2010年11月28日
「初」尽くしのラリー
来年追いたいと考えているラリーシリーズの、今年の最終戦に参加。
「初」その0:ナビ探し
今まで組んで頂いていたナビが仕事の都合で出られないと言う事だったので、じゃあ他のナビを探すかと思って先生宅に相談しに行った時の事。
私「先生、次回のラリーで○○さんにナビをお願いしたいので、連絡先ご存知なら教えて下さい。」
先生「オッケー。まあ無理だったら他にもやってくれる人はいるから安心しなよ。」
私「そうですか、良かったです。まあドライバーとして出られなかったらナビとして出ても良いと考えているので、見つからなかったら見つからなかったで諦めます。」
先生「なんだ、ナビやりたいのか。丁度今探してたんだよ。」
私「あ、いえ、ナビが見つからなかったらナビとして出ても、と言う事なので、先ずは○○さんにお願いをしてからですね…」
先生「オッケーオッケー、ちょっと待ってて。(ポパピプペ)…あ、もしもし、□□さん?今丁度ナビが見つかってさー。今代わるから。」
私「(えー)」
と、まあ流石にその場で断る事ができない状態になってしまったので、今回はナビとして出る事になりました。
ううむ、ナビとして出ても良いと言う部分は伏せておくべきだったか…orz
ナビを探すのって難しいですね。
と、大会参加前から一波乱あってしまいました(^^;
「初」その1:初ドラ
今回組んだ□□さん(以下Aさん)とは、今まで面識が全くない方でした。
その為、「どんな人柄か」「どう言う姿勢でラリーに臨む方か」と言う事も全く分からず、当日までに「ちょっとお話を」と言う事も出来ない場所(私の自宅から150kmほど離れた場所)に住んでいる方なので、当日までどのような方なのか全く分かりませんでした。
今回のラリーは走行距離が長く、それに伴い競技時間も非常に長いので(9時間くらい)、チームの相性は結構競技にも響くのではないかと懸念していたので、大会前は非常に緊張しました。
とは言え、何方と組む事になってもナビのすべきことは「ドラときちんとコミュニケーションを取って走りやすい環境を整える事」と言う事に変わりはありません。
初めての相手であってもきちんと相手に合わせる事ができるのか…この点は今後ナビをやって行きたいと思う自分にとっては常に意識していかなければならないところだと思います。
そういう経験が今回できたのは良かったです。
ただ、やはりチームとしては最低2戦くらいは出ないとお互いの持ち味を活かせないと感じました。
例えば今回、ハイアベ区間に於いて危険個所の指示をする際、最も近い危険個所までの距離を常に知らせていたのですが、ドライバーに「そんな遠くから言われても危険個所覚えられない!」と指摘されてしまいました。
私としては「遠くにある危険個所を意識しろ」と言う意味ではなく「直近に危険個所は無い」と言う事を伝える為に伝えていたのですが、そう言う部分が上手く伝わりませんでした。
また、初めて組むドライバーであり、「順位にはこだわらず、完走して帰りたい」と言う旨の話をされていたので、危険個所については「知らせ過ぎは遅くなる事はあっても聞き忘れは無くなる」と言う事もあり、結構細かく伝えるようにしよう、という意図もありました。
その旨ドライバーに伝えたところ一定の理解はして頂けたようですが、やはりドライバーの要求通り「直前になったら危険個所を知らせる」と言う形に変更しました。
こう言う点についてはドライバーと事前に合意を取っておくのが望ましいのでしょうが、一から十まで細かく決めていたらそれだけでイライラしてしまったりもします。
なので1戦目はお互いの理解に費やし、2戦目にその点を踏まえて取り組むと言うのが重要なのだと思った次第です。
「初」その2:初ラリコン
今まではLAILEのNONOを使っていたのですが、今回はF&O SystemsのJX555 + TwinTripの組み合わせを使う事になりました。
ラリーコンピューターと一言で言っても幾つも種類があり、私の参加しているラリーシリーズではNONOの装着率が多いようです。
これは当時のラリコンの中ではNONOが初心者にもやさしい作りになっていた事が普及の一因となっている、と言う話を聞いた覚えがあります。
例えばNONOはチェックポイントでの処理で入力を忘れる事が無いよう、
・スタートタイムの入力
・Enterボタンを押す
・アベレージの設定
・Enterボタンを押す
・チェック間距離の表示
・Enterボタンを押す
と言う一連の流れが、Enterキーのみでできるようになっています。
しかし今回使ったJX555は、チェックポイントでの処理は
・アベレージ設定用機能にダイヤルを設定
・アベレージの設定
・Enterボタンを押す
・チェック間距離表示機能にダイヤルを設定
・チェック間距離の表示
・クリアボタンを押す
・スタートタイム入力機能にダイヤルを設定
