本来なら、まだデュエットと末永く付き合うつもりでした。
でも、足を痛めてしまい急遽AT車に乗り換えを迫られ…まさかの“上がらせてもらえず”降板(笑)
やっと歩けるようになったタイミングで中古車サイトやヤフオクを徘徊しても、これといった個体には巡り会えず、やむなくL900ムーヴのおかわり3回目を決意。
そう思ったその瞬間。
まさかのメルカリで、理想のテリオスキッドが近場から出品されていたんです。
【理想のテリオスキッドの条件】
●平成14年までの油圧パワステ仕様(平成14年1月以降、フィーリングに違和感のあるEPS化)
●排ガス規制記号GF-のフルパワー仕様EF-DET(平成14年1月からはトルクダウン)
●ボディカラーが、ありふれた白・黒・銀・紺以外のイロモノ
●できればエアロレス仕様(…と言いつつ、脱がせば済む話)
この条件を満たすのは平成12〜13年製のみ。長いこと作っていたテリオスキッドの中でも激レアな2年限定ゾーンなんです。
実は以前から「除雪しなくてもデフロックで脱出できる4WDの軽」として、テリオスキッドを決め打ちで狙っていたのですが、この絶妙なタイミングで出てこようとは。
エアロダウンカスタムなのを除けば理想の仕様のうえ、出品者様は、2輪・4輪に精通した濃いショップ。弱点を押さえたフルメンテ済、なのに「利益出てます?」とこちらが心配になる価格。
いや~良い買いモンしました!!
しかも、福野礼一郎氏が言った「クルマは物理の法則に従う」という名言を、まさにこのテリオスキッドは体現しているのです。
・悪路走破性の為に極限まで切り詰めた前後オーバーハング
・4気筒が収まるスペースに3気筒を載せたことによるフロントミッドエンジン&軽量な鼻先と適正な前後重量バランス
・FRベース4WDの自然な操縦性&トラクション
・モノコックボディにフレームを溶接して合体したことによる重心の低さと鋼の要塞のごとき堅牢な車体
・東南アジアでのヘビーユースにも耐えうる揺るぎない足回り
・軽自動車最長クラスのホイールベースによる安定性
・絶品のフィーリングの油圧パワステ・トルコンAT・ワイヤー引きスロットルによるマリアージュ。
素晴らしい、実にエクセレント。カーグラフィック誌のインプレで軽自動車のレンジローバーと謳われていたのも納得の濃密な機械感と一体感。
綺麗にまっすぐ走る、思い通りに曲がる、ノーズダイブを感じずに止まる、この基本的な運動性能の高さで、ATでも自由自在にスピードがコントロールできる為、ゆっくり走っていても超気持ちイイ~
むしろトルコンのスリップでターボラグが気にならなくなるのでMTより良いかも?
嫌いだったフルエアロも60キロくらいから明確なダウンフォース効果を発揮し、バイパス巡航の安楽さに貢献しているので残留決定。
ある意味、リアル怪我の功名。
もっと早く出会っていれば…という思いもありますが、デュエットで車趣味を終わらせずに済んだことに、今は心から感謝しているのです。
おかげでマニア人生、また一段と楽しめそう(笑)