失敗はしたけれど

先日、友人が次期インプレッサにスプリットウィンググリル(以下SWG)が採用されていないことを嘆いていましたが、R2がマイナーチェンジでSWGを止めたり、スバルのフラグシップモデルであるレガシーがマイナーチェンジ時にSWGを採用しなかったりしていたので、私にとっては「何を今更」って感じだったのですが。

まあこの点についてはレガシーがマイナーチェンジ時にSWGを採用しなかったのは変更のタイミングが無かったとか開発コストの所為だと友人は主張していました。
私としては、多少の開発費が掛かったとしてもスバルがブランドイメージというものを大切にしたいと考えてSWGを本気で普及させようとしていたなら、マイナーチェンジ時にSWGの採用は行えたと思うんですよね。
それにR2のマイナーチェンジ時に販売のてこ入れを目的としてSWGをなくすという事が出来る以上、SWGの採用/不採用がそれほど開発費を圧迫するとも思えないし…その点についてはどういうい考えがあった上でのことなのかは分かりませんが。


SWGのようなデザインを全車種に採用しようというのは、メーカー側が各車種で求めようとしている顧客層が違っている時点で破綻しているように思います。
全てのユーザーがスバルに求めるイメージと言うのが決まっており、かつスバルもソレを意識して全車種を作っているのであればSWGのようなものを採用するのは賢明だと思いますが、少なくとも私にはレガシーとプレオとで共通できるようなデザインは思いつきません。
そう言う意味ではBMWのキドニーグリルって、様様なイメージを持たせることが出来る秀逸なデザインですね。

日本車で欧米車のようなブランドイメージを持たせようとした試みはとても評価できる部分だと思います。
失敗を恐れて同じような車しか作らないよりは全然マシだと思いますし、その失敗を活かして次の開発に反映させる精神も凄いと思います。
無責任ではありますが、懲りずにまた色色挑戦して欲しいですね。