エボ7AYCを機械式デフへ換装
1
構想4年、パーツ集めに1年、手を付け始めてからおよそ4ヶ月。
とても時間が掛かってしまいましたが。
ようやく求める仕様になり慣らしも終えたのでUPすることにします。
ことの発端は、エボ4AYCのチェックランプ点灯から。。。
まぁ、10万km以上走ってるエボならよくあること。
我が家のエボは15万km過ぎからその予兆は出ていました。
真夏の灼熱の中を高速走行中にAYC警告灯が点灯。
エンジンを切れば、消灯する程度の物でした。
それが、30分ほどのインターバルが必要になり、
一晩寝かせれば消えるようになり。
段々症状が進行してきて…そのうち、真冬でも点灯するように。
それが大体21万kmくらいでのこと。
ちなみに、その時のダイアグでの診断ではポンプの故障でした。
でも、エボ4ではハイドリックポンプ単体での交換は出来ません。
AYC、ASSYごとの交換となり、かなりの金額が掛かるわけで。
そこで出てきたのが機械式デフへの換装。
2
ここで、機械式デフになった場合の選択肢も大きく分けて二つある(笑)
一つは、三菱純正RSグレードのLSDに換装。
二つ目はAYCのシェルを使ってディファレンシャル機構部(オープンデフ)
を社外品のLSDに換装してしまう方法。
前者は三菱自でRSグレードに採用していることもあり安心安全純正パーツ。
ですが、コレを導入する際にはデフ本体の他にドライブシャフトも必要です。
デフケースの大きさがAYCとRS機械式では異なるため
ボディ側との連結のためのハンガー部分のパーツも必要。
純正新品はかなりお値段高いのと、製造18年の旧車のパーツは
バックオーダーしてもいつ届くか不安。
中古品に関してもオークションではいつも高値で取り引き。
ドラシャをRS用にしてしまうとABS用のセンサーも取り付け出来ません。
正直、デメリットが多すぎます。
後者のAYCキャンセルLSDに関しては。
識者や有名所のショップの方に聞いてみて。
実際に壊れたといったことは聞いたことがありませんでしたが。
とにかく循環するデフオイル量が少ない。
500mlほどのデフオイルでは心許ないわけで。
どんなに良いLSDでも、この部分がクリア出来ないと
簡単に導入する気になりませんでしたが。
知り合いの凄腕メカニックに相談してみると、いとも簡単に
解決案を提示してくれました。
100%安全では無いが、という前置きですが。
彼に一任し、後者のシステムで構築することに決めました。
3
具体的な加工について。
油圧多板クラッチが入る部屋とディファレンシャル機構が入る部屋とを
何かしらの方法で繋ぎ、循環オイル量を増やす、シンプルです(笑)
結果、循環オイル油量は二倍以上に増えます。
これが油量アップ加工の正体です。
AYCをキャンセルしてLSDをインストールするのですから。
当然ながらAYCの肝とも言える油圧多板クラッチ機構部分。
ここは全く機能せず、ただ一緒に回っているだけです。
この部分を撤去して空間を作ればさらに油量もアップ。
この加工も一緒にやってもらいました。
4
凄腕メカニックのノウハウ=お金を出しても手に入らない
企業秘密と言えるので具体的な穴開け部位や穴の大きさ、
個数などは公開出来ませんが。
この加工によりオイルプールが増えることは確実です。
でも、しっかり循環しなければ意味のないプールでもあります。
この点に関しては取り付け後の慣らし走行後デフオイルを抜いた時に出て来た鉄粉の状態を見て。
確実に循環していたことを確認しております。
5
慣らし時のデフオイルは
ワコーズの80W-120になります。
6
1000km走行後に交換したデフオイルは
ワコーズの80W-140です。
7
ちなみに、今回の作業でいちばん大変だったのは
AYCの加工でも、LSDの組み込みでもなく。
デフ降ろしのボルトの固着とデフマウントのブッシュを抜くことだったそうです(笑)
何本もボルトが折れて。
ブッシュも既に千切れているところを超苦労して外し。
しかも今回は重たいAYCポンプも撤去しましたが。
これもこいつが格納されてる場所の錆対策も大変で。
8
こういったところも、きめ細かく作業してくださった某店の
凄腕メカニック殿には感謝感謝であります。
これで、ウチのエボ…あと10年は戦えます!
ありがとうございました(^^)
2014/07/30 230,170km
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連整備ピックアップ
関連リンク