
低気圧の状況も一旦落ち着いて来たので、今週末にはスキーにでも出かけようと、計画を練り始めたところ、Audi練馬からフォードニューイヤーフェアと題した、フォードユーザー限定の特別割引フェアが開催される旨の連絡と、招待状が届きました。
Audiのラインナップの中から、フェアの対象一覧に掲載された個体が、フォードユーザー向け特別価格の他、旅行ギフト券、ドライブレコーダープレゼントなどの特典付きで購入可能との説明でした。
私に興味があるとすると、今乗っているKUGAの乗り換え前提で、Q3のQuattroに該当するのでしょうが、一覧に出ていたのは、1.4のTFSI Sportだけでしたので、その旨話すと、別途試乗車を手配して頂き、一覧にはないものの、フェア期間中ならば特別価格での販売をするとのお話でしたので、スキーをキャンセルして、Audi練馬を訪問しました。
Sトロニックについては故障が多いとの情報があるので、デメリットになり得るのか、事前に確認しました。前Q3ではそれなりに故障が多かったとの話でしたが、7速となった現在のQ3では殆ど故障は無く、ミッションの故障は3年間保証の間は無償交換(延長で5年)とのことでしたので、乗る期間を考えると一応クリアとし、最低地上高が30mm低いというのが気になりましたので、クーガと並べて見ると一見ボディ下部の位置には殆ど違いが無いものの、Q3では排気ダクトがボディ下部より更に下に出ているようで、その分最低地上高は低いようでした。フラットダートならなんとかクリア出来るかなという感じでした。なので、乗ってみて気に入れば、購入しても良いなという軽い気持ちでの試乗をすることになりました。
で早速、試乗。用意された試乗車は2.0 Quattro 180psでした。
パワーだけを見るとクーガの1.5(1.6)と同じですが、トルクが32kgmもあり、車重が100kg程度軽いので、何とか都内なら今乗っているクーガと張り合えるかなという印象でした。
シートに座ってドライビングポジションを合わせて見た感じは、車体はコンパクトで、コックピットもわりに狭く、車体感覚は非常に把握しやすかったです。クーガの様にスキーが車内に搭載できるかラゲッジ端から後席を倒して、運転席後部までを持って来たメジャーで測ると、残念ながらラゲッジ内で斜めに搭載するか、キャリアに搭載する必要があることが分かりました。残念なポイントです。
また、シートのサポート感は、クーガの方が私には上に感じられました。サイドサポートが小柄な私には効かない状態でした。クーガはお尻の辺りからすっぽりはまる感じで、シートの出来はクーガの方が良い感じでした。
インテリアの作りはプレミアムブランドですから、Q3の方が精度よく作られていましたが、エントリーグレードだけあって、シートがファブリックだったり、見栄えはそれほどプレミアム感のあるものではありませんでした。
走り出してみたところ、やはり停止から始動時のもたつきは、トルコンATではないので、多少大きかったですが、その後のシフトはアクセルをリニアに踏み込んでいく状態では非常にスムースに変速・加速していきました。但し、ノロノロ走っている状態でアクセルを戻し、再び踏み込むような状況でのギクシャク感は予想通りクーガより大きかったです。ちょっと気になりました。
試乗したコースでは、他の車が走っている関係もありましたが、加速感については思ったほどではなかったです。1.6Lのクーガと比較すると加速感はトルクが大きいので、その分大きい感じですが、現行の2.0Lのクーガと比べてしまうと、その盛り上がり感や、飛び出し感はクーガの方が上でした。この辺りは220psの方であれば逆転していたかもしれません。
全体的なドライビングプレジャーという点で見てみると、残念ながら期待していたものが感じ取れませんでした。ハンドリングの正確さや、コーナーでの挙動を含めて、非常にクイックで、剛性感は感じられましたが、しなやかさという部分、イマイチかなと感じてしまいました。良くまとまっているのですが・・・・・。やはりティプトロニックということ含めてAudiに乗るなら、Q5の方が良いのかもしれませんが、車体の大きさや、価格を考えて、いまさら購入する対象にはなりません。
ここは私見になりますが、Audiというブランドに乗りたいというのが購入要因として強く無いと、あまり惹かれるものが見つからないと感じました。クーガに初めて乗った時の、何としても欲しいという強い購入意欲は出ませんでした。
逆にクーガの良さを再認識する結果になりました。
直ぐに試乗車を取り寄せて、対応頂いたDラーの担当者さんには申し訳ありませんでしたが、この辺りの感想はぶっちゃけ正直に話しました。
クーガの下取り査定額(予想の範疇の低い査定額でした)と購入準備資金(支払える現金額)を合わせると、フォードユーザー対象の値引き前の価格でも、楽に予算に入る価格でしたが、購入したいと思えない旨を話すと、現状、乗ってみての感想から、いくらなら購入できるかを聞かれましたので、持ち出し金額として提示額の60%程度なら検討可能(私が現状でのQ3の価値としていくら提示できるか)と回答し、これではいくらなんでも低すぎて無理だとの話になりました。
都内を走っただけでは、ワインディングなどでの力量は分かりませんので、一日貸出するから、高速道路やワインディングを走ってみた後で、再検討をとの話がでましたが、恐らく、180psでは無理で、220psになってパワーが増しただけでは結果的に感想は変わらない可能性が高いと説明しました。
DSG(Sトロニック)や170mmの最低地上高の問題もありましたが、事前の説明から、オミットできても、乗ってみての感じから、提示された金額では、敢えてクーガを降りて、Q3に乗り換えたいという気持ちにはなりませんでした。元々プレミアムブランドそのものに乗りたいという気持ちが薄いからなのか、決定的な要因として、何が足りないのかはっきりしませんが、Q3に乗ってみたところ、購入の動機付けが見つかりませんでした。
クーガユーザーの手前味噌な感想だとは思いますが、帰り道で、クーガを運転してみて、やはりこちらの方が私にはプレジャーを感じられるということを強く再認識しました。
どうやら日本導入のQ2にはQuattroの設定も無いようだし、やはり、ターゲットはシティー派SUVのようなので、ダートに入りたいような輩にはプレミアムブランドのSUVには縁が無いようですね。
Posted at 2017/01/21 21:30:39 | |
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