
というわけでヴァリエッタ現場復帰しました♪
さて、何人かの方は気付いていたかと思いますが、今回入院するにあたってタービンにちょっとしたイタズラをしました。:P
単体で写真を載せても分かりづらいと思うので以前との比較です。
左がBeforeで右がAfter。
ブレードの先端がカットされているのが分かるでしょうか?
カット後はブレードの隙間から向こう側がかなり良く見えるのが分かるかと思います。
こちらカットバック加工と言って、ブレードの先端をナナメにカットし排気の受圧部を減らし抜けを良くすることで1次排圧を下げる目的のものです。
こうする事で、高回転時のふん詰まりを防止し、高回転の伸びを改善します。
その代わり、1次排圧が下がるので低回転でのタービンレスポンスは若干スポイルされる方向です。
また、ブレード自体はカットされる事で軽量化されるため、一度ブーストが立ち上がり始めると一気に加給されるため、ドッカン気味になると一般的に言われています。
そして、、、
実はこれだけではないのです(^-^;
Exハウジングも大型のものに交換しました(笑
右が元々付けていたハウジングで、A/R=0.64。TRUST風に絞り部面積で言うところの8cm2サイズです。
そして今回のものはA/R=0.86で、元が8cm2とすると比率計算すると10.75cm2ってところでしょうか?
見た目にも全体的にぼってりしているのが分かるかと思いますが、排気路の面積が30%強拡大されています。
これも目的は一緒で、1次排圧を下げて高回転を改善させます。
これに加え、今回は以前も行っていたバイパスポートの拡大と、ちょっと分かり辛いですがブレードとハウジングのクリアランスを拡大しています。
タイトル画像からも、もうブレード右下のハウジング肉厚がかなり危険な状態になっているのが分かるかと思います(^-^;;
かなり攻めてますね。。。
今回徹底的に現状考え得る限りの1次排圧を下げる加工を加えています。
全ては高回転域の伸びを改善する為。。。
これまでのMyVariは4000rpmまでは超絶なパワーを発揮していましたが、4000rpmを超えるとガクンと加速がストップしそれ以上はただダラダラ回るフィーリングになるというとてもスポーツカーとは思えない特性でした。
まぁ、それはそれで面白かったですが(^-^;
これまでも高回転の改善を目論んでスーパーチャージャーとターボを並列切り替えするバルブを設置したり、スーパーチャージャーの加給圧を上げる特製大径クランクプーリーなど、吸気側の改善で高回転側の打開をしようとしたけど思うような結果が出ず、一方でマフラーの抜けを良くすると全体的にフィーリングが良くなるという事実からも、1次排圧が高すぎて高回転でふん詰まってだろうと考えていました。
本来であれば更なるビッグタービンを組んでウエストゲートで制御するのが正道なのでしょうが、正直コスト的に厳しため(エキマニ、インテーク、エキゾースト配管総交換・・・)、その前に出来ることという事で目一杯やってみた感じです。
さて、そして肝心のインプレッションですが、、、
間違いなく高回転の伸びが改善されています!!!
4000rpmを超えても一気に突き抜ける感覚!!!
これです、これですよ!求めていたのは~~~\(T▽T)/
低回転も若干もったりしたような気がしなくも無いけど、ほとんど以前と変わらない感覚でブーストが立ち上がってきます。
流石ですね(笑
データもチェックしてみたのですが・・・

緑が今回のデータ。それ以外は
こちらを参照(手抜き)
ブーストの立ち上がりは流石に遅くなっているようです。
丁度ブーストアッププーリーを入れる前と同じくらいの立ち上がりになっています。
まぁ、十分です(^-^;
今までいくらやっても低回転が悪化しなかったですが、初ですね~
ここまで一次排圧を下げると流石のツインチャージャーでも影響を受けるようです(笑
4000rpmまで徐々にブーストが上がっていって、それ以降はそれまでのブーストアッププーリーを入れた状態と同じブースト圧をトレースする感じのようです。
データ上での充填効率が若干下がっている・・・?
けど、以前取ったデータは冬場。今は思いっきり夏。ちょっと比較は出来ないですね。
何よりフィーリングでは圧倒的に今の方が速い!
人間の感覚はアテにならないとは言うものの、レースに出るわけでもないのでフィーリング良く気持ち良く走れるほうがMyVariには大事なのです(^-^
と言う感じのフィーリングアップ?チューンでした♪
やはり下から上まで伸び続ける感覚は気持ち良い!!
Posted at 2012/08/14 02:06:24 | |
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