2014年11月05日
991GT3リコール問題の顛末〜今更破格の値引きで叩き売り開始かよ!よほどRS発表前に処理したいのね〜
991GT3のデキは極めて良好!!なことはご報告の通り。
ここでは、2014年2月末から始まった前代未聞の991GT3大規模エンジン損傷・車両火災リコールの裏話を少し。
以下の話は、飛んで火にいる夏の虫!となり、2015年モデル枠確保者であった私自身が、紆余曲折を経て2014モデルを引き取ったからこそ言える裏事情である。
ちなみにクーポン・値引き一切ナシ。

結論から言うと「以前予言した通り、遅まきながら今になってディーラーに残った991GT3をバーゲンプライスで捌いてるよ!!」という話。

という事は、残念ながら世間的には危険過ぎる2014年型991GT3(エンジン乗せ換えモデル=私はあえて!これにしたが.理由は下記⑤記載)は敬遠されたということだろう。
ま〜エンジンがあれだけ根本的欠陥で損傷し、解決策の模索も錯綜したとなれば、おいそれと手を出せない代物と捉えられても当然だ。
その結果、行く当てを失ったキャンセル車両は一部の人気オプション搭載&色の車両を除きディーラーの手元に宙ぶらりんのまま残ったのである。
故に2014年11月1日現在、ディーラー筋の情報でかなりの確度で11月のロサンゼルスモーターショーでデビューするとされた991GT3RS(エンジンはオールニューとも噂される)の足枷とならぬよう、その発表前に適当に処理してしまえーーとポルシェAGからお達しが出たものと推察される。
おそらくRSが発表されると(何らかの要因=恐らくエンジンに関する新情報)、GT3が全く捌けなくなる結果となる、「何か」がRSにはあるのだろう、、、か?

そのため。今991GT3の破格の値引きによる直電売り込み含め、ディーラー周辺が大変騒がしいのではないかと思われる。
なにやるにも遅いよ!!
動き出すなら何故、我々2013年発注者が再納車開始される前の、契約内容再確認時である6月〜7月にその応えを出せなかったのか。
ま〜黙って待っていれば引き取り手が現れ売れ残らないと踏んでいたのだろうけれど、それは誤算だったばかりか、多くの早期発注組オーナーの信頼を大幅に損なう結果を招いたとすれば、ポルシェジャパン始め全ポルシェ経営陣による前代未聞の失策としか言いようが無い。

・「事の顛末」
① 未生産〜2014年3月枠
私自身はかなり複雑な経緯を辿っていて、当初2014年3月生産枠を確保していたためリコール時点=全車回収・使用停止勧告時では車両は生産されていなかった。
② 2015モデルとして2014年10月生産予定と通知
そのためこの枠以降⇒強制的に2015モデル(エンジン問題が一応解決した2014年6月だったか?以降生産されるものは全てこれ)として、2014年10月に生産される予定と通知を受けた。
③ 当初5月納車予定⇒11月〜12月納車予定へ
この通知を受けた時点で、海外でも加熱した平等な補償問題へのポルシェAGからの一応の受諾の意思表示を知っていた一方、日本では「それは海外のこと、日本では金銭賠償は一切未確定」との返事。
補償費用は下限が30万、上限が200万だろうと判っていたし、別にいくらでも誠意ある回答を貰えればそれでOKを出すつもりでいた。

しか〜〜し!!!
ここが何でそんなに物事を拗らせるの!!ってとこなのだが、2015モデルは通常通り(エンジンの乗せ換え等を行わない)まっさらに一から生産するモデルなので、一切値引きは(契約当初以上のものは)ありません!との回答。
いや〜値引き交渉したいんじゃないのよ!そもそも2000万の車で値引きって別に「オマケ」の意味なんてないし。
要は誠意。どれだけあなた様を顧客として尊重しているか、お買い求め頂き有り難う御座いますって意味の。
今回で言えば、再納車の見通しさえ全く立たず、それに対する説明もこちらから急かしても形だけで中身は何も語らずの実質白文、、、ただただ直るか直らないか分からないものを延々と待たせ、予定納期を自らの一方的事情により大幅に遅延させた事実への謝罪の気持ち、それだけのこと。
別に気持ちをいちいち表せぃ!なんてヤボな事は言わない。
だから通常はこちらからは一切求めないけれど、大体優秀な営業マンは次を見据え何も言わないでも「きもち」を乗せてくる、それも結構の。
ビジネスの世界、「きもち」は「ゲンナマ」なのよ。
現金なんて気持ちが無い!なんていうのはウソ。
皆気持ちがあるから、気を引きたい女性にはごちそうするんだし、貧困で困窮する人達への無償の愛ったって、愛を送ります〜テレパシーーーでは何も解決しない。気持ちを表すには、お金が必要なのよ資本主義社会では。
たしかに「現金」以上の気持ちは存在するし、それこそ崇高なものだろう。
しかし現金以下の気持ちは存在しないことはたしか。
心からの陳謝なんて求めないから、最低限の気持ちを表してさえ貰えれば、それで手を打とうという思いだった。

