• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年12月11日

軽自動車運転免許って、知ってますか?

自動車を、運輸省令にて、軽自動車、小型自動車、普通自動車及び特殊自動車の四種として分けて、軽自動車の名称が初めて登場したのが、1949年(昭和24年)。

当時の軽自動車の規格は、長さ2.80m、幅1.00m、高さ2.00m、排気量は、4サイクル車が150cc以下、2サイクル車は100cc以下だったらしい。

けれども、この規格で製造された四輪車は、当時、まだ、存在していなかったそうだ。

1950年(昭和25年)、長さ3.00m、幅1.30m、高さ2.00m、排気量は、4サイクル車が300cc以下、2サイクル車は200cc以下に。

そして、1951年(昭和26年)、4サイクル車は360cc、2サイクル車は240ccへと、変遷していき・・・・・

1955年(昭和30年)、4サイクル車、2サイクル車とも360ccに、統一された。

ところで、いわゆる、軽自動車運転免許は、1952年(昭和27年)に、新設されたわけだが、当時の通商産業省が企画した「国民車構想」によって生まれた、初の国民車というべき、あのてんとう虫・・・・・スバル360(デメキン)が、発売されたのは、1958年(昭和33年)3月のこと。

alt

さて、このブログでは、当時の軽自動車について、詳しく述べるつもりは、ない。

ほれっ、怪しげな(!?)運転免許証。

alt

alt

alt

alt

実は、この古ぼけた運転免許証、5年程前に他界した父親が、所持していたもの。

父は、生涯、軽自動車を所有することはなく(当時、運転可能だった二輪車は、運転していたらしいが)。

結局、軽自動車運転免許は、1957年(昭和32年)で、失効してしまったようだ。

そして、普通自動車運転免許を取得することは、なかった。


で、今回、このブログを書こうと思ったのは、以前から、疑問を感じていた・・・・・

1952年(昭和27年)に新設された軽自動車運転免許に関してのこと。

当時は、上記の通り、1954年(昭和29年)に、排気量が4サイクル車、2サイクル車とも360ccに統一されて、軽自動車運転免許で、運転できる軽自動車は、排気量が360cc以下の車だった。

その後、軽自動車の規格が、また、変わっていくのだが、1976年(昭和51年)、排気量が360ccから550cc(長さ3.20m、幅1.40m)に。

1990年(平成2年)排気量が660cc(長さ3.30m)。

1998年(平成10年)長さ3.40m、幅1.48mに。

※以上、規格変更等の記載年は、運輸省令・道路運送車両法が施行された日の年。

尚、軽自動車運転免許は、1968年(昭和43年)9月に廃止され、普通自動車免許に統合された。

余談だが、軽自動車の規格が変わっても、360ccのクルマを作り続けたのが、ダイハツ。

4代目ダイハツ・ハイゼット S38P型(トラック)と、S38V型(バン)。

550cc(S40系)のものも販売しながらなのだが、なんと、360ccの車を1981年まで、販売。

軽自動車(360cc)限定免許の人のためだったという。

ところで、軽自動車運転免許所持者は、当該運転免許が廃止されたあと、このときに審査を受ければ、通常の普通自動車運転免許に移行したのだが、審査を受けなかった人は、“普通自動車運転免許「審査未済」” ということで、軽自動車に関して、360cc以下の運転のみが可能だったそうだ。

その後、この「審査未済」というものも、廃止されて、2007年(平成19年)に、限定条件方式にへ移行し、制度としては消滅した。

つまり、現在、限定免許として、360cc以下の軽自動車の運転免許が、存在しているということ。

1965年(昭和40年)に、軽自動車運転免許を所持していて、普通自動車免許の審査を受けずに、更新し続けている人なのだが、当時、16歳(免許取得可能年齢)だったとしても、68歳だから、それ以上の年齢の人のようだ。

調べてみると、13年前(2004年/平成16年)に、こんなケースが、あったらしい。

  《勘違い起訴》

 反則金納付のところ略式基礎で罰金刑(20万円)に

 松阪簡裁の略式命令を、最高裁で棄却判決

道路交通法違反(免許条件違反)で、本来は、反則金納付(7千円)で済んだはずの三重県勢和村の農業男性(65)が、松阪区検の間違いで略式起訴され、松阪簡裁も誤りに気付かないまま、今年3月に、罰金20万円の略式命令を出していたことが分かった。
命令の確定後、間違いに気付いた検察側は、刑事訴訟法の規定に従い、非常上告し、最高裁第1小法廷(才口千晴裁判長)は、12日、略式命令を破棄し、公訴を棄却する判決を言い渡した。
判決によると、男性は総排気量360cc以下の車しか運転できない古い免許を持ち、同県多気町内で軽四自動車(660cc)を運転したところ、無免許運転に当たるとして、道路交通法違反で略式起訴された。
しかし、実際には無免許運転ではなく、運転免許条件違反に当たり、反則金納付を通告して、納付期間が経過した後でなければ、略式起訴できなかった。
(毎日新聞) 平成16年12月13日


