
年始の挨拶にて報告したとおり、年明け早々より入院したMy Varietta。
実はまだ入院中です(^-^;
とはいえ、後数日で戻ってきそうな状況ではあります♪
何故こんなに長引いてしまったかというと、やはり年末年始は色々事故や故障が起こるらしく
特にミッション交換をお願いしていたディーラーにて他の車両の修理が溜まりに溜まって
後回しにされてしまったというのが一番大きいです(汗
あと、注文していたマフラー。
ただでさえセミオーダーマフラーなので仕様決定や製作に時間が掛かっていたのですが、
一度届いた物を見たら、注文と違う部分が・・・。
すぐさま業者に連絡して返送、手直しして再度送ってもらう事に(汗
と、そんなこんなんで再送付しましたという連絡があったのであとはそれを
取り付けるだけ、という状況にはなっている現状です(^-^;
さて、今回の長期入院でチョイスした物。
いつもどおり様々なこだわりをちりばめております(笑
まず、ミッションですがシルビア用の強化ミッションというとNISMOやHKSなど結構いろいろ
あるのですが今回チョイスしたのはHPIの強化ミッション。
タイトル画像がそれですが、ベースとしてはNISMOの強化ミッションになります。

ミッションの側面に張られたラベルに思いっきり「ニスモ」と書かれています(笑
こいつはNISMOの強化ミッションをベースにWPC処理を施した物になります。
適用トルクとしては500Nm、430PS。
今回の仕様変更に丁度マッチした特性となっています。
WPC処理というのはショットピーニングの一種で物凄い細かいビーズのような粒子を
高速で部品にぶつけ、衝突で発生する熱と圧力で簡易的に鍛造のような特性が
得られるようになります。
技術的な詳細は下記リンク先が分かりやすいかと思います。
WPC処理とは
強度(耐力)が向上する他に、表面に微細なディンプル(窪み)が出来る事で
油膜保持がし易く、油膜形成の厳しい始動時のギヤ保護、潤滑性向上による
フリクション低下、切削による表面荒れが慣らされる事によるギヤノイズの低減、
シフトフィーリングの向上にも一役買っているようです。
最近では純正部品でも採用されてきている処理ですね。
そしてセミオーダーマフラー。

一度届けられた時に正面だけさらっと撮りましたが、デュアルテールです。
こいつは
BADMOON RacingのハイブリッドレーシングマフラーRR(長い!)が基本仕様です。
写真を見てもらえると、片方にフタのようなものがはめてあるのが分かるかと思います。
このマフラー、構造としてはこんな感じになっています。

ただのデュアルテールではなく、片方は絞り一切無しの直管形状、もう片方は消音性を
考慮した絞り形状をしており、右図のように普段は直管の方にフタをし、静かに走行。
サーキットではフタを外して直管性能をフルに発揮!という構造になっています。
実はこのフタをした状態、通常の一本出しマフラーにサイレンサーをした状態よりも
消音性能としては上です。

一本出しマフラーにサイレンサーを装着した状態というのは右図になりますが、この場合は
最後に絞りを入れただけの状態となります。
それに対し、左のデュアルテール片フタ状態では曲がり形状の追加、タイコ内でのパンチング
経路の延長、更にはフタをした方のパイプ内にボリュームが発生する事でブランチ型レゾネータ
のような効果も期待出来、トータルで一本出しマフラー+サイレンサーよりも優れた消音性能を
確保出来るわけです。
自分は更に、この消音パイプの径をNA用にまで細くしてもらい、更なる消音性能の向上を
期待しております(笑
(※元々ターボ車はタービンが抵抗になって音が小さい分消音を少なめにしているのを、
元々音に厳しいNAと同じにしてもらっているということです。)
さて。
これだけでも十分に素晴らしい構造のマフラーだと理解頂けると思うのですが、自分は
それだけでは飽き足らないので更に現在極秘部品を開発中であります(笑
こちらがその図面になります。
一体何なのかというと、要はフタ形状に対応したアクティブテールサイレンサーです。
APEXiのやつをそのまま流用しようとも思ったのですが、あちらはサイレンサーと同様の
センターパイプがあるのでそのままだと折角の消音性能が発揮出来ないのと、
センターパイプを埋めてしまったとすると、今度は開放した時に抵抗が大きすぎて
折角のマフラー性能がスポイルされてしまうと思い、思い切って新規に部品をワンオフ開発
しようと思い立ったわけです(笑
今回パートナーとして選ばせていただいたのは京都のバイク部品会社、
桜井工機(株)様です。
まぁ、大げさに言ってますが構造は至って単純。

低圧では完全なフタで、高圧で開放。
ミソになる可動部にはカウンター扉等で使われているバネ蝶番を使い、万が一熱やバネヘタリで
壊れても、市販の部品なので簡単に安く交換出来るようにメンテナンス性も良くしています。
この図面は桜井工機さんで清書してもらってますが、寸法含め元図面は自分が描いてます。
本当はこのアッセンブリー図面だけでなく、個々の部品図も描いてます・・・。
こちらはまだ完全に仕様が決定していないので完成はまだ先になるので、一先ず近日中には
マフラー交換までが完成になる予定です♪