・スタートタイムの入力
・Enterボタンを押す
と、いちいち設定する機能に合わせてダイヤルを別途操作しなくてはいけません。
またチェック処理中に区間距離のクリア処理をするのがまた面倒で…その為にTwinTripと言う、区間距離表示用の機械を別途操作しなくてはいけません。
こう書くだけでも、NONOの方がJX555よりも初心者に優しい、と言う事が分かると思います。
今までNONOを使っていたため、このJX555の使い方を間違えずに行うと言うのが結構難しかったです。
今回のラリーでは移動区間が全て時間走行区間だったので補正等ナビの仕事がほとんど無く、ラリコンの操作のみに専念する事ができたので、比較的操作は簡単だったにも関わらず、です。
そのため、ナビミスをしてしまう箇所が何箇所かありました。
その一つにTwinTripにて表示される区間距離の桁数がNONOと違って小数点以下2桁しか表示されない(10m単位、NONO3桁1m単位)ために、距離を読み間違えてしまうものがありました。
この大会の区間距離は短いものが多く(最短で18m)、その為に区間距離が18mと言うような場所での案内に於いて「0.02」と表示され「2mしか進んでいない」と勘違いしてしまい、ミスコースにはならなかったものの、現在地点が何処だかわからなくなってしまうことが幾度かありました。
またドライバーの方にも「幾らJX555を使うのが初めてと言っても、ラリー自体は初めてじゃないんだから大丈夫だろう」と言う気持ちがあったのか、チェック処理をしている最中に次の区間にさっさと移動しようとしてしまい、操作パネルを見ていた私が地図を読めずに現在地を見失ってしまうという事態に陥ってしまいました。
幸い一本道だった為に後続車を待ち、次の区間まで道案内してもらうと言うような事をやってもらって難をしのぎましたが、ドライバーに「道案内一つできないのか」と思わせてしまった事と思います。
とまあ、初めてのラリコンに戸惑った部分が非常に多かったです。
これで移動区間に補正が必要だったら、もっとボロボロだったに違いありません。
しかし幾らラリコンが違うとはいえ、ラリーのルールが変わってしまう訳ではありません。
冷静に処理していれば間違えなかったと思います。
例えばチェック処理後、スタート時間の入力やアベレージの入力は後回しでも良いんだから、きちんと区間距離の計算をして、落ち着いてから前期の値を再入力するとかすれば、問題は無かったでしょう。
これらの点は次回別のラリコンを操作する時の教訓として活かしたいと思います。
そう言えばJX555ですが、ボタンの触り心地が非常に良かったです。
また押しやすいようにと真中から丸く窪んでいる丸型の押しボタンを、「カチッ」っと押し込んで入力するため、押し忘れや押しミスが非常に少なそうな作りに感じました。
「JX555は昔のグラベル主体のラリー(今も全日本やWRCなんかはグラベルですね)向けのラリコンだから、揺れる車内でもボタンの押し間違いが無いようにしようと言う設計思想で作られたものなのだ」と聞いた事がありますが、なるほど、確かにその通りだと思います。
狙った設計通りにユーザーに感じてもらえる製品を作れている、と言うのは素直に凄いと思います。
分野こそ違えど、こう言う製品を自分でも作ってみたいものです。
「初」その3:初クラス
今まではBクラス(排気量が1500~3000cc以下の車両、ターボ車の排気量は1.7倍)での参加だったのですが、今回はCクラスでの参加となりました。
Bクラスの主力はインテグラ(DC2)ですが、Cクラスの主力はランサーエボリューション(CT9A)です。
パワーの差は歴然ですし、駆動系の差もあります。
今回乗ったのはインプレッサ(GC8)。
年式は古いものの正真正銘250馬力オーバーの4WD車ですから、私が何時も乗っている車とは比較になりません。
そう言う車が競技中にどう動くのか、それも興味の一つではありました。
結果、酔いましたorz
車が違う事もあって自分の運転と大きく異なり、動きに慣れない私は第1ステージ終了時に結構ボロボロ。
とは言え腹に何も入れなければ入れないで気持ち悪くなるので、無理やり飯を掻き込んで第2ステージに挑みましたが…入れたら入れたでやっぱり気持ち悪い。
そんな状態で数時間も車に揺られ続けたので、ゴール後にはかなり疲弊していました。
そんなこんなで初尽くしだったラリーでした。
結果、色々な経験が積めて非常に価値のある一戦になったと思います。
これが今後にどう活かせるか、と言うのが次の課題ですね。
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ラリー | 日記
Posted at
2010/12/01 02:11:10
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