交換しようかするまいか…その1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
予防整備としてタイベルを交換するのと、今回はついでにクランクオイルシールも交換することとしました。
クランクプーリーを外す事になるので、クランク位置が分からなくならない様に圧縮上死点に合せておきます。ベルトとクランクの位置もマーキングします。
2
カムシャフト側も同様。
以前にベルトを交換した時のマーキングが残っているので、クランクの位置に対してカム側の位置が合うように回して上げれば、ダイヤルゲージを刺さなくとも表から見える範囲で圧縮工程位置と判別できます。
ベルト交換だけであれば、交換前の位置が正しく出ていればこの方法でタイミングはほぼずれない事を確認済みです。バリエーターとかカムシャフトを交換してプーリーを緩めてしまうと位置がずれてしまうので、その時はちゃんとダイヤルゲージで合わせる必要が有ります。
3
そして今回の主役(?)のクランクプーリー固定ツールを組んで、ボルトを外します。ツールは海外通販で購入しました。
サイトの説明ではベルトテンショナーを外してその固定穴で回り止めする様に書いてありました。が、そこはM8でおまけに高さが有る為、クランクボルトのトルクに対して負けそうで怖かった為、干渉材を当ててエンジンマウントで力を受ける形で緩めました。
クランクとカムの位置が万が一ずれると怖いので、ベルトはまだかけたままです。
クランクのボルトはM16の左ねじなので、時計回りに回して緩めます。
4
3/4の420N/m対応のトルクレンチを足で踏んでなんとか緩める事に成功しました。
テンショナーを緩めて、クランク位置を上死点に合せておいて、ベルトを外し、やっとプーリーを外せます。
5
エンジンをばらさないので、オイルシールはアストロのリムーバーを使って引き抜きます。クランク軸のシール面に傷が付くのが怖かったので、ツールの接触する部分にはタップリシリコングリスを塗布しました。
6
下側はベルトのガードの壁が邪魔でツールが入らなかったので、曲げて差込みスプリングフックで引張ました。
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こんな感じで摘出成功。
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左が純正、右が今回用意したシールです。
クランク軸と接する面が純正より狭く、少し不安にさせます。
設計が進歩して、これでもシール性と耐久性は大丈夫なんだろうと思うこととします。
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新しいシールの軸接触面にシリコングリスを塗ります。
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シールの打ち込みにはDIY御用達の塩ビパイプを使用しました。
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打ち込み
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完了。
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外したプーリーとボルト、カラーは錆を落として錆止めグリスおよび塗装をしておきました。
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定説に則りWPも交換します。
前回と同じ所で同じセット商品を購入したのですが、仕様変更しておりました。
穴が無い分ちょっとカッコ悪いのとほんの少しなのでしょうが重そうですね…
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水側の翼形状も異なり、エッジが立った形状になっています。きついところはバリっぽくなっていたので、念のため、紙やすりで慣らしておきました。
古いモノはOリングシールが熱にやられて(?)形を留めておりませんでした。
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固定プーリーもカラーの抜け止めが省かれて若干変更されています。
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テンショナーも同じく変更が掛かっており、以前はKOYOのベアリングだった様ですが、LITENS(?)という私は知らないメーカーの物に置き換わっておりました。
耐久性はどうなんでしょう?
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他は外観上の変化は見受けられませんでした。
手で動かした感じのばねの硬さも違いは無さそうです。
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WPのシール接触部を掃除しておきます。
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新ポンプを組付け
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テンショナーも組付け
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もちろんベルトも新品へ交換します。
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ベルトの組付けはINとEXの間でバルブのテンションに押されてしまうので、この間のコマを合わせつつ、クランク側のコマを合わせて最後に固定テンショナー部を嵌め込むと上手く行く気がします。
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ベルトのこの幅方向も、側面が接触しない様に均等にセンターに来るように一応気にしておいた方が良いように思います。
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クランクボルトを締めるときは逆に反時計回りにマウントに押し付けます。
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