーキの解除がゆっくりと行われるので、意識してアクセルとクラッチをコントロールしなくても走り出しがスムーズです。
試乗中、何度か坂道発進してますが、途中までヒルスタートが付いている事を忘れていたぐらい違和感無い上手い制御です。
これは、良いですね^^
ホント羨ましく、新型って良いな~と思うところです^^
ヒルスタートはABSのシステムを使ってコントロールしていると思うのですが、プログラムのバージョンアップでGVBも同じように出来そうなんですが、やってくれないかな・・・
でも、数多くある旧型車のテストも続行してしなきゃならないとなると、メーカーとしてはコストと人手が・・・、実現はなかなか難しいですね・・・f^^;
★大きく違うシャシセッティング★
走り始めてまず感じた事は、ボディのガッチリ感と塊感が高いという事です。
60,000キロ目前でヘタリの来ているGVBの後に乗ったせいかもしれませんが、とにかくボディ剛性がガチガチに高いという印象です。
ハンドリングは、少ないロール量のままステアリング操作量に応じてグイグイッと向きが変わっていきます。
グリップ感がステアリングとシートから伝わってきて、ドッシリ感と安心感が高いところはGVBも同じですが、ロールしながらスーッと向きが変わっていき”しなやかな乗り味”という言葉が似合うGVBとはハンドリングの印象が大きく違います。
例えると、VABはレーシングカー、GVBはラリーカーのような曲がり方という感じでしょうか・・・
とは言っても、サーキット走行では適度にロールするので姿勢変化が分かりやすく、唐突な動きをすることが無いので、本降りのウエット路面でしたが非常に安心感が高かったです(^^)b
そういえば、VABを運転していた時、ふとくカートに乗っているかのようなクイックさが印象的なAZ-1を思い出しました^^
フィーリングが少し似ているのかもしれません。
(AZ-1、ホントに乗っていて面白い車だったな~^^。今でも欲しい車の1台です。。。)
乗り心地については、足は硬めですがドッシリ感があって外乱に影響されることが無いので、高い安定感と安心感で心地よい乗り味です。
ゆったりした乗り心地が好みの方にはお勧めできませんが、スポーツカーが好きだけどファミリーユースも犠牲に出来ないという方には許容できる硬さじゃないかと思います。
VABとGVBですが、ここまでフィーリングが違うと、新型と旧型の比較では語れないような気がします。
進化がどうこうというより、狙っている方向性が新旧で違うという風に感じました。
そういえば、GVBで気になっている事で、夏タイヤを履いて荒れた道路を走るとフロントの足がちょっとドタバタするのですが、VABではどうなのか?がスタッドレスタイヤだったので確認できませんでした。。。
ボディがかなり進化しているので改善されていると思いますが、もし機会があれば確認してみたいと思います。
★まとめ★
VABは、
ドッシリ感が高く、ステアリング操作に忠実にグイグイ曲がるハンドリング。
剛性と塊感の高さが心地よいボディ。
スポーティなインテリアと、シャープで空力が良くチューニングされたエクステリアデザイン。。
など、ドッシリとした操縦安定性と思い通りに動くハンドリングが気持ち良い、乗っていて楽しいクルマでした。
あまりの良さに、一瞬浮気しそうになってしまいましたよf(^_^;
※あとがき※
その後、自分のGVBで同じコースを走りました。
VABに乗っている時、新型って良いな~と思いながら楽しいドライブをしていましたが、一方で自分のGVBに乗った時に古さを感じてしまうのではないかと心の片隅に不安がありました。
しかし、GVBは”ヘタリ”が出ていますが、それが”しなやかさ”を増す方向に作用していて、VABとは違った気持ち良さがありました^^
その”しなやかさ”が気持ち良く、雪降る中ですがついつい浪岡までドライブに行ってしまいました。。。f^^;
年数と走行距離で必ず来る”ヘタリ”
ネガティブな面だけではないことを気づかされたひと時でした。
↑走行距離が5万キロ超えましたが、まだまだ気持ち良く乗れそうです^^
クルマって、奥が深いですね^^
あれっ?VABのインプレッション記事なのに、GVBの話になっちゃいましたね・・・f^^;