ってことで、すっかりこいつから(正確にはこのディーラー)は買わない!誠意が示されない限りは、モードに。
実は人柄自体凄く評価している営業マンだったので、断腸の思いだったことは確か。⇒最後の最後までこの営業マンから買う道を模索したものの、結局何時までたっても態度は変わらなかった、、、
④ GT3は欲しい!損をするなら試してから!
でもここで引き下がったら単に嫌な思いだけが残る・・・
そんなのは本意ではないし、GT3、ポルシェは単に贅沢とか見栄でではなく、乗る事所有することで自分を鼓舞し生活リズムを根本から変えるきっかけにもなりうるから。
販売サイドに嫌気がさしたからヤメた!では済まされないのである。
という事で、ポルシェセンターは全国にいくらでもある!
キャンセル車両がいくらでもある事は知っていたので、片っ端から色、装備が好みのGT3在庫及びエンジン乗せ換え時期リストを集める。
この時点で実は同じような行動をとった方は意外と多くて、早い者勝ちの様相を一瞬呈していた。
というのも、「もうこんな待たされて、改善されたエンジンのデキだって海のものとも山のものとも判らない、、、それならより精度の高い991GT3RSに!」と考えていたGT3発注者は多かったが、そのRSがターボ化されるという噂を聞き皆最後のNA!と一気に動いたからだ。
とはいえ、この動きは予想できていたし、望むオプションの類いも軟弱方向なのでさほど苦労無く一番くじを当て(殺到していたため当然値引き等一切ナシ)、見事2014モデルをオーナーへの道を歩み始めたのである。
⑤ 991GT3 2014モデル(エンジン乗せ換えモデル)を選択した理由
ここで単に誠意不足だとか、頭にきたから!とは別に、あえて一番早い枠の2015モデルではなく2014モデルにした理由が2つある。
1つは、このままやって来る2015モデルの最初期のGT3のエンジンってもしや、2014モデルから下ろしたぶち抜きコンロッドエンジンを遣い回して直して載せるのでは!?という不安があったこと。
だってエンジン一から作りましたなんて言われても、どこでまっさらのから作ったなんて証明できるのか?
こんなにも隠蔽隠蔽を繰り返してきたポルシェには、心底今回のリコール問題への対応で不信感が山積みだったから尚更その不安は大きくなった。
2つ目は、この2、3ヶ月の納車の遅れが大きな意味を持っていたこと。
というのも、GT3RSは当初グッドウッドで限定デビュー、パリでデビュー⇒2015年明け早々にも生産開始?との一部情報を得ていた。
そうした場合、2014年12月頃に来る991GT3って、その直後に来るGT3RSにしときゃよかった〜ってなるんじゃ?ってこと。
そうなるならば、2014年中盤とはいえGT3を早めから乗り始めることで、GT3RSが出る前に十分楽しんどかなきゃホント損!
これ以上損はしたくないと考えたからだ。

この2ヶ月近くの間、自らが下した2014モデル991GT3を引き取るという判断は正しかったのだろうか、、、991GT3RSを待つべきだったか!?と常にその思いが頭の中を消えることはなかった。
一方で、慣らしを進め徐々にGT3を走り込んで行く内、どんな経緯を辿って手元にきた車であろうと今共に楽しめる相棒であることに変わりはない!とも今は思える。

あと、付け加えるとすればご存知の通りGT3RSは割当が極々少量かつCox扱いになると言われており、待っていたからといって必ず手に入るのかも定かでないものを待つ訳にはいかなかった、、、という事情もある。
991GT3のデキからして991GT3RS(ましてやオールニューのエンジン搭載となれば尚更)はかなり期待できる!事は確かなので、今待つべきは991.2GT3か、991GT3RSというのが、現時点の私自身の見解。
ターボ化されない限りは、少なくとも991.1GT3と同等にはイイ出来なはずだから。
一連のリコール問題でもう待ちきれない!って方でない限り、あえて判断を誤ったポルシェ経営陣の残務処理にお付き合いする必要はないかなと。
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991GT3 | クルマ
Posted at
2014/11/06 12:02:47
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