2017年03月18日
巷ではまるで都市伝説のように、ポルシェの限定車(ボクスターspider,GT3RS等、生産期間が短く事実上限定生産含む)を手に入れるには〜台以上お買い上げ!のお得意さんとして向こうから声がかからないとダメだとか、一見客がデポジットを入金しても恣意的に選別された限られた客以外買えないだとか・・・の噂がひしめいている。
それは「私は知っている!」という情報のみが先走り、その実態は闇の中という怪しげな商売と似ている。
結論から言えば、物知り顔で断定している誰か、その人こそが偽物という事である。
何故なら少なくとも国内全ディーラーごとに選別方式は千差万別であるばかりか、1ディーラー内でさえ一貫した方式が用いられているかは甚だ疑問だからだ。
私が知人に聞かれたら、その答えは正直分からない、どれが正解か断定はできない!としか答えようがない。
何故なら、その渦中にいた自分自身結局どれが行われているのか最後まで特定に至らなかったからだ。
ただし、少なくともこれらの内のどれかは採用されている事は消去法で断定することはできる。
遠からぬ関係にあるポルシェジャパン、ポルシェ販社それぞれの最有力幹部との直接の話をつなぎ合わせてみても、どれもどこかにトリック(商売上のごまかし)が無ければ辻褄が合わない話に終始した。
商売は嘘も方便なので、彼らがそのような対応をすること自体に問題はないと思っている。
しかし別に謎解きがしたくてポルシェを購入している訳ではないので、こういうトリックに付き合わされる事自体が時間の無駄なのである。
ヤクモノポルシェ入手への道は謎・嘘・裏切り・欺瞞・・・を覚悟し、一歩引いたスタンスで淡々と攻略していくしかない。我慢比べである。
何台何十年乗り継いでも、既得権益を手にいれた様な気分にはなれないし、そういう意味では極めて謎で逆に言えば公平とも言える市場がそこには広がっている。
勿論直近の買い替え台数がやけに豊富で、販社にとってもオイシイお布施対象者として枠を入手できるケースもあれば、逆に初ポルシェであっても紹介元や属性から潜在的な有望顧客と認定される場合もある。
ただ、それらを判断しているのは各営業であり、またその上司でしかない。つまりそこには各個人の裁量的判断が必ず働いているという点を見過ごすと判断を誤ることになる。
営業マンは車を売る人であり、残念ながらすべての営業マンが車ライフパートナーとなって一緒に生産枠を拾って来てくれる訳ではないということである。
要は人、それも利害を共にできる人を探した上で、あとは運に身を任せるしか方法はない。
運に任せるしかないのは、フェラーリの生産台数制限による中古車市場の統制、既存顧客の買い替え促進は割と合理的な施策で効果的だが、ポルシェの限定生産や生産枠割り当てのポリシーはさほど合理的な理由が見い出せず、理詰めで作戦を練ってもうまくは行かないからである。
Posted at 2017/03/19 21:13:24 |
991GT3 | クルマ