ずっと、疑問だったこと・・・・・

今でも、軽自動車(限定)自動車運転免許というものが、あるのだろうか、ということ。


今でも、所持している人が、きっと、まだ、残っているであろう、軽自動車(360cc)限定普通自動車運転免許。

そんなレアな運転免許を持ち続けているレアな人に、是非とも、アマガエルを運転してもらいたいな。

alt


 《追記 2020.12.25》

今現在でも、当時の軽自動車運転免許のままで免許証を所有している人がいらっしゃるようだ。

その場合、『普通車は軽車(360)に限る』という記載によって、360cc以下の軽自動車限定普通自動車運転免許となっている。

そして…

スバル360を普段の買い物等のために運転しているという…

元気なお婆様の免許証が、これっ!


ブログ一覧 | | 日記
Posted at 2017/12/11 23:37:11

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

今日のiro iroあるある513 ...
カピまこさん

GAZOO Racing(GR)ブ ...
ひで777 B5さん

九州一周ツーリング(8日目)
ボッチninja400さん

雨の多い時期だからこそ洗車回数を増 ...
ウッドミッツさん

バイクを本末転倒の仕様にしてしまっ ...
エイジングさん

ジャンクションウォーク
ふじっこパパさん

この記事へのコメント

2017年12月12日 0:03
大変興味深く拝読させてもらいました。

あと、たっくんさんのお父様の写真も興味深く拝見させて貰いました(笑)

水谷豊さん似の、爽やかなお父様ですね🙂
コメントへの返答
2017年12月12日 0:07
親父。
若い頃は、かなりの好青年だったとか。
で、年を重ねるにつれて・・・・・

周りの人たちからは、吾輩と生前の父がよく似ていると、言われていました。
まん丸のダルマのような父と。(爆)
2017年12月12日 7:59
え・・・
アマガエル君、お婿に?

関連記事にこんなのが・・・
http://minkara.carview.co.jp/userid/2537399/blog/37589508/
面白いです!やりませんか?やりませんね・・・流行りの80年代車も含めて、旧車はノーマル状態が一番だと思ってますが、これだけは許せます。
コメントへの返答
2017年12月12日 8:21
いやいや、我楽多館に来てもらって、アマガエルを運転してもらう。

お婿さんに出すのなら、若者に。
旧車を長く乗り続けて欲しいので、年寄りには、ねぇ。(笑)

う゛。
所さんの “コポルシェ 360”。
まずは、普通車ナンバーに、吃驚。
エンジンは、ノーマルの360ccなのに。
改造オーバーフェンダーなので、普通車扱い、らしいけど。

改造費(車検費用・小物・内装・塗装を含む)が500万円とは、また、吃驚。
2017年12月12日 8:10
おはようございます!
数年前のニュースで未だに軽自動車免許のままの人がいると言っていましたよ(^o^) 
あえて、限定解除せずそのまま保持しているとのことでしたよ(o^^o)
コメントへの返答
2017年12月12日 8:41
おお!
やっぱり、いますか、今でも。
軽自動車限定自動車運転免許所持者が。

いいですねぇ。
360ccの軽自動車しか運転できない(許されていない)ドライバー、って。

あっ、そういえば。
50cc以下の車室を有する三輪または四輪車。
今でいう、水色のナンバーのミニカー。
昔、原付免許で運転できていて。
その後、普通免許が、必要になって。
でも、原付免許で乗っていた人に対して、普通免許の限定付が・・・・・(6ヶ月の期間限定で、ミニカーを使用した普通免許試験をしたとか)

ん~、これは、どうなったのだろう!?
今でも、ミニカー限定普通自動車運転免許を持っている人、いるのだろうか。

この免許所持者が、普通自動車を運転しても、無免許運転でなくって、運転免許条件違反。(笑)
2017年12月12日 8:39
毎度~♪

確か嫁の祖父が其の免許やったと思う。
もう他界しましたが、当時乗ってた車が
レアで話では東京から買いに来たって(^_^;)
何だったかは未だに判りませんが。

何れにしても貴重な免許ですよね(^_^)
コメントへの返答
2017年12月12日 8:51
どうもぅ~。

そうでしたかぁ。
ん~、どんなクルマだったのか、気になるぅ~。
吾輩的には、マツダR360クーペか、ホンダT360だったら・・・・・
きっと、もっと古いヤツかな。

中年以降の父親とは、まるで別人28号な、若かりし頃の運転免許証の写真です。(爆)
2017年12月12日 8:54
こんにちは

私の叔父達が皆まさにその軽自動車免許でした。
皆で川原にワラ縄で簡単なコースを作って試験?をしたそうです。
その後、解除試験を受けて普通の軽自動車を現在も運転しています。
バイクも昔は原付、小型、中型、大型の4種に分かれていましたが
現在は原付、小型限定普通、AT小型限定普通、普通、AT限定普通、大型・AT限定大型の7種だそうで。
私は免許取り消しになって以来、普通免許しかないので公には原付しか乗れないです。


