2016年02月13日
『軽井沢スキーバス転落事故』 再検証!?
今回のブログは、納得がいかないことへの自分なりの整理です。
内容は、今までの新聞記事等の再編集です。
かなり、長くなりますので、フツーの方々は、もちろん、スルーしてください!
って、面倒臭いから、誰も、読まないってかぁ~。
さてと、いわゆる、軽井沢スキーバス転落事故。
2016年(平成28年)1月15日1時55分頃、長野県北佐久郡軽井沢町の国道18号碓氷バイパスの入山峠付近で、定員45人の大型観光バスが、反対車線側のガードレールを越えて、道路脇に転落。
乗員2人・乗客39人中、15人が死亡(乗員は、2人とも死亡)、生存者も、全員が負傷した事故。
これからの内容は、事故を引き起こした本人(運転手)が、既に、いらっしゃらないので、ある意味、“欠席裁判” になってしまいます。
そして、最終的には、推測(客観的事実でなく、主観が入ってしまう)になってしまいますが、一応、事故内容の概略を整理して、自分なりに、今回の事故を再検証してみました。
《前提》
当該運転手は、大型2種免許所持。
大型自動車の運転は、以前から、行なっていたが、小型バスの運転が中心であった為、大型バスの運転には不慣れであった。
2回の研修を経て、大型バスの運行業務に就き、当日は4回目の大型バス乗務であった。
研修というものは、同僚が運転する近郊のスキーツアーに同行し、現地に到着後、客を乗せずに、周辺の山道などを走らせることだった。
《長野県警の検証》
事故後のバスのギヤーは、ニュートラル状態に、なっていた。
ブレーキ部品に異常は、なかった。
事故現場付近での路面凍結は、なかった。
事故現場付近に、街燈はなかった。
運転手からアルコールなどは、検出されなかった。
《事故の経過》
当該の観光バスは、前日夜に東京都渋谷区原宿を出発し、長野県飯山市の斑尾高原のスキー場に向かっていた。
国道18号線碓氷バイパスを安中市から軽井沢方向へ、乗員・乗客41人(運転手2人、乗客39人)を乗せた大型観光バスが走行。
群馬県と長野県の県境である入山峠(事故現場より1km手前)を通過。
入山峠付近の監視カメラで録画された映像では、走行するバスに、異常は見られなかった。
急な上り坂と急カーブから一転、事故現場までの距離約1kmの緩やかな下り坂と緩やかなカーブを走行。
事故現場から250m手前の監視カメラに、右カーブを曲がる際に、センターラインを越えて、ブレーキランプをほとんど点灯(何度か点滅)させている映像が残っていた。
事故現場から100m手前、道路左端のガードレールに、接触。
緩やかな左カーブ(手前)で、対向車線にはみ出して、反対車線側のガードレールに衝突しながら、道路右側に転落した。
転落直前の道路には、片輪だけのタイヤ痕が、直線的に残されていた。
事故直前の速度は、96km/hと、運行記録計(タコグラフ)に記録されていた。
現場付近の制限速度は、50km/hであった。
《ツアー行程と実際の運行コース》
ツアー行程: 原宿⇒・・・略・・・練馬IC⇒関越自動車道⇒東松山IC⇒国道等・・・略・・・国道18号線⇒松井田・妙義IC⇒上信越自動車道⇒・・・略・・・⇒斑尾高原スキー場
実際の運行:原宿⇒・・・略・・・練馬IC⇒関越自動車道⇒東松山IC⇒国道等・・・略・・・国道18号線⇒国道18号線碓氷バイパス⇒事故現場
※追記(2月14日14:30)
当初の予定では、関越自動車道・高坂SAで休憩を取る予定だったのが、事故車の実際の運行では、上里サービスエリアで休憩を取ったとのこと。
それによって、当初、高速道路を降りるはずの東松山ICは通過して、上里SA以降のインターチェンジ(上信越自動車道・藤岡ICか?)で、高速道路を降りたということです。
《碓氷バイパスを管理する高崎河川国道事務所の副所長談》
群馬側(今回の事故の際、上り坂として走行)は、カーブがきつく、事故が多発しているが、現場(長野県側)では、大きな事故が起きた記憶はない。
以上が、客観的な事実です。
さて、気になるポイントは・・・・・
①バス運転手は、大型バスの運転(特に、乗客を乗車)には、不慣れ。
②事故直前のバスのスピードは、96km/h。
③事故前の約1kmは、緩やかな下り坂で、直線、もしくは、緩やかなカーブ。
④事故を起こしたバスのギヤーは、ニュートラルに入っていた。
⑤ツアー行程では、碓氷バイパスの通行は、予定しておらず、松井田・妙義ICから、上信越自動車道で運行するはずだった。
確かに、不慣れな乗客を乗せた大型バス(かなりの車両総重量)の運転による運転ミスも考えられますが。
事故車のギヤーがニュートラルに入っていたことから、ギヤに入らずに、エンジンブレーキや排気ブレーキを使用できなかった可能性。
も、考えられますが。
事故現場まで、たった1kmの緩やかな下り坂、フットブレーキで、十分に減速が可能では、と。
フットブレーキで、ある程度減速すれば、もしも、シフトダウンできなかったギヤーチェンジも、可能に。
