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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2015年06月22日 イイね!

インドのコレジャナイ・シャレード

 
 盗難アジア、もとい東南アジア圏において強固な地盤を持つダイハツですが、ある意味スズキ王国といった感の強いインドには現在に至るまで未進出・・・と思ってたら、あら不思議?!

 あまりにも2代目シャレードにクリソツな、シパニ社の「モンタナD1」という車が存在しているではありませんか!!


 とはいえオリジナルと較べると、給油口が反対側に付いていたり、ピラー廻りの構造が全く異なってドリップチャンネルが無かったり、妙にエッジがカクカク・ウネウネしていて初期のポリゴン数の少ないCGのようだったりで何かが可笑しい。


 それもその筈、このモンタナD1はダイハツに無許可でシパニ社が遊園地のゴーカートよろしくFRPでコピーしてデッチ上げたプロトタイプ車なのです。

 1974年、インド南部・カルナータカ州の州都バンガロールに英国「リライアント」社の協力で誕生した「シパニ」社は、1975年より3輪自動車「リライアント・ロビン」を独自に4ドア化した「シパニ・Badal 」(バーダル?)の生産を開始。

 「リライアント・ロビン」に基づいたFRP製ボディにイタリア製2ストローク、198cc、10馬力の単気筒エンジンを搭載、タクシー用途に向けて販売されました。

 同モデルの4輪バージョンである「Badal・4 」も開発されましたが、どちらも販売成績は成功とは言えない結果に終わります。


 そこで1982年より「シパニ」社は「リライアント」社が同年に生産を終了した850ccの小型FR車「キトゥン」の生産設備を譲り受け「シパニ・ドルフィン」としてライセンス生産することで死中に活を見出そうとしたのですが・・・

 2ドアのみで4ドアボディを持たないことから市場ではまたもや苦戦。

 その直後にスズキが「マルチ800」(アルト)の現地生産に乗り出すと、「シパニ」社も「ドルフィン」の4ドアモデルとして開発した新型車「モンタナ」に生産を切り替えて対抗の構えを見せます。

 しかし悲しいかな資本力の大きな差は如何ともしがたく、バンパーやレンズ類は「マルチ800」からの流用でした。

 ところが意外なことに「モンタナ」は商業的成功を納め、そこで調子に乗ったシパニ社は大型の上級バージョンである「モンタナD1」を企画してしまったのです。


 当初「モンタナD1」は「フィアット1100」の現地生産車「プレミア・パドミニ」からコンポーネントの流用を予定していたのですが、設備投資等の問題から結局は従来の「モンタナ」の物を踏襲せざるを得なくなり、シャレードそのものだったプロトタイプからボディのデザインは魔改造されちゃいます。

 うーん、旧共産圏で配給制だった車と言われても納得しちゃいそう。さしずめ「トラバント」の新型モデル「シャレーバンド」

 プロトタイプに較べて車幅が狭く、ドアサッシ形状もマルチスズキのガラスを流用する為に全く異なり、もはやシャレードの面影がリアクオーターくらいにしか残ってません。
 
 ホイールのデザインでおわかりのように足回りの部品もマルチスズキ製です。

 FRP成型の都合でしょうか?初期モデルのリアハッチゲートは省略されガラスハッチに。

 レンズ類もマルチスズキ流用につき、フロンテのワイドボディみたい。
 
 ハッチゲートつきに進化した後期モデルも初代カルタスにしか見えないという罠。


 内装の詳細は不明ですが、おそらくベースのモンタナと同じくFRPの悪夢といった趣のダッシュボードなのでしょうね~


 エンジンはインドの「マヒンドラ」社がミツビシのライセンスで生産する、トラクター用1,5リッター4気筒OHVディーゼルを搭載。
 排気量が大きいこともありシャレードの1リッターCL型ディーゼルを上回る40馬力を発生、ボディも軽量なので動力性能はCL型のターボ仕様に匹敵するレベルかと。

 ひょっとしたらディーゼルエンジンを搭載するコンパクトカーという点から、コピーベースにシャレードが選ばれたのかも?

