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2014年01月14日 イイね!

4th RangeRover Vogue Autobiography 購入のすすめ〜10ヶ月を過ごして〜

4th RangeRover Vogue Autobiography 購入のすすめ〜10ヶ月を過ごして〜 1. 満足している点
① ピッチング、ハーシュネス、、、やら何やら?とにかくコーナリングでの安定感(池尻ループでの安定感や抜群!!)、不整路のコツンとしたいなし方等脚回りはサイボーグのよう。
 先代初期BMWエンジンモデルも魔法の絨毯と感じたが、今回と比べればぐらぐら、ゆさゆさしたものに感じられる。もっともそれくらいが人間の動態性能にフィットしていて心地よいと言えるかもしれない。
 新世代Sクラス(2014~)と比べれば8%減ぐらいの能力かもしれないと感じたが、極めて秀逸なことに変わりはない!

② 508ps、63,8Kg•mの圧倒的な力強さ
軽快感は正に真骨頂。マスの大きさからイヴォークと同等の軽快感とは言い切れないが、突進するときのフロントがスっと浮いて動き出す感覚は1700Kg級ハイパワーセダンを軽く圧倒的に凌ぐ軽快感がある。
 そのため、大きなものを動かしているストレスが(この限りでは)皆無。

③ 超ハイスピードリムジンとしての価値
 安心してスピードを出せる、コーナーに突っ込める、、、
乗り味を味わうというより、機械的、機能的に完成された(AMGやALPINA等の)ハイスピードリムジンとしての安心感、もてなされてる感は飛躍的に伸びた。

2 . 不満足な点
① 全幅、全長の大型化が限界値を超えた感あり
1985mmという幅、5005mmの全長ははっきりいってうっとうしい。1900前半、5m未満が日本の道路幅では限界か!?
これならレンジスポーツで良い!開口部が完全フラットになる(かなり重要)二分割リアゲートさえあれば•••

② コマンドポジションの形骸化
フロントウィンドウの傾斜化等によりフロントフードの四隅を上から見下ろす感覚が20%程度減退したことにより、カイエンにもX5にもMクラスにも無かった独特の安心感が微妙だが確実に損われている。
 ロングドライブは当然、都内の細い道でさえ自信を持って突っ込める安心感は何物にも代え難いある種のドライビングプレジャーだったはず。馬にまたがって、風をきって思うままにどこまでも、、、そんな特別な清涼感、開放感を失いかけてきたのが極めて残念。

③ ライバルはいないはず!だったのに、、、
レンジ「スポーツ」(2014~は買い替えても!と思う程だが)という俗っぽいカテゴリーへの進出により、これとプラットフォームを共有するレンジローバーまでもが大事な硬派な一面を失いかけている。
 例えば、リアシートやリアゲートの電動可は世の流れであり、幼稚園の送り迎えの奥様方には最適だろうが、大量の荷物の出し入れの際には機能的でない(特に上下2分割式ゲートでは)。
ファントムのドアが自動で良いのは運転手がいるからであって、自分で閉めるならいちいちボタンを押すよりも手で現実にドアを引いた方が直感的であり、機能的なのと同じ。
 同じように、フロントウィンドウの傾斜化に加え、ボディを流麗に見せるため、斜めに切り取ったボディシェイプによりレンジローバーらしい実直で一徹なイメージが失われたばかりか、実際見晴らし感が平凡化の一歩手前まできている。
 絶対容量は分からないが、実際使ってみるとリアラゲッジスペースは四隅の切り取り方に原因があるのか、先代の方が広々感がある。

④ ステアリングフィールが0.1%程不自然
これは不満というレベルでは決して無いが、先代の方がしっくりきてまるで手足のように回せたというぐらい。

3 . オートバイオグラフィ グレードにした訳
2,5tー280psのBMWエンジンモデルで必要十分と感じていたため、パワーだけで言えばNA5.0(2013.3月時点ではV6 3.0は無かった)で良かったのだが、試乗した際、重くでかくなったネガがはっきりと感じられた。
 具体的には特に低速で左、右に細かく揺すられ芯が定まらない不快感を覚えた。心地よい揺すられ感ではなく明らかに重さに負けている感触。
 これならばやはり先代初期モデルの極上の中古車を探そうと思った。
 そして次にV8 5.0SCモデルに試乗し、スタビライザーの効果がこれ程か!と思える程、不快な揺れがないばかりかビシッーと芯が通った走りに感嘆を覚えた。
 
 先代初期トップグレードが985万円、それでもSUVとしては破格の高価格だったのに、この10年でX5とカイエンがいつの間にか1千万円台中盤以降の価格を無理矢理に正当化してしまった。
 ここまでくると完成度、卓越感が相当ないことには買い替える気には到底なれない。そういう極々個人的な観点からNA5.0は少し不満があったという程度である。

4 . 総評
一言、代わりの効く車になってしまった。
 現状では新型Sクラスか、レンジスポーツなど「よくデキタ車」が常に視界の中をちらつく。
 他には決して無い絶対的価値を提供するのがレンジローバー、ランドローバーの生命線だったはず。
しかし、では実際身銭をきってまで他のモデルに買い替えたいか?と聞かれれば、現状ぎりぎりの所で2013model RangeRover Vogueを凌ぐ車はナイ!!と言い切れる。それくらいの魅力はある。
 だが次世代、次々世代までもずーっと買い続けるか、次期モデルが(現行モデルが素晴らし過ぎて、どれくらいさらに素晴らしくなったか)楽しみでしょうがないか、、という観点では疑問符がつく。
車高の高さによる見晴らしの良さ、ビジネスカーでないという特別感ぐらいがSクラスに勝る点か(他はほぼ同等、乗り心地が僅差で負けているが、それはボディ形状によるためいたし方ない)。

 実際、もし2013.3の第4世代レンジローバー発売時点で新型SクラスがデビューしていたらSクラスにしていたかもしれない、、、、
とはいえ、Sクラスはそれはそれで、出来が良いというフライングスパーやミュルザンヌ、レイス等との骨肉の争いに巻き込まれる訳で実際の所選択肢には入らないが。

5. 代替車 
マセラッティギブリ(QPは先代と比べ血の匂いが3%ぐらいしかなくなってしまったので残念)か、低重心で吸い付くようにワープするTesla、何度乗っても馴染めなかったカイエンを尻目に今度こそコンパクトさを売りにポルシェ一流の車に仕上げられる予感のするMacan、が現状魅力的に映る。

6 . 結論
走る、曲がる、止まる、乗せるの点で突出した出来の車。
これらの点で不満はほぼない。買う価値のある車だと思う。

あとは「持つ喜び」の点で昔のモデルの方が少しだけ勝っているかなという程度。
この点は現代の全ての車に言える矛盾、宿命だと思うので欠点とは言えない、、、
Posted at 2014/01/14 00:38:52 | LandRover | クルマ

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