2018年12月10日
 
 知ってることをただ書き連ねていくだけ。知ってる人にはただのおっちゃんのうるさいうんちくでしかありません。
ビタミンBの欠乏症を脚気という。昭和27年からは日本では患者は発見されていない。しかしそれまでは何万人もこの欠乏症による死者を出した。
有名人では徳川家茂。薩長と戦うときに大阪城で亡くなった。多分戦中食としてよく精米された握り飯ばかり食べさせられたのだろう。
日露戦争でも多くの患者を出して陸軍の戦力を低下させた。兵隊さんの病気は脚気だけではないけど。
ちなみに森鴎外はこの頃は陸軍の軍医で脚気は伝染病であるとし、栄養不足とは思わず脚気の蔓延を防げなかった。
これに対して海軍では麦飯を食べたので脚気は少なかったという。
ただし当時から軍隊に行くと白いおマンマが食べられる(精白された白米はまだ高級食だった)という事も兵隊さんを勧誘する理由になっていたので軍隊に入ってからも玄米を食べさせられると兵隊さんは嫌がったのかもしれない。
江戸時代の江戸でも白米を食べたので脚気の発生を招いた。
当時は江戸病といったらしい。江戸に参勤交代で来たお侍さんが江戸に来て白米を食べてると脚気にかかり故郷へ帰ると玄米食に戻り治った所以。
玄米、つまり糠にはビタミンBが豊富である。ちなみにビタミンEも豊富。
だから玄米を食べる方が身体にはいいんだけど美味しいのは白米。難しいところだ。玄米食はほぼパーフェクトフードだ。
ビタミンBは代謝のビタミン。糖質の代謝に必要なのがB1で脂質はB2、タンパク質の代謝にはB6が必要である。
精米された白米はデンプンだけなのでそれを代謝するのに必要なビタミンB1がない。わざわざ取り除いている。
そればかり食べていると糖質を代謝できなくなり疲労が蓄積されてしまう。
玄米を食べると燃料とそれを燃やす為の火種を一緒に摂ることになってとても効率がいいのだ。
またビタミンBのうちB1、B6、B12は神経のビタミンでもあり不足は神経の伝達を妨げる。
最近はやらないけどちょっと前までは足を組んで座って膝をコン!と叩いて足が上がるかどうかで脚気の簡易検査をした。これは膝から神経が伝達して反射で足の筋肉が動く事を確認したテストだった。ビタミンBが不足していると神経の伝達が悪くて反射が起きない。
明治から昭和のお医者さん達は当然脚気に対して色々研究をしててその一つの発見はオリザニンの発見だろう。当時は脚気の特効薬とされた。
武田製薬はニンニクのアリシンとビタミンB1、つまりチアミンを組み合わせたアリシンチアミンを作りビタミンBの吸収を良くして日本人の脚気を無くし疲労回復に貢献した。
さらに発展させ誘導体にして体内での持続性を上げて疲労回復力をあげている。
で、現代の日本人は脚気になるほどの人はいないんだが糠を取り除いた白米やフスマを取り除いた白い小麦粉の食べ物ばかり食べるのでビタミンBが不足しがちである。
栄養豊富と分かっていても玄米は美味しくないので(他にはオカラとかもそうだ)他からビタミンBを摂る必要がある。
いいのは豚肉とか。だから豚肉はニンニクと合わせた料理が栄養的には良い。ビタミンBの吸収がよくなる。
で、ここからが本題かもしれない。
何してる?でも呟いたけど大手メーカーのインスタントラーメンにはわざわざビタミンB1とB2が配合されている。
見てみるとB1で大体0.33〜0.44mgくらい。人間が1日に必要なビタミンB1がおよそ1mgとされておりちょうどほぼ一食分に相当する。
ラーメンで糖質を摂りつつそれを代謝するためのビタミンBを同時に食べることが出来るのはとても効率がいい。
栄養が偏っていてビタミンBが不足してそうな人には疲労回復もほんのり期待できる。
更にはカルシウムも多く配合してある。現代の日本人は栄養バランスが非常に良いがただ一つカルシウムだけは不足している。これを補う役割を果たしている。
どういう経緯でこんな風にインスタントラーメンにビタミンBやカルシウムが多く配合されるようになったのかは分からず単なる私の推測の域を超えないがこれはラーメンメーカーの企業努力ではないかと考えている。
インスタントラーメンは塩分が多い事もあり栄養バランスの面で叩かれたこともあった。
それを払拭するための策ではないか?どう思うのだ。積極的な宣伝はないけどね。
ちなみにカルシウムはやはり不足しがちな事をみんな知っているがサプリメントのカルシウムはあまり売れない。というのはカルシウムは飲んでも元気になったりするなど身体の変化が感じ辛いからだ。
私の記憶ではサンヨー食品のサッポロ一番は以前からビタミンBやカルシウムを配合していたと思う。だからベストセラーなのかもしれない。栄養素を知っている人にアプローチできるし知らない人でもなんとなく身体の調子が良くなるからかもしれない。この量ではなかなか疲労回復の効果まではうたえないけど。
先日調べたら大手メーカーの商品にはほとんど配合されていた。もしかしたら業界団体での取り決めがあったのかもしれないなあ?
さらに言えば着色料として使われているものも身体にいいものを使っている。例えば紅麹色素とかビタミンB2とか。さらにさらに甘味料としてカンゾウも使われている。カンゾウは抗炎症効果がある。(カンゾウはなくてはならない漢方の材料だがほとんどが食品の甘味料として使われている)
なんか下手な健康食品よりインスタントラーメンの方が身体に良さそうに思えてくる。
				  Posted at 2018/12/11 00:10:57 |  | 
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				2018年12月10日
 
 85.6
朝飯660…飯粒200、納豆2パック200、春巻き100、カボチャの煮物100、湯豆腐60
昼飯700…飯粒300、春巻100、カボチャの煮物100、コロッケ100、ブロッコリーなど100
晩飯1000…からやまの唐揚げ4つと大判1つ
朝飯と昼飯で被っているものが多いのは休みなのに嫁はんが弁当を作ってしまい朝飯は弁当に詰めきれなかったものを食べたため。
				  Posted at 2018/12/10 21:22:16 |  | 
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