 このエンジンをリライアント由来の4速MTでFR駆動するわけなのですが、これが曲者でディーゼルの大トルクに駆動系が耐えられずトラブルが多発。
 これに悪い顧客サービスと弱い販売網が重なり悪評が立ってしまい、モンタナD1は1990年前後に僅か290台が生産されただけで生産終了、シパニ社自体も多大な負債を抱え後に倒産してしまいました。

 文字通りデッド=死という意味でのデッドコピーだったわけですな。

 まさに見た目に違わぬ邪神像(笑)
 存在自体がリビングデッド=ゾンビなコピー車ですか、そうですか。
Posted at 2015/06/22 01:22:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記
2014年08月26日 イイね!

昭和のダイハツ車が【ろことく】(ローカル特別仕様車)やってみた。


 ご当地ローカルアイドル、略して【ろこどる】が流行の昨今ではありますが、歴代のシャレードにも数々のローカル特別仕様車が存在していました。

 その歴史は古く、既に初代モデルの発売直後には、ダイハツ北東京販売が独自の特別仕様車「シャレードSS-Ⅱ」を販売していたことが確認されています。


 最上級グレードのXTEをベースに、専用サイドストライプ、エンブレム、アルミホイール、グリルガード&バンパープロテクターゴム、3本スポークステアリングなどを装備し、ボディカラーはサフランイエローとグラスグリーンの2色のみ。

 これらは、バッジとストライプ以外の全てがディーラーOPとして扱われている用品でもあることから、ラインで製造されたのではなく販売会社による架装だったものと思われます。

 本格的にメーカーが各販売会社の企画によるイレギュラー仕様を製造するには、80年代に入るまで待たねばなりませんでした。

 とりわけ元祖として有名なのが、阪神タイガース50周年を記念し、1985年5月に関西地区の販売会社7社が共同で企画・販売した「タイガース・ミラ」でしょう。

 よく「優勝記念車」と記述されていますが、発売時期的に祈るほうの「祈念」なのでお間違いなく。

 L55初代ミラに同年1月追加された特別仕様車elmy(エルミー)をベースに、ボディ両サイドに黄と黒のストライプが入り、4箇所にタイガースマークが付くほか、ユニフォームと同じ柄のシートカバー、専用ナンバーフレームを装備しています。


 その中に気になる1文を発見「タイガース・シャレード」?

 当時2代目となるシャレードにもタイガース仕様があったなんて初耳なので、ひょっとして予約数が集まらずにボツになったのかも?

 そして、そんな関西地区以上に独自の企画車に熱心な中部地区でも、様々な知られざるローカル特別仕様車が販売されていました。

 L70ミラの特別仕様車COTY(コティ)をベースに、TR-XXバンパー、AM/FM電子チューナー、リアワイパーなどを装備した、都会派レディのスポーティマインド・ミニ「Carrot」(キャロット)

 4MT・10インチ4輪ドラムブレーキのキャロットCS、2AT・12インチディスクブレーキのキャロットEXの2種類をラインナップ。

 ミラ・キャロットはL200系にもお買い得仕様となり継続され、L500系からは「OZ」(オズ)に名前が変わって現在まで販売される息の長い系譜です。

 もちろんミラだけではなく、リーザや3代目シャレードにも、とってもアクセサリー上手な特別仕様車「フィットネス」を用意。

 シャレードの場合、TSグレードをベースにカラードバンパー・アルミホイールなどのセットOP「ファッションパック」、エアコン・パワステを標準装備しています。

 他にも3代目シャレードには、全国区で販売されながらも記録が残っていない「シャレードGT-ti80」という不思議な特別仕様車がありました。


 車名に“80”とあるように、ダイハツ創立80周年&サファリラリーにおけるクラス1,2,3位独占の記念車として、1987年6月から300台が限定販売された筈なのですけど?

 おそらく特別装備とされている「スポーツパック」が通常のカタログモデルでも選択可能なメーカーOPでしかない為、正式な特別仕様としてカウントされなかったのではないでしょうか?

