好きになったクルマは10年と言わず永~く乗り続けたい主義なのですが、名車と言われたR32スカイラインも多くの部品が再生産されないまま枯渇しまたその価格が高騰したため止むを得ず12年前(2008年末)に乗り換えを決意。
そこでアルファロメオやジャガーにぞっこん嵌っている知人数人に相談したところ、
「クルマ道楽も双六に例えるなら上りはメルセデスベンツだろうね」とのアドバイス。でも完璧主義のなせる業か世間では子供の頃からメルセデスはダークなイメージ。正直に言うとベンツは大嫌いでした。だって子供の頃に観たアメリカの戦争モノ映画に登場するメルセデスベンツは冷酷残忍なナチス高官の公用車。ボンネットのスリーポインテッドスターのマスコットは極悪イメージ。さんざん悩んだ挙句最悪すぐに乗り換えても投資リスクの少ない格安で買えると分かったのがメルセデスベンツのW208クーペCLK320でした。スバルのレガシィとプジョーのクーペにもかなり惹かれましたが実はクーペが大好きだったのです。
特筆したいのは3.2LのV6エンジン+5速ミッションがとても優秀でハイオクでしたが街中の燃費は6.5~8km/L、高速燃費は最高で16km/L。更に12年(新車登録から23年)乗り続けた間、部品が入手できず修理が出来なかったことは一度もなかった。まさにこんなクルマが理想だったんです。世界中を探しても部品を20年以上保有しているメーカーは他にはポルシェだけなんだそうな。
ちなみに世界に冠たる自動車王国だった日本のメーカーの場合部品保有年数は平均すると7年間だそう。
ダイムラーは以前からオーナー表彰制度というのを実施していて、自分の1回目は10年間保有、2回目の受賞の時は20万キロ走行で受賞。その時有名歌舞伎役者の松本白鸚さんも10年間保有で受賞されWEBページで紹介されていました。お恥ずかしながら表彰されたのは小学校以来で、実は結構嬉しかったですよ(苦笑)。
我が国もかつては自動車王国アメリカにならってモデルチェンジを頻繁に繰り返し一時は大変な勢いでしたが、アメ車はT型フォード以来100年も続いた日本へのフォードでさえ輸入は今や正規ではゼロ。いつの間にかお手本だったかつての米三大メーカーを後追いするかのように日産の例を見るまでもなく昨今は凋落。
世界の自動車はドイツのメーカーがリーダーになり昨今の日本の道路を走る自家用車は大半が国産の軽自動車ばかり。今や街を走る普通車はこれでもかとばかりにメルセデスベンツとBMWにアウディ、VWのドイツ車だらけになってしまいましたよね。
CLKとのそんな蜜月時代も大掛かりな部品交換や修理がボチボチ出始め2021年3月末で止む無く乗換を決意、とうとう現在のCクラスC200コンプレッサーW204ワゴンに乗り換えました。CLKに乗り換えた時最初は「ベンツになんか乗って生意気だ」と散々言われましたが最近はすっかり時代が変わりそんなことはまず言われなくなりました。
自分の運転で18万キロも基本的に付き合ったクルマはそれまで皆無でミッション、エンジンなどの大きなトラブルとは全く無縁でしたし元々が名作と言われたW202のCクラスの車体を流用していたため比較的壊れにくく純正部品以外にもOEMパーツという二級品パーツが格安で買えて維持費がかなり安く済んだCLK君は前述の理由でちょっとシャシーが緩いかなという印象さえ気にしなければ本当に素晴らしいクルマ、お疲れ様でした。有難う!長々とスイマセン😌。