2018年01月06日
2017.7 DebutのVelarBMWエンジン搭載の第3世代レンジローバー(ヴォーグ、当時はスポーツがなかったため単なるグレード名)以来、約15年ぶりの衝撃的かつ革新的な出来栄えに、ただただ感激する.その完成度はロールスロイスの最新車Dawn、Raithに勝るとも劣らず、991GT3RSをも凌ぐ程だ。
何より感嘆せずにいられないのは、手のひらの指の付け根から感じ取れる、緻密かつ自然なステアリングフィール、これと絶妙にリンクした車体の傾き、動き・・・どれも悪路を走破するために必須の微細なロードインフォメーション、操作性を車に与えることを任務としてきたSUV専業メーカーだからこそ実現しえた乗り味、操作性だ。 加えて、乗り降りの際自動的に40mm下がる機能は見晴らしの良いSUVと乗り降りのし易さを両立していて使いやすく素晴らしい!ステップいらず。
ベントレーベンテイガW12、ポルシェ カイエンターボ・GTS、同マカンターボ・GTS、メルセデスベンツG63、同GLE 、ジャガーF-Pace、ボルボXC90、レンジローバーSports.
ベンテイガ始め、全て現実的候補として試乗を繰り返した結果、今も、これからも何度でもヴェラールを選ぶと思う。
全てにチョイ乗り以上の比較試乗をして言えるのは、今本物且つ最新基準のSUV(自然かつ軽快なハンドリング・ドライバビリティ、乗り降り等扱いのし易さ、安全装備)が欲しいならヴェラールしかない!!
ベンツらしさが薄いGL系以外、上記SUVはどれも車としてかなり完成度が高く魅力的であることは大前提として。
究極の悪路で安心感を備えた走りとはこういうものだ!と久々に再確認できるのは、人間の動態感覚に優しい(=入力に対するフィードバックの正確性と反応速度・態様の自然さ)ハンドリングとシャーシ設定の妙にある。
ランドローバー社、レンジローバーシリーズの中にあってヴォーグ、スポーツに次ぐミドルサイズSUVとして位置付けられるヴェラールだが、次男レンジスポーツと末弟イヴォークの全て良い所を併せ持っているから、はっきり言ってモデルを統合した方がいい、、、というかどっちも売れなくなるのではと心配になる。
燃費はガソリンV6、3Lモデルで都内一般道で8Km/l、高速10Km/l程度。
難点を挙げるとすれば、レンジローバーの最上位モデルVogueほどエアコン、シート関係のおもてなし装備が標準で備わっていない点ぐらい。
ヴェラールの最上位グレードであるオプション満載の1stエディションでさえ4ゾーンフルオートエアコンがつかないのには驚いたが・・・逆にそこらへんドイツ製は抜かりないから一般人受けするんだろう。
しかし、そんなオモテなし類など、車の本質の出来栄えがこれだけ突出していれば全く問題にならない。
車で感じる最上のくつろぎは、無理に矯正された無音の揺れない空間=動く応接間では決してなく、心地よく調律された揺れと音=クルマの空間なのだと気付かされる。
初期ロット故の個体差かもしれないが、V6モデルの試乗車HSEだかSEのエアサスとは比べ物にならない程1stEdのシャーシは路面を緩やかに舐めるようで秀逸に感じられる。
シャーシ関係の違いはテレインレスポンス2とコンフィギュラブルダイナミクスぐらいなので、その違いか個体差かは不明。
もっとも、Velarのコンセプト自体の素晴らしさからどのグレードでも価格の数倍以上の価値があると思うので、一度乗ってみて乗り味さえ気に入ればグレード問わずお勧めしたい.
Posted at 2018/01/06 09:05:21 |
LandRover | クルマ