 なまじっかヨーロッパでは、GT-tiベースの本当にスペシャルな特別仕様「Monte Carlo」(モンテカルロ)を、現地のインポーターが独自に架装している例もあるだけに、この国内仕様の不甲斐なさには溜め息が。


 シャレードGT-ti・モンテカルロは、1988年の第56回モンテカルロラリーでのクラス優勝を記念し、西独ツェンダー社製のフルエアロ、アルミホイール(画像下の個体が履くもの)、専用ストライプなどの現地製パーツで武装したエボリューションモデルとなります。
 
 こうして日本以上に特殊な仕様が作られたシャレードと同じく、ヨーロッパでの人気が高い最上級車アプローズも、現地でローカル特別仕様車が開発されました。

 その人気ぶりは、ヨーロッパに上陸して間もない1990年、いきなり英国のインポーターがスポーティなオリジナル仕様「16GXi」を発売したことからも伺えます。


 ツートンカラー、ピンストライプ、メッシュホイール、リアスポイラーなどを装備、専用の鉄仮面を彷彿とさせるグリルは夢に出てきそうな強烈さ。

 フハハハ怖かろう、主に冷却系的に。

 もうこれは流石にローカル特別仕様の範疇には当てはまらない気もしますが、ベルギーのインポーターが短期間販売した「Applause break」(アプローズ・ブレーク)なんていうキワモノも。


 同国のコーチビルダー「EBS」(エルンスト・ベルク・システム)社の手による、FAブレーク·モジュールと呼ばれるコンバージョンキットは、リアゲートを取り外し、その上からFRP製のシェルフを被せる構造と推測されます。

 ほら、リアウィンドの影にはしっかり本来のCピラーが・・・

 そういえば中華でも、2代目シャレードのワゴンボディが試験的に生産されていたのだとか。

 はい、こういうのは特別仕様車じゃなくて魔改造車って言うんですね、わかります。

 このようにローカル特別仕様車の世界は泥沼です。
 ダイハツは現在でも販売会社から要望があれば独自の架装に応じているので、これからもローカル特別仕様車は都道府県や国の数だけ増え続けていくことでしょう。


[資料協力:ミラルゴ@旧パジェロチビさん
Posted at 2014/08/26 19:16:36 | コメント(6) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記
2013年12月09日 イイね!

北米仕様シャレードのすべて



 1986年、ダイハツは国産メーカーとしては最後に北米市場に進出。カリフォルニア州ロサンゼルスに現地法人『DAI』(ダイハツ・アメリカ社)を設立します。

 G100シャレードは、その基幹車種としてダイハツで初めて対米輸出を前提に開発されました。

 当然アメリカの路上における走行試験も実施され、1986年末にはラスベガスのホテル駐車場でテスト車両が目撃されるという事案も発生しています。(初出:ベストカー誌1987年1月26日号)

 船積み用のボディーコートが剥がされておらず、ハリボテのリアゲートによるボディ形状変更などの偽装が行われていますが、ステアリングのダイハツマークは隠されておらず、見る人が見れば、もうバレバレ(笑)


 比較テスト用に、2代目シャレード、価格帯の近い初代カルタス(シボレースプリント)、そして当時の北米市場で人気の最も高かったコンパクトカーであるシビックなどが持ち込まれていました。

 こうしてワンダーシビックと並べると、両車が共通のコンセプトでもってデザインされていることがわかって頂けるかと思います。


 それもその筈、HRA(ホンダ・アメリカスタジオ)によるワンダーシビックのオリジナルデザイン案は、G100シャレードにそっくりだったのです。(初出:NAVI誌1984年7月号)

 リアエンドに向かってスロープダウンするロングルーフ、直立したハッチゲート、リアフェンダーのサーフィンラインなど、これらはシャレードのデザインが成立する過程において多大な影響を与えたものと思われます。

 そんな北米シャレードの変遷を以下に纏めてみました。


●国内仕様との違い


<FRONT VIEW>


・ヘッドランプをSAE規格品に変更。

・グリル内のエンブレムを国内仕様では「CHARADE」表記から「DAIHATU」に変更(欧州/豪州も共通)

