市議がひき逃げをした、という見出しに興味を引かれて見てみると、内容は下記の通り。
堺市の北野礼一市議(61)が同市内の交差点で自転車に乗った女子高生をひき逃げして軽傷を負わせたとして、堺南署から自動車運転過失傷害と道路交通法違反の疑いで取り調べを受けていたことが24日、分かった。
同署によると、北野市議は21日午前8時50分ごろ、同市中区深井清水町の市道交差点を乗用車で直進中、自転車に乗っていた高校1年の女子生徒(16)と接触。いったんは車から降りたものの、名前や連絡先を告げずに走り去ったという。
女子高生はハンドルで腹部を打って軽傷。女子高生の自宅近くに北野市議のポスターが張ってあったことから名前が判明し、同署は22日に北野市議から事情を聴いた。
北野市議は「生徒にけがはない様子だったので離れた。事故を警察に通報しなかったことは反省している」と話している。
この市議、下りて謝ったのかどうか書かれていないが、まあ謝ったんじゃないかなと思うわけでして。
どちらかと言うと女性の方が市議だと分かった途端に事を荒立てれば慰謝料をふんだくれると踏んだのではないか、と思うのは邪推でしょうかね。
以前、車道に出ようとして歩道に車のノーズを乗っけて待っていた際、車の横から自転車に突っ込まれた、と言う事が有ります。
こっちがいきなり出てきて相手が避けられない状態だった訳ではなく、出るタイミングを数十秒待っていた際(駐車場出口がゆるいコーナーになっていて視界が悪い)に突っ込まれたので、内心「自分は悪くない。それに自転車は車道を走るもんだろ」と加害者ではないと思っており、どちらかといえば「代車の横に突っ込むなんて…修理費は俺持ちか」という事を心配していたくらいですが、過失割合は後でどうにでもなるだろうという事で、とりあえず車から降りて謝罪。
その後、警察に連絡。
…しようとしたのですが、しかし相手は極度の泥酔状態。
「大丈夫だ」とか「大事にするな」とか「早く帰りたいんだ」と言ってくるのですが、こちらとしては素面に戻った際に怪我に気付いて(一晩経つと怪我を意識する事って結構ある)、その際に私が要救護者を放置した、つまりひき逃げしたとかどうとか後で揉めると面倒なので、「まあそういっても警察呼んで確認してもらいましょう」と説得。
すると今度は「小難しい事並べやがって…俺に学が無いと思って馬鹿にしてるのか!」と怒鳴られました。
「いいだろ、警察呼んだらお前を人身事故で訴えてやる」と態度を急変させ、その後は「この豚野郎」だとか「お前みたいな○○は××すればいいんだ」とか、堰を切ったように言いたい放題。
家の近くの駐車場で深夜に大声で怒鳴られるのは、あまり気持ちの良いものでは有りません。
と言うか、流石に怒ります。
とは言え怒鳴った所でいう事を聞く筈も無く、暴力を振るったところで意味は無いので、とりあえず当初の予定通り警察に連絡。
警官到着まで15分掛かるといわれてかなりゲンナリ。
その間、延延と怒鳴られ続ける私。
流石に我慢できなくなったので、(相手のトーンよりは)静かに一言、こういうところには掛けないような事で罵倒して黙らせました。
まあこの一言が後後ちょっとした問題になるわけですが。
で、少し送れて警官到着。
事故慣れ(嫌な言葉orz)している私は、まあ調書でも書くのかなと思ったのですが、そういうことする様子は一切無く、私の言い分と相手の言い分をとりあえず聞くだけでした。
そしてお互いの言い分が済んだところで、「怪我してないなら大事にする必要も無いでしょ」と、事故が無かった事にして収めましょう、という事になりました。
疑問に思った私が「その場合、素面に戻った相手が明日の朝にでも『事故に遭った』と警察に通報したら、私はどうなるんですかね?」と尋ねた時のレス、今でも忘れません。
「その場合、ここでは事故が無かった、つまり通報しなかった事になるので、相手が事故に遭ったと主張すれば、貴方はひき逃げってことになるでしょうね。」
