
フォード車を購入したときは、新車の紹介として雑誌には掲載されるものの、なかなかムック本にまでなるようなことはありませんでした。
しかし、XBEEEはそれなりに人気があるようで、雑誌での新車紹介記事の他に二冊のムック本が発売されたので、何かうれしくなり、ついつい購入してしまいました。
1)色々な車雑誌にXBEEが紹介されていました。この手の雑誌はフォード撤退後読まなくなったので久しぶりに購入しました。
2)ムック本も発売されていたので、ついつい購入してしまいました。
XBEEでは、スキーに出掛たり、程度の良い林道くらいは走ろうと思っているので、4WDのモデルを購入するのは必然でした。
従ってムック本を読みながら、4WDであることで得られる楽しみを想像しつつも、そのために必要な性能を実際に持っているのかどうかが心配になったので、XBEEの四駆性能について考えてみました。
KUGA初期型以降に乗ったフォード車の4WD性能については、自分の行動の範疇なら問題無かったのですが、今度のXBEEではどうなのでしょう。
雑誌の記事や開発者の談話では、XBEEの四駆方式は、スリップ等で前後のタイヤに回転差が生じると、それを自動調整するビスカスカップリング(特許の関係で、スズキで使用しているのはロータリーブレードカップリング)によるオンデマンドのフルタイム4WDで、生活四駆の範疇であるなどと書かれています。
まず、走破性というところで、エンジンから各タイヤへの動力伝達能力等について考えてみました。
以前に乗っていたフォードエスケープはロック機能付きのロータリーブレードカップリングによるオンデマンド式フルタイム4WDですが、ロックモードにすれば、前後の車軸がつながった状態になり、エンジンの動力は前後のタイヤへ均等配分されます。
ジムニーはパートタイム式なので4WDを選ぶと同様に前後軸が直結状態となるため、エンジンの動力はやはり前後軸へ均等に配分されます。
これ等の車では、タイヤが空転しないという状況であれば結構雪が深い所や凍結路、泥濘地、轍が残るでこぼこ道などでも良く走ってくれました。
3)KUGAやエクスプローラーは自分の用途範囲においては十分な雪道走破性を見せてくれました。スキー場へ向かう道では除雪がされていなくても、新雪を踏みしめながら進めました。スタッドレスタイヤを装着している色々な車が動けなくなっている状況でも、一度もチェーンを巻くことなく走破できました。
更にKUGA MK2は電子制御のAWDであり、駆動配分が前後で100:0~0:100まで制御可能である上、更に空転したタイヤにブレーキをかけることで、他のタイヤでグリップが得られるようになっているため、たとえ前後タイヤ2本が空転しても接地しているタイヤに駆動力を与えられるため、走破可能でした。従って、これらの条件下でのこのような場合のKUGAの走破性はかなり高かったです。
従って、この程度の走破性があれば、自分の用途向け範囲としては十分以上でした。
果たしてXBEEはこれらの車と比べてどの程度の走破性があるのか‥‥期待と不安が、今頭の中で交差しています。
4)フォードのインテリジェントAWDシステムは非常に安定した走行を提供してくれました。
まだ手元にXBEEが無いので、この先は想像ですが・・・・。
それでは、実際にXBEEにはどの程度の走破性があるのでしょうか。
XBEEはFFベースの、ロック機構を持たないビスカスカップリングによるオンデマンド式フルタイム4WDなので、リア側タイヤへの動力伝達は、このカップリングがスリップなどで前後のタイヤの回転に差が発生すると、この差を無くすよう機械的に自動配分します。
また、グリップコントロールと称する、やはり空転したタイヤにブレーキを掛けて反対側のタイヤがトラクションを得ることが出来るようにする付加機能があるので、これがKUGAと同様に機能するのならば、リア側タイヤが駆動されれば前後のタイヤ2本が接地していなくても走破可能になると思われます。これ等が組み合わされれば、リア側に大きな駆動力が伝達されるので、このビスカスカップリングが機能不全にならずに如何に大きな力を後輪まで伝える事が出来るかが走破性に直接影響すると思われます。
ビスカスカップリングの伝達能力が大きければ高い走破性が得られる可能性がありますが‥‥生活四駆と言われる所以は・・・・可能な動力伝達限界はそれ程大きく無いのでしょう。
また、別の四駆性能としては、色々な状況の路面でも安定して走れると言うことも重要です。
雪道や氷結路で、発進時などに横滑りで車体のふらつきが発生するか否かは四駆能力によって随分と違っていました。10年近く乗っていたエスケープとその後に購入したKUGAの初期型以降のフォード車とではこの部分の挙動の違いが一番大きかったです。
特に最後に所有していたKUGA Mk2では氷結路での発進時にも殆どふらつきや横滑りの発生がありませんでした。これは、横滑りを起こさないように、各タイヤのスリップ度合を見計らってそれぞれのタイヤが最適トラクションを得られるようにコントロールしているからのようでした。
勿論、XBEEには横滑り防止(ふらつき防止)機能が搭載されており、更にスノーモードもあるので、ふらつきや横滑りが無く発進できるのではないかと期待しています。
XBEEにも、KUGAのアドバンストラックやカーブコントロールのように、横滑り防止機能をフル活用することでステアリング操作によるライントレース性が良くなり、コーナーリングがしやすくなるような機能があるのかな、そこまでの期待は無理かな・・・・と考えて、今から走るのが楽しみです。
5)さて、XBEEの実力は・・・・・。道が除雪されていなくても、スキー場へ向かう程度の道では、KUGAのように無難に連れて行って欲しいな。無理はしないつもりですが・・・・ね。
それから色々調べて、気になったこと・・・・。スズキの、このビスカスカップリング(正しくは、ロータリーブレードカップリング)、は結構故障が多いらしい。過去には複数の軽自動車において無償交換期間延長対応などで不具合品の交換が相当数行われたようです。
不具合が生じた場合、フルにステアリングを切って旋回すると叫び声のような大きな異音が発生したそうです。
これならまだしも、負荷等の影響でカップリングが故障して、ハンプ(直結)状態のままになったりしたら、ジムニーの4WD状態と同様となります。
こうなると、トラクションの良い舗装路ではタイトコーナーブレーキング現象が発生して、タイトなコーナー程回りにくくなるので危険です。
・・・・それでもスズキが使い続けるのは安価で、生活四駆として必要十分な四駆特性が得られるからでしょうか。それとも現状品は故障しにくくなっているのでしょうか。調べて見ると相変わらず故障交換が多い部品のようですが・・・・。
・・・・XBEEの、カップリングの耐久性は大丈夫かな・・・・。
そうこう考えていると、元々生活四駆でも良いと思っていたのに、もっと高機能な四駆性能、スズキの4WDシステムであれば、エスクードやSX4 S-crossに搭載されているオールグリップが、XBEEにも搭載されていたら良かったのになぁなどと思ってしまいました。
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2018/02/22 15:05:42