・北米仕様ならではの、サイドマーカーと5マイルバンパーも装備。
 5マイルバンパーは、国内仕様でも1989年1月のマイナーチェンジ以降のモデルに採用されています。


・フェンダー部分のウィンカーも備わらず、EFIの文字入りパネルで埋められています。



<REAR VIEW>


・リアサイドマーカーは、バンパー内臓式。国内の大型バンパー仕様ではブロックオフパネルで塞がれています。

・ハッチバック車でも車名ロゴに立体エンブレムが奢られています。国内仕様では、全てステッカー処理でした。 

・ハッチバック車のバックドアガーニッシュ内の文字が国内仕様の「CHARADE」表記から「DAIHATU」に変更されていました。1990yearモデル以降は国内と同じ部品になります。


<INTERIOR>

・ステアリングを法規対応品の北米専用クラッシュパッド内蔵型に変更。助手席前のダッシュボードにもクラッシュパッドを装着。

・センターコンソール内に時計のスペースを増設。


・北米仕様のお約束、マイルメーター化。


・国内3ドアがドアポケット内のノブを引き上げるタイプなのに対し、ドアトリムにドア開閉ノブが付くタイプに変更。
 国内仕様でも特別仕様車の「セルジオタッキーニ」と「LAギア」は同タイプを採用しています。


・Wikipediaに“エアコンがOPでも設定されていなかった”との記述がありますが、きちんと設定ありますよ~

 ブロアファンの風量が4段切り替えになるのは北米仕様のみです。

・リア3点式シートベルト&ハイマウントストップランプを装備。国内でも1991年のマイナーチェンジ以降はOP設定がありました。

国内ではビジネス仕様の廉価グレードに採用されていたダブルフォールディングタイプの可倒シートも装備されます。



 外国車の大半は、yearモデル制度を採用しており、毎年秋に翌年のニューモデルが発表されるのが通例となっています。
 北米仕様シャレードもその例に漏れず、初年度の1987年秋から導入が開始された仕様を、1988yearモデルと呼称しています。


●1988yearモデル

 意外なことに、ダイハツの北米前略にはリーザも組み込まれており、北米市場への輸出が真剣に検討されていました。
 しかし、実際に左ハンドルの試作車を作ってユーザーに対するクリニックを開催するなどをしたものの、結局は販売価格等の問題から計画は頓挫してしまいます。

 その為、当初はシャレードだけが西海岸エリアに限って販売されていました。(地図で示されている赤色のエリア)


 エンジンは全車一律、国内仕様のSOHC3気筒993ccをベースに、エミッション対策&メンテフリー化を狙い、電子制御燃料噴射、フルトラ化された北米市場専用のCB90型を搭載。


 国内仕様に較べればパワーアップしているものの、絶対的にはアンダーパワーである為に、ATは設定されず、ミッションは5MTのみ。

 メカニズムは全車共通で、装備品が異なる3つのグレードが設定されていました。


・CLS 

Top of its class in basic transportation-the most affordable Charade (クラストップのベーシックな移動手段。最も手頃な価格で入手可能なシャレード)

 北米市場におけるシャレードの基本となるグレード。
 ベーシックグレードとはいえ、ピラーブラックアウト、熱線入り着色ガラス、給油口&リアゲートオープナーなどが標準装備され、タコメーターとリアワイパーが無い以外は国内仕様のノンターボ最上級グレードTXに近い仕様です。

 当時のアメリカでは右ドアミラーの装着が義務化されておらず、CLSには装備されていません。 
 

・CLX

The ultimate in affordable luxury (お手頃な価格で入手可能な究極のラグジュアリーカー)

 CLSの装備にプラスして、カラードグリル、タコメーター、電動ミラー、リアワイパー、国内仕様のオプション設定品と同デザインのホイールキャップ、プレミアム・ダブルラッセルシート表皮の運転席、助手席アームレスト付きシートなどを装備。



・CSX

One of the worlds most affordable sporty car (世界で最も手頃な価格で入手可能なスポーティーカー)

