カーグラフィックTV【2015年2月4日放送】 #1467
「伝説のカレラRSの正統なる後継 今度の「GT3」はどう進化したのか」
登場車種:PORSCHE 911 GT3
評価: ☆☆☆☆☆ 3度見 *
感想:「991GT3、遂に完全ダメだし」って嫌味いわれそう(怒)
今月号カーグラフィック巻末での松任谷さんの連載においても、完全否定だった。
そこでは「低速で乗っている限り何の面白みも無い」「GT3に乗っているという優越感以外、苦痛でしかない」と、つまり従来のRS系911という観点からみた場合、991型GT3は「重すぎる=軽快感に欠ける」失格モデルだと。

そして今回のCGTVでの田辺さんの批評でとどめを刺された。
完全に予想通りの結論で、、、
オブラートで何重にも包まれた上品な言回ししか決してしないあの田辺さんが「今までどのGT3にもあった刺激がない」とぐさり。「間口を拡げるために・・・」、先月号カーグラフィックの巻末に於いて「RSに期待したい〜」と言っていたのと併せ考えると、試乗中一貫して苦虫を噛み潰したような表情だった松任谷さんと全く同意見と判断して良いだろう。
松任谷さんがどうだとか以前に、少なくとも964RS⇒996GT3と乗り継いできたいち911乗りの方の一つの真っ当な感想として傾聴に値するものだろう。
991GT3オーナーとしても、仰る内容至極まっとうなものであり、総論として反論の余地はないと思っている。
但し、ステアリングが重い、だとか低速の乗心地がかなり悪い!という点は違うかな。
新型レンジローバー(オートバイオグラフィ、ダイナミック〜付き)と比べても遜色ない。
乗心地なんて揺れ方が整ってさえいれば、不快に感じず、「ワルい」とは感じないだけかもしれないが、私の周りの車に興味ゼロの女性陣も毎回進んで乗ってくれるくらいだから問題ナイ!と考えている。

個人的には(笑)、あれ!?軽快感がない!と拍子抜けしたのは事実。正確には重厚なのにシューンとスピードがのる感覚。
動作一つ一つが重ったるくて、感覚的に遅れる、ということは決して無く、それどころか逆に全てがドライバーの感覚の何歩も先を常に進んでいる。デジタルに。
996以前と、以後は刻んでいる時計の種類が決定的に違うのか。
アナログとデジタル。
それならば991GT3RSだってアナログの味を期待すべくもない、と思ってしまうのは悲観的過ぎるか・・・
愛機991GT3についてフォローを一つ。
今回のGT3、かっこも良いし、燃費も良好。それにコーナリング性能は間違いなく抜群で、PDKをスポーツにしての峠道でのダウンシフトの恍惚感は絶品◎だ。
加えて、都内一般道、首都高の速度領域での乗心地は出だしのふた転がりくらいはショックが少々あるが、その他は第一級のサルーンの如くである。拍子抜けするくらいに。
あのガーズレッドの個体はエンジン交換モデルだそうなので、エンジンの調子が極めて不調だった・・・と思いたい。
辛口評論家の中で唯一991GT3を絶賛している、ENGINEの齋藤浩之氏の真意を聴いてみたい。
昔のオートカーのように歯応え抜群の対談相手との対話形式で。
ENGINEでの対話形式は、知識・知能・感性全てにおいて相手が全く役不足で実質的に会話のラリーが成立しておらず、彼も壁に向かってしゃべっているようなものだろう。
次回放送予定 :
【BS朝日 2015年2月11日放送】 #1468
「SUVの進化が止まらない 新着のマカンは何位に入るのか」
登場車種:PORSCHE Macan、BMW X4、LEXUS NX200t 他
* 評価基準
☆ 閲覧回避 (基本的に無い)
☆☆ 閲覧後削除 (再放送等)
☆☆☆ 即HDD倉庫へ (展覧会取材等)
☆☆☆☆ 2度見
☆☆☆☆☆ 3度見
☆☆☆☆☆★殿堂入り
Posted at 2015/02/05 00:48:48 |
CGTV | クルマ