第一声
" ワォ――ン ウォーン ウォン ゥ…… "
いきなり失礼しました 夜になるとどうしても吠えてしまうんです、
ちなみに住宅街のど真ん中です。
これをやるとご主人に、吠えるたびに叱られるんですが
どうしてもやめれないんです。
この悪癖を直す為いろんなことをご主人と奥さんにやられました……しかし 秋も深まってきた頃、
とうとうご主人が"とうぼえ"をやめさせる為
犬小屋の中に携帯ラジオを取り付けました
しかも1日中つけっぱなしにしてるんです!
どこできいてきたのか音楽や人の話し声が聞こえることに
秘密があるらしいんですがまったく迷惑な話です。
初めのうちはものめずらしさで聞き入ってたり
( またの機会にお話しますが半年以上聞いていたんです )
涼しい晩は犬小屋の外で寝ていたので気にならなかったのですが近頃なんだか声や音楽が途切れ途切れになり
" ピーピー ガリガリ "
と耳障りな音が絶え間なく聞こえてくるようになったんです
梅雨が差し迫ったこの時期,屋根のあるマイハウスで過ごすことを考えるとなんとかしなければと……
今思えば犬小屋のそばの窓から叱られてた頃が懐かしくさえ思えます。
独り言は2年半ほど前に戻ります……
僕が生まれたトコは海岸がそばに見え周りを山に囲まれた街です。両親はハスキーと柴犬だったそうです。
生まれた頃は玄関の中にしばらく居て、
床の大理石がヒンヤリと気持ちよかったことを憶えてます。
2ヶ月程たったころ5匹いた兄弟は、1匹、1匹と
他の家に引き取られていきました。
最後まで残った僕は、
左眼は青、右目は茶、毛は背中をおおうように茶のまじった灰色で両親の特徴を少しずつあわせもっていてあまりかわいくなかったんです。
生まれて3ヶ月も過ぎようとした頃、
近所でのもらい手が見つからず保健所での里親探しへと、
その頃のご主人の奥さんに連れられてきました。
他に連れられて来ていた犬に聞くと
ココでは貰いてのいない犬は殺されることもあるそうです。
たくさん連れられて来ていたなかで、
成犬で年老いた1匹が ペット禁止のマンションに引っ越す為
何度も里親を見つける為連れられて来ていたらしく
今でも心細い目をしていたのを思い出すことがあります……
そのうち人が集まりだし 欲しい人が2人以上の犬は
くじ引きで決めることになり
僕の前には一人の小学生、4人の家族づれ、1人のおじさんが来ました。
まず思ったのは小学生の男の子はちゃんと世話をして
毎日散歩に連れて行ってくれるんだろうか…と心配し
家族づれはどうやら奥さんに決定権があるらしく、なにやら
「 大きくなりすぎるんじゃない?」と旦那さんと話してました。
おじさんはと言うと他の犬には見向きもせず僕に決めたようで
”このおじさんに飼ってもらえたら…”と考えてました。
くじのやり方は保健所職員の握った手の中にある
赤い印のついた割り箸を引いた人が当たりです。
結果は…引く順番決めでじゃんけんに勝ち
「 2番目に引きますんでどうぞお先に 」と言ったおじさんに
「 どうも 」とじゃんけんで2番目に勝ち 先に引いた家族連れの旦那さんでした。
おじさんとてもくやしそうでした。
Posted at 2007/08/29 03:06:30 | |
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