 カラードバンパー、カラードミラー、国内仕様ではオプション設定の13インチCタイプ・アルミホイールをCLXにプラスして装備。国内仕様のパッケージOP、「ファッションパック」に近い装いです。


 エアコン、カセットステレオなどの充実した快適装備も標準装備。

 スポーティーカーを名乗るだけのことはあり、国内仕様2型GT-XXと共通の各部調整機構が無いタイプのスポーツシートを装備しています。

 1988yearモデルのカラーバリエーションは以下のとおり。

 国内仕様に設定されていない「ベージュメタリック」(ゴールド)は他の仕向け地にも存在していますが、ブラウン内装は北米仕様独自の意匠です。(でも中華にはアリ)


●1989yearモデル


 1989yearモデルでは、CSXが廃止され、廉価仕様のCESが追加されます。CLSから装備を省き、6000ドルを切る価格を実現しました。


 CLSはピラーブラックアウトが省かれ、現地調達の汎用品と思われるホイールキャップが装着されています。


 CLXは、国内特別仕様車のウィル、キサなどに装着されていたホイールキャップに変更。タコメーターが省かれており、全体的に販売価格を下げる為のコストダウンが目につきます。



 そして販売現場が待ち望んでいた、モアパワー仕様の1、3リッターエンジンが追加。


 既に国内仕様では1988年1月のマイナーチェンジで追加されていた、HC-E型4気筒16バルブを搭載しています。


 1、3リッターエンジン搭載車には、CLSとCLXの2グレードが用意され、カラードバンパー仕様、パワーウィンド&パワードアロックのOP設定もありました。


 この1,3リッター車に限って、フロントブレーキは国内仕様GT-XX、TR&CRと共通のベンチレーテッドタイプになり、3AT車も選択可能です。



 1989yearモデルのカラーバリエーションは以下のとおり。

 新色のブラックメタリックが追加されました。


●1990yearモデル

 1990yearモデルより、対米輸出を前提に開発された第二弾のダイハツ車、フェローザ(ロッキー)を市場に投入。ようやくラインアップに充実が計られます。

 シャレードにも、新たに4ドアセダン(ソシアル)が加えられました。

 それと同時にグレード体系も見直しを受け、従来の廉価版CESに相当するSE、デラックス版CLSに相当するSXの2グレードに集約。
 国内と同じくハッチバックは1リッター、1,3リッターの両エンジンが選択可能でしたが、4ドアセダンは1,3リッターのみの設定です。

 4ドアセダンの国内仕様(ソシアル)との差違は、リアバンパーにサイドマーカーが装着されている程度でしかありません。

 国内仕様でも立体エンブレムを持ち(特にSXグレードであればSOCIALの文字を除きすべて同じエンブレム)、G100シャレードで一番USDM化が容易な機種でしょう。

 それと同時に、グローブBOXがクラッシュパッド内臓タイプに変更されています。


 1990yearモデルのカラーバリエーションは以下のとおり。

 国内仕様のソシアルには「シルバーメタリック」「ベージュメタリック」「ブラックメタリック」の3色は設定されていません。そしてブルー内装がカタログ落ちしました。


●1991yearモデル


 国内仕様には、1991年1月のマイナーチェンジで採用されている、新しいデザインのグリル、テールレンズ、ホイールキャップなどの意匠を先行投入。


 外装以外に大きな変更はありませんが、ハッチバックが廉価版SEグレードだけの設定となり、内装色からブラウンも削られました。


 1991yearモデルのカラーバリエーションは以下のとおり。

 「ベージュメタリック」がカタログ落ちするかわりに、「ターコイズメタリック」、「ダークグレイメタリック」の2色が設定されました。
 

●1992yearモデル

 この年、深刻な販売不振からダイハツは北米市場からの撤退を決定。

 北米市場における最終型となった1992yearモデルは、前年モデルと同じ仕様のものが引き続き販売されていました。

 ひょっとしたら在庫車を売っていただけ? 

