先日先生らと話をしている際に、
「私の世代はクーペ以外は車じゃない、と思ってた世代だからね」
という言葉が出てきました。
先生は今年で50歳。
20歳頃と言えば30年前。
その頃の車と言えば、スカイラインで言えばケンメリ。
伝統の丸型テールの始まり。
車と言うものがまだまだ高級品だった時代なのかもしれません。
こちらのグラフを見ると、昭和52年って大卒の初任給が今の半分で、米の価格が今よりも高かったという事ですから、今以上に生活に余裕が無かったでしょうしね。
車を持つという事がステータスであり、そう言う車と言うものの中でも、家族の為にではなく自分の為だけに乗るクーペと言うボディースタイルは、当時の若者の憧れだったのかもしれません。
まあそう言うクーペ談義はともかく、この話の発端は
「何故今ワンボックスカーがこんなに売れているのか?」
と言う話だった訳です。
先生は
「実用性を考えてワンボックス」
と言う意見で議論を振ってきました。
車は趣味性が求められるのではなく、日常の足としての実用性が求められた結果、ワンボックスのような車が売れることになったのだ、という事。
友達や家族と移動するにも人が乗るのは便利だし、荷物が載るのも便利。
そういう実用性がワンボックスが選ばれる理由だろう、と。
しかし私としてはその意見には懐疑的。
確かにワンボックスの実用性は高いかもしれませんが、実用性だけなら軽自動車の販売台数が増えるべきであって、ワンボックスが売れる理由にはならないだろうと言うこと、また一人身の方がワンボックスを持つ理由や、仲間内全員がワンボックスに乗っている方についての説明が出来ないのがポイント。
なので私としては「ワンボックスを格好良いと思う人が増えているからだ」と言う意見で応戦しました。
ま、結論が出ない話では有るのですが(^^;
私としては、戦車や戦艦に憧れているという事もあり、大きな鉄の塊と言うものはそれだけで男の心を揺さぶる何かが有るだろう、と思うわけです。
ちなみに戦車や戦艦は好きですし、それらを用いた戦闘は好きですが、戦争は嫌いですので誤解されませんよう(^^;
特に3ナンバーサイズギリギリと言った感じのワンボックスは、圧倒的な存在感がありますし、格好よいと思うのも頷けます。
と言うか、メチャ強そうです。
そう言うイメージを意識してか、各社結構面構えの凛凛しい車を出してきます。
「ワンボックス=業務に使う実用車」ではなく「ワンボックス=大きくて強そうな格好よい車」と購入者が認識しているんじゃないかなぁと。
また内装が広い為、自分なりのカスタマイズが容易です。
外側のカスタマイズなんて運転している最中に自分で感じられるものでは有りませんから、内側のカスタマイズは運転中にも楽しめますし、同乗者に理解してもらいやすい部分だと思います。
車と言うものが今も昔も自己表現の意味合いを含んでいるのだとしたら、昔は外に対して自己表現していたものを、今は乗っている方方にのみ自己表現を行っているのではないか、と思います。
理解してくれない人に無理に主張するのではなく、理解して欲しい人に感じてもらえればよい、と言うような感じですかね。
とまあ、ワンボックスってのは外面と内面とに魅力が有る、と判断する方が購入するんじゃないかと思う訳です。
実用面で言えば、ワンボックスカーをもう一つの部屋と認識して使っているんじゃないかな、と思います。
住居スペースが小さく駐車場と言うスペースを有効利用するため、なるべくかさの大きい車を持つ事で、物置代わりとしても使っている-例えばキャンプ道具を積んだままとか、工具類を積んだままとか、果ては夏場行きもしないのにスノーボード積んでたり-のかもしれません。
または人を招く自室の代わりのスペースとか。
何時来るかわからない友人を自室で黙って迎えるのではなく、迎えに行って車に招き(変な日本語w)、お茶菓子なんかは室内備え付けのものか、ドライブスルーやコンビニなんかで済ませるとかね。
と私は思ってますが、実際にワンボックス乗っている方ってどういう思いで乗っているんでしょうかね?
皆さんは何故ワンボックスが売れると思いますか?
…というネタを先輩に振ったところ、「恋人と
イチャつくカーセックスするためだろ。そうじゃなければ後部にフィルムやらカーテンやら張らないってw」とのこと。
ううむ、縁が無いのでそう言う可能性は考えてなかったなぁw
(2007.05.16) イチャつくというオブラートに包んだ表現はよろしくない、と指摘されたので原文ママに訂正しましたw
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Posted at
2007/05/15 14:29:16