ゴルフはシャシー性能が優れていて、もの凄く安定しているので、もう少しパワーがあっても良いのではと思われる方もいらっしゃるのでないでしょうか?・・・
お手軽パワーアップパーツが気になる今日この頃ですが、ターボ車の一番手っ取り早いパワーアップ方法であるブーストアップについて、その仕組み、行う際に注意すべき点などを自分なりにおさらいしておきたいと思います。

※ゴルフ7は直列4気筒のエンジンが横置きでマウントされており、吸気は手前側、排気は奥側からとなっています。肝心のターボチャージャーは4in1outのエキゾーストマにホールドの先に1台のみ設置されており、バルクヘッドとエンジンの隙間の下側にあります。この写真でも、エアークリーナーボックスから出たホースがターボチャージャー方向に向かっているのが分かります。
まずはターボの基本的な概念から。
1.燃焼室(シリンダー)から吐き出された排気ガスが、エキゾーストマニホールドを通り、その出口に設置された排気側(タービン)ブレードを回す。
2.タービンブレードが回る事によって同軸上にある吸気側(コンプレッサー)ブレードも回り、吸気を圧縮して燃焼室に送り込む。
3.圧縮された空気量に応じた燃料を燃焼させて、自然吸気以上の出力が得られる。
あくまでも基本はこうなのですが、このままでは排気ガス量の上昇に伴ってタービンの回転も上がり続けることになってしまい、いずれ壊れて(ブローして)しまいます。
そこで、それを防ぐ仕組みが必要になってきます。
つまり押し込まれた空気の圧力(ブースト圧)を検知し、それが決められた値になったら、タービンに当たる排気ガスを逃がしてやって、それ以上回らないようにしないといけません。
その圧力を検知するのがブーストセンサー、排気ガスを逃がす出口がウエストゲート、ウエストゲートの開閉をするのがアクチエーター、情報を受けてアクチエーターに指令を出しているのがメインコンピューターという訳です。
ちなみに自分が乗っていた少し昔のターボ車(シルビアやスカイライン)のアクチエーターは、ブースト圧の掛かった配管が接続されており、その圧力で直接作動する機械式だったので、ここの配管に細工をすることでブーストが上げられたりしました。
最近話題のお手軽パワーアップのサブコン類は、ブーストセンサーとコンピューターの間に割り込ませ、ブーストセンサーの値を改ざん(過少申告)し、まだブーストがまだ規定値に達していないとコンピューターに思わせてブーストを上げる仕組みだと思われます。
この事からブーストアップを行うには、まず各部の機能が健全(正常)である事が大事です。
特にブーストセンサーが狂っていたのでは、即ブローに繋がりかねません。
そして本当のブースト圧が分かるブースト計も欲しいとこではあります。
またノーマルよりはターボやエンジンに負荷が掛かるとなれば、エンジンオイル等の管理も以前よりマメにした方が良いかもしれません。
ネタが見当たらないので、今日はこんなところで・・・(^^;;
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2014/05/15 22:59:09