 販売不振の原因には、ダイハツというブランドの知名度の低さもさることながら、シャレードという名前自体にも問題があったと考えられます。

 ――「CHARADE」を英和訳すると、その意味は「偽装;こっけいな茶番」――

 “おみそれしました”というニュアンスでの「喝采」を意味するアプローズという名前も大概ですが、そりゃ敬遠されるのも納得です。

 そうして僅か4年足らずでシャレードの北米販売の歴史には幕が下ろされたのでした。


 しかし驚くべきことに、この北米仕様シャレード。少なくとも1台は確実に日本国内に持ち込まれていると思われます。

 というのも13年前の2000年、この目で滋賀県守山市を走行中の白い4ドアセダンを目撃しているのです。他の仕向け地には存在しないブラウン内装、そして左ハンドルだったので間違いないでしょう。

 果たして今でも生き延びているのでしょうか?
Posted at 2013/12/09 01:36:19 | コメント(6) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記
2013年12月04日 イイね!

『歴代シャレードミーティング』 開催のお知らせ

 不肖わたくしめも参加させて頂いております、初代G10から最終型G200までの歴代シャレードオーナー様が集まられているコミュニティ「Little Giant Killer Charade Owner's」(管理人:たつやんさん)

 こちらにおいて、歴代シャレードが集まるミーティングを企画しており、この場を借りて告知をさせて頂きます。

 記念すべき第1回目のミーティングは、シャレードの生まれ故郷、「ダイハツ竜王工場」のある滋賀県竜王町にて開催する予定です。

 早速ではありますが、開催概要と暫定スケジュールは以下のようになります。


『第1回・全国歴代シャレードミーティング』

●開催日: 2014年1月4日(土)

●開催場所: 竜王町総合運動公園 (滋賀県蒲生郡竜王町岡屋3333)

URL http://www.rmc.ne.jp/~dragon-hat/

 会場となる竜王町総合運動公園は、名神高速竜王ICから10分程度の距離です。
 500台以上駐車可能な駐車場があります。
URL http://ryuoh.or.jp/asset/00032/toppage/undoukouen_zentaizu.PNG


●参加募集車両

・歴代シャレード
・シャレードのエンジンを搭載したイノチェンティ車
・アプローズ、パイザー、ロッキー、ラガーなどのダイハツ製小型車
・昭和のダイハツ車

上記の車がお好きな方であれば、それ以外の車両や人間だけの御参加、御見学も大歓迎です。


●暫定スケジュール

☆AM11:00~ ミーティング開始

 遠方からお越し頂く方もいらっしゃるかと思いますので、スタートは若干遅めの予定です。

・開催の挨拶
・自己紹介
・集合写真撮影
・その後は歓談タイム

    
☆PM13:30~14:00くらい 昼食会場に向けて10分程度のツーリング

 混雑を避ける為に、昼食も少し遅めの予定です。 ダイハツ竜王工場の横を走って昼食会場に向かいます。

・昼食会場予定地: アグリパーク竜王 (滋賀県蒲生郡竜王町山之上6526)

URL http://www.biwa.ne.jp/~aguri-p/

 こちらの施設に併設の、近江牛を使用した料理をリーズナブルなお値段で楽しんで頂けるレストランで昼食予定です。

※:人数、混雑状況によっては変更の可能性あり

 その後は、自由解散という形を予定しています。

 下見に行ってきた画像を以下にUPしていますので参考にして頂ければ幸いです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/208539/car/1530104/3765789/photo.aspx

 エントリーを希望される方は、コメントもしくはメッセージで参加表明をして頂ければ、追って御連絡をさせて頂きます。

 あくまで暫定案ですので、ご意見、ご要望等がありましたら、遠慮なくお申し出ください。
Posted at 2013/12/04 19:06:11 | コメント(8) | トラックバック(1) | シャレードがいっぱい | モブログ
2013年08月16日 イイね!

