ブレーキパッド交換(電動パーキングブレーキ手動解除)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
FK7に限らない話ですが、最近の車は電動パーキングブレーキ(EPB)搭載してるのが増えて来ましたね。
メーカーによっては解除コマンドがあるのもあるらしいんですが、、、残念ながらホンダ車は診断機による解除が必要となっています。
てことはディーラーでしか出来ないのか、、、
諦められずに調べてたら、どうやら手動解除の方法があるらしい!
というか見つけました(゚∀゚)
ということで記録がてら紹介したいと思います。
フロントはほぼ通常の交換方法なのでササッと。
12mmのメガネレンチを使ってキャリパー下側のボルトを外していきます。
固着している場合は、ゴムハンマー等で打撃を与えながらやると外しやすいです。
2
FK7の場合はピストン部を上に開けても閉じてくることはありません。
心配な場合は紐なんかで吊るしておくといいと思います。
次にパッドに止まっている上下のピンを外します。 手でも外せますが、テンションがかかっているので弾いて飛ばさないように注意です。
このピン、今までの車には無かったものだし、なんの為のピンだ?
と思ったんですが、パッドが開くようにテンションがかかっている事を考えると、おそらくパッドとローターが張り付くのを防ぐピンだと思います。
最悪無くても良さそうですが、合った方が断然良さそうですね!
3
あとはパッドの干渉部分にグリースを塗って、キャリパーにはめていきます。
はめたらピンを取り付けていきますが、ここで注意点。
ちゃんとパッドを押さえて取り付けないと、ピンの張力でパッドが吹き飛ばされます。
自分はこれでパッドが落下して少し欠けてしまいました、、、
そしたらピストン部分を戻してボルト締めて終わり、、、といきたいですが、このままではピストンが干渉してはまりません。
専用のピストン戻しを使って戻すか、ウォーターポンププライヤーなどでピストンを押し戻します。
少しだけならゴムハンマーで叩いても戻ります。
ピストンを戻したらキャリパーに戻してボルトを締めて、出来上がりです。
規定トルクはありますがそんなに高いトルクじゃないので、強めにクックッと締める程度で十分だと思います。
4
さて、本命のリアです。
今回は診断機を使わずに強制的に解除していきます。
と言ってもやることは簡単。
アクチュエーターをキャリパーから分離して行うだけです。
このやり方はちゃんと整備マニュアルに載っているものなので、安心して下さい(^_^;)
アクチュエーターのボルトはキャップボルトです。
5mmの六角を使って外していきます。
案外簡単に外れます。
2本外れたらアクチュエーターを分離します。
パッキンがあるんで少し硬いですが、焦らず抜いて下さい。
あ、当たり前ですが作業前にサイドブレーキ解除しといて下さいね!
5
次はキャリパーのキャップボルトを外します。
こちらは7mmの六角を使います。
アストロプロダクツのヘックスソケットセットには入っています。
グローバルモデルだからなのか、FK系には少し変わったボルトがちょいちょい使われてるっぽいです。
リアはフロントと違って、上下ともボルトを外して分離させます。
6
取り外した状態だとピストンが出っ張ったままなんで、当たり前ながら戻していきます。
FK7のアクチュエーターは、ピストン側が凸のトルクスネジになっています。
トルクスのメガネレンチとかあれば確実なんでしょうが、実際そんなに回転が鈍いわけじゃないです。
手でも回せるレベルですが、グリースが付いてるんでモンキーレンチで優しくつまみながら回しました。
あ、ピストンを戻す時は時計回りに回します。
7
パッドを組んだらキャリパーを戻してボルトを締めます。
最後にアクチュエーターを組み直します。
トルクスの凹凸が噛み合わないと入らないんでそこを合わせるのがちょっと大変ではあります。
一杯からほんのちょっと戻してあげればすんなり入ってくれると思います。
アクチュエーターにはパッキンが付いてるんで、外れた場合は取り付け忘れに注意です。
で、アクチュエーターのボルトを締めて終了です。
8
前後とも交換出来たら、エンジンをかけない状態でブレーキをポンピングします。
そしたら電動パーキングブレーキスイッチを引いてモーターを動かします。
最後まで駆動したのを確認して、エンジンをかけてエラーメッセージが出なければ完了です。
やる前までは今までの機械式と違って電動ということで少しビビってましたが、いざやってみると思ったより簡単でした。
むしろワイヤーの付け外しが無いので楽なくらいでした。
あのワイヤーがけっこう厄介だったりするんですよね、、、
でも一応電動式なので失敗すればエラーメッセージが出て、対処出来なくなってしまう可能性もあります。
保安部品なので自身が無ければディーラー等にお願いしましょう!
(自分はなぜかいつも「自分で出来るよね?」的な感じで言われてしまいます、、、)
今回も参考になれば幸いです。
以上!
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