事故現場250m手前で、フットブレーキを使用しているところを見ると、意識障害等は、まず、ないはず。
ただ、右カーブで、センターラインを越えたことは、不自然(対向車が来れば、正面衝突の危険性)。
何故、入山峠を通過後、事故現場までの緩やかな下り坂で、事故直前の速度96km/hを、安全速度まで、減速できなかったのか。
さて、これからは、推測、個人的な主観です。
※追記(2月14日14:30)
当初、高速道路を降りるはずの東松山ICは通過して、上里SA以降のインターチェンジ(上信越自動車道・藤岡ICか?)で、高速道路を降りたということですので、下記の推測は、的外れのようです。
一番、気になるのは、⑤の運行コースの変更です。
当日、出発後、わざと(故意に)変更した(もしくは、初めから、変更するつもりだった)のか、それとも、誤って(間違って)、そのまま、運行を続けたのか。
乗客の証言、「出発時に、 『休憩で何回か止まります』 と、あやふやな説明があった」、「関越道のサービスエリアでの休憩を終えて、再出発する際には、『今後はどこか寄れる道の駅に寄ります』 というアナウンスがあった」 と。
通常の観光バスなら、運行コース、休憩場所は、あらかじめ、決まっていると思われるのですが、当日の休憩場所の混雑や、運行時間の遅延等で、臨機応変に対応するとも、考えられます。
で、事故を起こした運転手がいないのに、勝手に、推測するのは、あまりにも卑怯なのですが、させていただくと。
国道18号線を走行中、松井田・妙義ICで、上信越自動車道に入るのを見落としてしまったことを気付かずに、そのまま、国道18号線を走行。
碓氷バイパスに、差し掛かるころには、コースを間違えたことに気付いてはいたのですが、Uターンして松井田・妙義ICまで引き返そうとはせずに、そのまま、走行。
入山峠までは、急な上り坂のため、登坂車線を走行。
峠を越えたところで、今までの時間のロス、今後の時間のロスを考えて、緩やかな下り坂を90km/hから100km/hの速度で走行。
途中、緩やかな右カーブで、多少、速度を落とし、遠心力を考慮して、多めにハンドル意を切って、右側(右カーブの内側:反対車線)に進入。
その後も、フットブレーキを踏んで速度を、ある程度落としたが、ハンドル操作を誤り、左端ガードレールに車体を接触。
慌てて、ハンドルを右に切り、シフトダウンを行なったが、スピード超過のために、ギヤーは、入らずに、ニュートラル状態。
極度の緊張で、急ブレーキ、右に切っているハンドル操作と急ブレーキにより、車体は右側に傾き、右側前後輪の走行。
道路右端(反対車線)のガードレールに衝突後、道路右側に転落し、横転。
以上、非常に勝手過ぎる推論です。
ここまで、お読みになった方は、今回の事故、どう思われるでしょうか。
吾輩の推論の正邪は、ともかく(事故を起こした運転手死亡のため、事実は不明)、運転者本人を含めて15人が死亡(うち、乗員2人)。
この事実は、変わることはありません。
今回の事故は、単なる、“運転に不慣れな運転手による大型観光バス事故” では、ないと考えています。
ずさんな運行管理をしていたバス会社は、もちろんのこと。
規制緩和で、数多くの零細業者の新規参入のため、激しい価格競争となり、安全に対する必要な経費まで削減せずには、事業の継続は困難になってきてしまっているという現実。
確かに、消費者である我々にとっては、なるべく安いもの、安いツアーを求めるのは、当然なことであると言えるでしょう。
しかしながら、目先の損得勘定で、一番大切である安全性というものを見捨ててしまうことは、言語道断ではないでしょうか。
もちろん、今回の場合は、観光バスを運行したバス会社・ツアーを企画したツアー会社は、深く、考え直さなくてはいけませんが、消費者である我々国民も、同様です。
今回の事故は、観光バスツアーの交通事故でしたが、それだけではなく、衣・食・住、その他、生活全般に対しても、同じことが言えるのではないでしょうか。
様々な法律や規則は、我々国民・市民が選んだ、議員さんたちが、決めています。
さて、それらは、本当に、我々国民・市民のための法律制定なのでしょうか。
彼ら(議員さんたち)は、本当に、我々国民・市民のための政治を行なっているのでしょうか。
って、問題、大きくなり過ぎっ。
この辺で、50歳を過ぎた変態オヤジの、ぼやきは、止めておきましょう。
もしも、最後まで、読んでくれた方が、いらっしゃったら・・・・・
あなたは、“極めつけの変態” です。
尊敬に値する・・・・・
大変に、失礼いたしました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
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Posted at
2016/02/13 20:04:29
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