3M クイックヘッドライトクリアコート (Quick Headlight Clear Coat)  

3M製のヘッドライトコーティング剤です。
このキットの中には3000番の研磨ディスクとコーティングの液剤が浸み込んだウェットティッシュが2枚入っています。

実際に今回このコーティング剤を使用してみた感想としては「非常に失敗し易く難しい」ということです。
まずウェットティッシュの液剤含有量が高いので、塗工時には塗るのではなくてウェットティッシュの端面を使ってヘッドライトレンズ上を滑らせるような施工が必要です。
その塗工を一発で行う必要があり塗り重ねると失敗します。
また液剤は垂れやすく、厚塗りにすると厚みムラも出来ますし、泡が出来てしまうとそのまま硬化します。
非常に粘度の低いワニス状の液体であり、素手で施工すると指先や爪がピカピカになります。
爪に付着した液剤はマニキュアのように爪に残り、3-4日は爪に残りますので要注意です。

用法としては1回目の塗工が終わった後に乾燥させて2回目の塗工を行うことになっているのですが、私の場合約15分間の乾燥では足りなかったらしく2回目の塗工で酷いムラが出来てしまいました。
結局剥離する羽目になったのですが、比較的密着度が高いので剥離するのが大変でした。
但し剥離のきっかけになる箇所さえ見つかればピューっと皮を剥くように剥がれたりします。
どんなヘッドライトコーティング剤も半年～1年半位の期間で黄変して劣化するものですが、この製品を使った場合に劣化後に再施工をするための古いコーティング層除去・剥離に苦戦することが予想されます。

私の感想としてはあまり良い製品ではないと感じました。
一切やり直しがきかず、一度失敗した箇所が出来たらそれで終了「チーン」という製品であるのが素人にはやり難いです。
液剤が垂れやすいというのも課題点です。
そしてコーティング層の剥離に難儀するというのも使い辛いなと思った点です。
コーティング層の液剤の性能自体は悪くないのだと思いますが、これだけ施工が難しいとまた使いたいとは冗談でも思えません。。。