コメントへの返答
2017年12月12日 9:16
なんとも、穏やかな時代。
川原にワラ縄で簡単なコースを作って試験・・・・・ですかぁ。

あれっ、普通免許、持っていれば・・・・・小型特殊も。(笑)

あっ、そうそう、前回のブログのコメントの返答、追記しましたが。
木綿豆腐、焼く前に、水分を減らすこと、忘れずに!
電子レンジで、チンすると、温められて、水分が、豆腐から染み出てきて、一石2丁、です。
で、豆腐2丁も、ペロリ。(笑)
2017年12月12日 10:43
そんな免許がw( ̄o ̄)w

コポルシェ 360欲しい~♪

コメントへの返答
2017年12月12日 11:10
たっくんの父親は、実は好青年だった、という証拠の免許証。
って、そういう意味の “そんな免許” じゃないってかぁ。(笑)
で、たっくんの若かりし頃は!?(怪)

では、改造費500万円で、アマガエル、ご購入、ですかぁ。(爆)
2017年12月12日 22:02
親父もその免許証でした。
重機の免許に軽自動車と自動二輪が付いていたそうです。
なので 我が家の初マイカーは中古のスバルサンバーk163でした。
コメントへの返答
2017年12月13日 0:45
二種や大型免許の制度が出来る以前(1956年/昭和31年7月末)に、普通車免許を取得済で、更新し続けていれば、現在の免許証には、「大型二種」、と 「大自二」 の2種類が表記がされて、牽引自動車と大型特殊自動車以外、すべての運転ができるそうですねっ。(羨)

吾輩の父親の上記の軽自動車免許では、360cc以下の軽自動車と、250ccまでの二輪車の運転が、出来たようです。

2代目スバルサンバーK163、通称 「ニューサンバー」 は、とっても素敵です。
2017年12月13日 9:11
こんにちは。
興味深い記事を読ませてもらいました。
時代とともに自動車の規格や、免許制度が変わっていくんですね。

自動運転になったら免許制度はどうなるんだろう?(笑)
コメントへの返答
2017年12月13日 14:54
自動車運転免許の変遷を調べると、結構、面白いです。

自動運転。
将来は、きっと、自動運転車が市販されることになるのでしょうが。
きっと、人員不足の運送(物流)業界の圧力で、高速道路については、自動運転による無人輸送可。
一般道では、無免許でも、乗員がいれば、可、となるのでは。
免許が必要なのは、自動運転が出来ない旧車だけ。(ヨクワカラン)
2017年12月18日 20:18
私が生まれた翌年には廃止されてたんですね。うちの父が車の免許を取ったのが、私が幼稚園の時で…遺品を整理していたら、古い仮免許証がみつかり、父の写真の若いこと。免許返上する時はさぞ無念だったろうと(;_;)
コメントへの返答
2017年12月18日 21:28
親の若い頃の写真。
子供である自分の知らない、別の生活をしていた時。
そんな時間を垣間見たりする。

両親とも、別の世界へ旅立ってしまって。
ただ、記憶の中に、思い出として残っている過去。
もう、会えないというのに・・・・・

そんな今は。
悲しみではなく、いっしょに、時を過ごすことのできない寂しさが。
2022年11月30日 11:49
知ってます!!当時、持ってました!!!そしてスバル360に乗ってました。高校1年の5月の誕生日、原付、自動二輪、そして軽!と順にとりバイクはスーパーカブ(叔父の中古もらいました)、スバル360は従兄がスバルの整備士だったのでこれも中古で格安購入。2サイクル、Hギヤ3速ミッション。ローギヤだけシンクロ無しで、走行中はダブルクラッチしてましたよ~!!
コメントへの返答
2022年12月1日 13:13
ほう、軽自動車免許、持ってましたかぁ!
スバル360。
いい車ですよねっ。
たっくんが乗っていた “アマガエル号” 。
いろいろな思い出を…作ってくれました。
自宅から360㎞程離れた出先で、クラッチが滑り出して走行できなくなったときは、真っ青でした。
ひとり暮らしの自宅に2匹のワンちゃんを残したままだったので。
高速道SA・PAでのパーツクリーナーの噴射で…何とか帰宅しましたぁ。

プロフィール

「@ヒロカワ さ~ん ご無沙汰してますぅ。 たっくん、この1年間、いろいろとあったんですよ。一応、元気してますが、もしも、消されていれば、即効で消えていたわけで。ん~、消されなかったので、まだ、いるのですがね。かなり危うく怪しい…たっくんって。 書いてること、意味ワカランってかぁ。」
何シテル?   12/05 12:41
自称『童心作家』 2021年2月に還暦を迎えた、甘いモノとお酒が大好きで、妄想好きの珍般人(チンパンジン)です。 精神年齢は…小学6年生、なんですよ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

愛車一覧

スズキ ジムニー フーテンのハマちゃん (スズキ ジムニー)
'73年式スズキジムニーLJ20-1型、通称 “フーテンのハマちゃん”。 初代(第2期 ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation