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暇人ぶぅの愛車 [ホンダ VT250F]

整備手帳

作業日:2013年1月27日

エンジンの軽メンテナンス(後編)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
 さて、外したキャブですが、形式は知ってましたが、メーカーは知りませんでした。錆て汚れてて刻印も見あたらないし。しかしばらしていて、「このキャブ、すごいな」と感心しちゃいました。例えばトップキャップ。ミクニのなんかはどの位置にキャップが来ても入っちゃうけど、そうすると負圧取り出し口が合わないし、負圧取り出し口のOリングが何の固定装置もないので、よく紛失するしはめづらいという設計なんですよ。ところが、VTのCV10ってキャブのキャップは負圧取り出し口のパッキンはダイヤフラムの一部なので紛失や落下の恐れがなく、しかもキャップがそこに合うように凹みがあるんですね。さらにキャップを触ると4つあるネジ穴の対角線の2つはフランジ加工っぽく内側に穴の周辺が飛び出していて、キャブ本体との羽目合わせで違う方向だと付かなくなっているのです。素晴らしい!が、VTのキャブトップに負圧取り出し口はありません(笑)
2
まあ、スロットルの連動機構はあり、調整は出来るのですが、単純にキャブのバイパス穴を見て合わせろとなっているので、そこらへん適当ですね。せっかく、こんな良い設計のキャブがついているんだから、負圧調整すりゃいいのにと思いますけど。で、ボディーを調べたら、やっぱりKEI☆HINでした。まあミクニじゃこうはならないよな。
  VTはダウンドラフトキャブを使う必要があり、はじめて触る機構で戸惑いもあったのですが、基本的にはホリゾンタルキャブとそうは違わない。ただスロットルバルブが斜めに生えているので、メインジェットやホルダーと同軸ではなく、スロー系も面白い所に付いています。
3
が、ここで問題が。スロースクリューが後ろバンクのが固着して、丁寧に対応したのですが、結局ネジを舐めてしまいました。まあ、中で折れるよりはマシなんですが、ここはもしかしたらCV10の泣き所かも知れません。普通のキャブならスローはベンチュリーの横にでも付けておけばいいんですが、ダウンドラフトキャブだとフロート室がそこらへんにくるので、スロースクリューがかなり長くなるんですね。で、ネジが深い場所で錆びちゃう。いや、他にもこのエンジン、どうもバンクの間が異常に錆びてます。一番ヤバイのはオイルラインですが、まあ破れれば分かるだろ・・・それにしてもVTの中央部分の錆型はタンク裏からここまで異常なレベルです。結局ショックドライバー使ってたらキャブ本体が欠けてしいました。写真に写ってるのが正常なスロースクリュー。まあ現状で動いてはいたので、スローが固定になってしまったと割り切って乗り続けるしかないですね・・ああ、また中古部品探さねば。
4
ま、残りはキャブクリーナとエアを使って掃除すればOKです。それにしても、このVT,27年物なのにキャブ内部はとても綺麗でした。分解した様子は無いのにすごい事です。タンクの状態が良かった事と、フロート室容量が小さく密閉度が高い事が効いていると思われますが。
  またこのキャブにはエアカットバルブというのがあります。アクセルオフでスロー系のエアをカットする仕組みだそうです。アフターバーン防止とか燃料ダダモレ防止だそうですが、無い物も沢山あります。
5
ところで今回の整備で一つ面白いネタというか裏コマンドを発見しました。よくある「豚鼻外し」って奴です。吸気ダクトの一部が意図的に塞がれているのを発見しました。が、VT250Fの輸出フルパワーみたいな物は発見出来ず、MC15の排気量違いも見つかりませんでした。考えられるとしたら、この部品が別のバイクと共用金型であるのが一つ(VFRあたりか?)、もう一つはMC15の高出力発展系の可能性です。ってのは、MC15はNAでは限界馬力を出しているのですが、ホンダがターボモデルを試作したという事がわかっていますので。でもターボだと吸気系全く違う配置にしただろうし、FI化してるだろうしなぁ・・・何しろVTはハイイナーシャポートのおかげで先代は28㎜でやっとだった(それでも充分ぶっとい)キャブを30㎜に上げてます(GPZとGPXはぎょうど逆をやった)。
6
CVキャブの口径は単純に比較しちゃいけないのですが、それでもエアクリダクトはかなり細いんですよ、キャブ口径に比べて。ただホンダさんのお得意というか、CBXでもインテークの邪魔者を取るとエンジンの調子が悪くなる個体もある、という場当たり的な問題もあったりします。全開流量をキャブで決めてないのか?でも、やっぱり量産品でコレはおかしい気が。あるいはNAのまま45馬力フルパワーにするモデルが計画されていたのでしょうか。例えば現状のVTのカムなんか非常になだらかな形状なので、やろうと思えば高回転でのトルクを稼ぐのが楽そうですが。
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でもMC15Eを名機たらしめているのは、この寸止め感かも知れません。もっとパワーも出せそうですが、多分一度そういうの作って敢えてデチューンして長く安全に乗ってねという風にしてあるのではないでしょうか。またエアフィルターも250ccとは思えないほどの大容量を濾過性能に振っているような感じです。VTの丈夫さというのは、こういう地味な所をしっかりやっている所なんでしょうね、整備性は悪いけど(笑)。
8
あとはプラグにモリブデングリスを塗って取り付け直し、キャブやエアクリを取り付け直し、タンクを乗っけてとりあえずエンジンがかかるかチェック・・・するのですが、バッテリーが上がってしまっていて始動出来ませんでした。確かに寒くて電圧も低くなっているのですが、以前はこの程度の電圧でも平気でクランキングしていた気がするので、タペット調整で圧縮が戻ってクランキングが厳しくなったのかも知れません。という事で、始動はしてませんが、とりあえず大変な作業は終了。

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