ブログ「わたらせ渓谷鉄道こどもトロッコ列車鉄道教室!vol.4(わ鉄限定オリジナルクリーナー編)」の続きです!
GWスペシャル「こどもトロッコ列車鉄道教室スペシャルブログ」もいよいよ後半に突入!えっ、まだ半分なの?ってびっくりしないでくださいね!(笑)

実は、足尾駅構内には、いつくかの歴史的な車両が保存されているのですが、まず最初に目に入ってくるのがこちら!キハ35系気動車キハ35-70!キハ30形式のトイレ付バージョンですね!このキハ35-70は、元々川越線で活躍していた車両で、足尾町が町おこしのために購入したものなのだとか!首都圏色とよばれる朱色に塗られており、保存状態もなかなかよさそうです!

このキハ35系気動車の一番の特徴は、このような外吊り式の両開きドア!昭和30年代高度成長期の大都市圏の非電化区間の通勤輸送を増強するため開発されたのですが、低いプラットホームが多い路線を走行するため出入り口にステップを設ける必要があり、3箇所も切り抜きを作ると車体強度が不足するということで、このような外吊り式になったのだとか!他にも、気動車なのに、座席はロングシートのみとか、屋根の上は丸いグローブ式のベンチレーターが並ぶとかの特徴がありました!

その隣には、キハ30-35!こちらは、トイレなしの両運転台バージョン!キハ35系気動車が登場したときの国鉄一般色を復元しています!さきほどのキハ35-70同様、川越線で活躍していたのもののようですね!キハ35系気動車は、総武本線・房総西線(現・内房線)・房総東線(現・外房線)・成田線・鹿島線・木原線(現・いすみ鉄道)・川越線・八高線・相模線・関西本線・奈良線・草津線・桜井線・和歌山線・紀勢本線・片町線・弥彦線・越後線・山陰本線・筑肥線などで運用されており、当時お世話になった方も多いのではないでしょうか?現在では、久留里線と関東鉄道で現役のキハ35、キハ30に会うことができます!

キハ30の隣に留置されているのは、タンク車タキ35000形式タキ35811!タキ35000は、日本の高度成長期を支えた代表的なタンク車で、35 t 積ガソリンタンク車の事実上の標準形式として1697両が製作されています!このタキ35000は、安善 - 拝島間で運用される米軍横田基地向け燃料輸送用列車(通称、米タン)の車両としても有名です!そして、このタキ35811は、日本石油輸送株式会社より三重県にある貨物鉄道博物館が寄贈を受けたものですが、貨物鉄道博物館の展示スペースが限界になったため、わ鉄に保存・展示を寄託したものとのことです!

次は、タキ29300形式タキ29312!ご覧のとおり、濃硫酸専用の 39 t 積 貨車(タンク車)です!わたらせ渓谷鉄道の前身である国鉄足尾線には、足尾銅山向けに濃硫酸タンクの編成の貨物列車が設定されており、このタキ29300は足尾本山駅常備だったようです!その後、秋田県の小坂鉄道(廃止)の小坂駅で眠っていましたが、有志の方々の努力により、古巣の足尾駅に戻ってくることができたのです!ちなみに、ここ足尾駅では、産業と交通の保存館として『足尾駅博物館』計画を進めているNPO足尾歴史館の構想もあるとのこと!もっとたくさんの歴史的な車両を集めれば、全国からファンが殺到すると思うので、ぜひこれからも頑張ってもらいたいですね!

さて、このあとはDE10の運転台見学や、スハフ12での車掌アナウンス体験や、ポイント転てつ器切り替え体験などの楽しい体験イベントが目白押しなのですが、順番が回ってくるまで、DE10-1537のお触りタイムが始まります!(笑)

デッキに乗って記念写真を撮るもよし、

ヘッドライトを触るもよし、

ナンバープレートに触るもよし、

こちらは、入換中の作業員のなりきりポーズ!

詳しく観察してみると、DE10には雪を跳ね飛ばす旋回窓があったり、

CPとMRってなんだろう?どうしてMRだけ白く塗られているのか?

自動連結器もよく手入れがゆきとどいているようですね!もちろん手でペタペタと触り放題!(笑)

さあ、運転台見学の順番が回ってきました!

ディーゼルエンジンの横のデッキを通って、

いよいよ憧れの運転室へ潜入!
ワクワクドキドキの運転室見学の様子は、また次の機会に!
Posted at 2011/05/08 08:24:58 | |
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