……馬鹿な。
「それは困ります。事故の調書とってください。」
「調書取ると罰則あるけど、それでもいいの?」
「…ハァ?」
「調書を取るという事は事故があったという事。事故があったという事はそれに応じた行政処分もしなくちゃいけないって事。それに人身事故扱いになるから刑事罰もあるだろうし。」
「待てくださいよ。ここは歩道、自転車は軽車両だから車道を走るもんでしょうと。加えて運転手泥酔だし、それにこっちは横から突っ込まれてるんだから、過失割合で言えばあっちの方が多くなるでしょう。それでもこっちが一方的に悪いと?」
「まあ、何だカンだ言っても、自転車は歩道を走るのが一般的だしねぇ。」
「なんだそりゃ。警察官の癖に道交法無視ですか。」
「事故すれば車が一番悪いの。分かるでしょ?」
警官は体を小刻みに震わせて「寒いんで早く帰りたいから(12月のコト)、ここは事故にするの辞めようぜ」と言わんばかりの態度でしたが、そんなことで後後ひき逃げ犯にされるリスクを追うのは流石に馬鹿らしいので、こちらとしては徹底抗戦…と言うか、さっさと調書取ってもらいたいってだけなんですがね。
で、私と話をしていても埒が明かないと思った警察官は、今度は相手に「事故無かったよね」トークを展開。
しかしココで先ほど私が相手を罵倒した言葉が出てきまして、「アイツは俺をそう見下して事故をうやむやにしようとしてるんだ!」とか騒ぎ立て始めました。
いや、事故をうやむやにしてるのは警官だし(^^;
「なんだ、アンタ被害者にそんなこと言ったのか!」と警官が怒りを見せましたが、「それは被害者の方が延延と私のことを豚野郎だとか○○だとか、散散罵倒したからですよ」と言うと、相手は沈黙、警官も納得。
…と言うか、「そりゃ怒るな」と納得できるような罵倒内容だったことに軽くショックorz
そんなに酷い外見ですか、と。
で、改めて相手に矛先が向き、説得トーク。
しかしこちらも埒が明かない。
そりゃそうだ、泥酔してて支離滅裂なんだからw
さて大人しく調書を取るかな、と思ったら、今度は相手の乗っている自転車に目をつけ、「それ、防犯登録確認させてもらえるかな」と、事故とは全く関係の無いことを聞きだしました。
この警官は一体何がしたいのかと思ったのですが、相手は自転車の防犯登録確認を拒否。
結局、「大丈夫だから、大丈夫だから!ココでは事件は無かった、それでいいな!」と言う言葉を残して去ってしまいました。
…いや、去られても困るんですが(^^;
すると警官はスッキリした顔で私に「被害者は居なくなった。という事は事故は無かった。OK?」と聞いてきました。
上手く逃がしたもんだ、と思ったものですが、こちらもひき逃げ判にされても困るので、「とりあえず私は警察に何らかの理由で連絡をして、その件について貴方が来た、という事については証拠が欲しいので、貴方の身分を教えてください」という事を主張し、どうにか相手に一筆書いてもらいました。
それでこの夜のことは終了。
後日、特に警察に呼び出されることも無く、幸い車も丁度フロントタイヤにぶつかっていた為にへこみなど無く、修理もしなくて済んだので一件落着となりました。
長長と自分の経験を書いてみましたが、つまりコレと同じような事が今回の事件にもあったんじゃないかな、とは思う訳です。
違いは二つ、「相手が気にするな」と言って気にしたかどうかという事と、当事者が政治家か一般人かという事の、ただそれだけなんじゃないかと。
どんな些細な事故であっても警察は呼ぶべきだな、と再確認させられた一件。
先日と内容は被りますが、自転車の交通量が増えている中、自動車を一方的な加害者とする風潮はどうにか改善して欲しいものです。
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Posted at
2008/01/24 15:22:26