中華シャレードのすべて2013

 
 まったく、いやな世界です。

 遂に、29年間生産され続けていた中華製のサンタナが昨年モデルチェンジをしてしまいました。

 設計自体がドイツの本社で行われ、思わず目頭を押さえたくなるような現代車にすっかり変貌。おかわいそうに・・・・・・
 例えるならば、中学、高校時代に憧れていた清楚な美少女が、久々に会ったら化粧のどぎついキャバ嬢になっていた・・・的な何か。

 そうなってくると心配なのが、今年でオリジナルから数えて26年目を迎える、我らが中華製のシャレード。(中華製シャレードの2012年までの変遷についてはこちらを参照のこと)

 中国においてはシャレードという名前が一種のブランドとして扱われていて、中国語辞書でも語句に「夏利=シャレード」と記されているくらいの国民車として愛されています。

 とはいえ基本設計の古さは如何ともしがたいのか、2013年上期の販売台数は前年比30.7%減と、中々に厳しい状況に追い込まれているのです。

 そんな状況を打破する為に、新たに満を持して新型シャレード「夏利N7」が2013年3月5日に発売されました。

 従来の夏利シリーズに比べて一回り大きい3950×1650×1505の5ドアハッチボディに1.3リッター4汽筒を搭載する、実質的にはセダンタイプのN5夏利のハッチバック仕様ともとれる夏利シリーズの最大モデルです。(全長は僅かにN5夏利の方が長い)


 車高が高いのとルーフレールを装着している事からわかるように見たまますばり、今流行のクロスオーバータイプの要素を取り入れたミニSUVとして、まだまだ中華市場ではライバルが少ないニッチなマーケットを狙った意欲作です。

 特に素晴らしいのが内装で、かなり忠実にデザイン画を再現したかと思われる造形に感心させられます。


 足まわりもG100系シャレードのものが改良されながら引き続き使われているので、このクラスでは世界的にも珍しくなった4輪ストラットの独立懸架タイプです。


 今や世界最大の市場となり、全世界の数多のメーカーがしのぎを削る中華市場。もはや安かろう、悪かろうの適当な作りと企画の製品では生き残ってはいけないのです。

 まったく弱肉強食の世の中というのは世知辛いものですよね。

 従来のG100シャレードベースのN3夏利なんて絶体絶命じゃないですか・・・という言葉自体を口にするのが躊躇される状況。言葉に出してしまうことで、現実を直視したくないというまじないめいた不安。

 脳裏に「FIN」という文字が明滅し始めます。おそるおそるHPをクリック。

 「ひー!」「あぐー!」「ぎゃーん!」「あひー!」
 まるで苦悶の叫びです。なぜ?

 またしても、マイナーチェンジしとるやんけ・・・・・

 2012年版の末にも少し触れていますが、2010年の北京モーターショーに出品されたコンセプトカー「TFC-H2」のテイストが注入された新型が2012年5月に発売されていました。

 2004年にN3夏利になって以来の8年ぶりのビッグマイナーで、最新の安全基準に合致させるために前後バンパー、ボンネット、フェンダー、トランクリッド、レンズ類、ドアミラー、ドアノブ、ダッシュボード、ドアトリムなどが新造されています。




 個人的には、オリジナルモデルにあったフロントフェンダーのブリスターフェンダー状のプレスラインが復活しているのが嬉しい限り。

 部位によってバラつきがあるものの、各パネル類のチリがオリジナルモデルよりも狭くなっているのも地味にポイント高しです。

 新造された内装も、従来のプラスティッキーで面白みのないデザインのものから一転。N7夏利にも通じる質感の高いものになりました。


 正直、これまでの中華シャレードのマイナーチェンジは部分的に光るものがあったとしても、どちらかといえば改悪に近いパターンばかりだったのですが、ようやく今回の新型モデルでオリジナルを超えた21世紀のG100シャレードとして恥じない内容に仕上がったのではないかと思います。

 でも、この調子だと、このままブラジル製ビートルみたいに50年単位で作り続けられるんじゃないでしょうかね?

 ちなみに去就が心配7されていた従来型のサンタナですが、こちらもしぶとく新型が出ても継続販売されているようでした。

 めでたし、めでたし。

Posted at 2013/08/16 23:22:49 | コメント(11) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記

プロフィール

「ダイハツマニアな並びで喝采!!」
何シテル?   08/31 19:07
ほら今日も、まゆげのおじちゃん探してくるよ、シケモク車。
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