(昔話とは、自分が過去に所有していた車の思い出話です)
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ロードスターとの2台体制で中古のEF3シビックに約2年間乗っていたのだが、その頃、雑誌にトヨタ製の珍しい車の写真が出ていた。
若い頃はアンチトヨタで、その最大の理由が「ありふれてる」とか「個性が無い」ということだったのだが、その車は「トヨタにしては個性的な車だな」というのが自分の正直な感想だった。
車の成り立ちとしては三菱のパジェロやスズキのエスクードみたいな感じだが、それよりももっと乗用車的というか、お洒落な感じに見えた。それが後に「ライトクロカン」というジャンルを作ることとなった(と思う)初代RAV4との出会いだった。
さて、写真で見て気に入ったものの、一体どんな車なのだらう??ということで発売されるとすぐに販売店に赴き、実車を見た上に試乗もしてきた。
この初代RAV4はトヨタ車としては珍しく、発売当初は1グレードで3ドアの4WDモデルのみだった。(但し、ミッションは4ATと5MTが選択できた)装備なども必要なものはほぼ揃っており、あとは好みに合わせてオプションで選択する感じで、そのあたりも気に入った点の一つだった。
そして試乗してみると、非常に静かで乗り心地が良いことに感激したものだった。
更にATの変速ショックの少なさにかなり驚いたのも事実だ。ただ、これらについては当時乗っていたロードスターもシビックも音が大きく乗り心地も悪かったので、あくまでもそれとの比較であるのだが。
手元の記録によると、この初代RAV4は1994年の5月に発売。
自分が購入したのはその約2ヵ月後の7月となっている。
確か、発売当初から大人気でバックオーダーが重なり、納車に時間がかかったと記憶している。つまり、発売後に試乗してほぼ即決で購入を決断したことになる。
(シビックを手放し、ロードスターとの2台体制となった。)
この初代RAV4はそのスタイルだけでなく、コンパクトなボディに2Lのエンジンが搭載されていることも購入の決め手になったのだが、実際に乗ってみると底力はあるものの、特に速いとかスポーティという感じではなかった。クセの無い扱い易いエンジンだが、面白みが無いというか、単なるパワープラントという感じだった。
そんなワケで実は1年ほどで飽きてきたような感じで、その頃発売になったホンダの初代CR-Vを見たときなどは「早まったか!?」と思ったものだった。
しかし、1年ばかりで手放すワケにもいかんだらう。。ということでもっぱら足代わりとして乗っているうちに次第に生活必需品的な意味合いで手放せなくなってきた。
この初代RAV4に乗っている間に、趣味の車として乗っていたロードスターは3台乗り継ぎ、更に今所有しているアルテッツァも購入したのだが、自分が愛着を持っていたのはあくまでもロードスターでありアルテッツァだった。しかし、皮肉なことに愛着を持っていた車は大事にしすぎてあまり乗らず、代わりにRAV4は雨の日も風の日も足代わりとして一番距離も年数も多くなり、いつしか自分でも気付かぬうちに自分にとってかけがえの無い車になっていた。
そして約10年間、走行距離は76000kmオーバーで、現在のところ自分が今まで乗った車の中で一番長く、走行距離も多い車となった。その後、3ナンバーになってしまった2代目RAV4、そして更に大きくなるという3台目(現行RAV4)はもう自分が乗る車ではないと思ってコンパクトカーのistに乗換えたのだが、残念ながら腰痛が悪化しそうになりわずか1年で結局、現行型RAV4に乗り換えることとなった。(腰痛さえなければistは今でも乗っていた可能性はある)
現行RAV4は随分と大きくなってしまったが、それでも初代から一連のRAV4のDNAは受け継がれているようで、やはり自分に合った車だと思う。大きさにはだいぶ慣れてきた感じだし、初代同様、長く乗れる車になる可能性が高い。
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Posted at
2007/10/17 22:59:34