アンケートの取り方に疑問が残りますが、
こんな記事がありました。
最初から「ドライバーは現行の制限速度に不満があり、制限速度を上げる事を臨んでいる」と言うような設問なので、回答者が煽られずに回答できたかどうか疑問ですが…
ま、一応アンケート結果を是とすると、56%の人が制限速度は今よりも高いほうが良いと思っているようですね。
「制限速度は必要なし」と言うのも制限速度を上げたい意図の表れだとするなら、まあ80%の人が制限速度を上げるべきだと思っているようです。
疑問なのは、回答者は制限速度の適用範囲が自分以外を含んでいるという事をきちんと理解しているのかな、という事。
回答者の皆さんは確かに運転が上手いのかもしれませんが、対向車線を走っている車や、自分と併走している車が果たして同じ速度で安全に走ってくれるのか、という事に疑問を感じないのでしょうか。
私は併走していたアルファードに横から突っ込まれ(深夜でしたし、多分本人眠かったんでしょう…当て逃げしようとしたんで腹立ちましたが)、ガードレールとの間にはさまれる事故を起こした事があります。
制限速度だったとは言え、かなりの衝撃を受けました。
アレよりも20km/hも制限速度が上だったらどうなっていただろうな、と思ったり。
友人は2回、車をぶつけられ、2回とも廃車になってしまいました。
一時停止を無視した高級車に側面から…というものでして、「助手席に誰か座ってたら死んでたネ」と言うようなぶつけられ方を経験したそうです。
それでも制限速度だと言うのだから驚きです(ぶつけたほうの申告であり、実際の速度はもっと上だったかもしれません)。
運動エネルギーは速度の二乗に比例するので、制限速度が20km/h上がるという事がどれだけ破壊力が増すことなのか、という事は多少想像できる事ではないでしょうか。
自分が気持ち良く走るための規制緩和が、どれだけ自分の命の危険を増やすことになるのか、もう少し考えるべきではないでしょうか。
またそれだけではなく、車に乗らない、若しくは車以外の交通手段を多用するような両親や子供、祖父母等の安全はどうでしょうか。
そして自分が年老いて車に乗らなくなった場合のことを考えてみてください。
交通事故の原因の多くは速度超過によるものだ、という事実もお忘れなく。
実際、幸か不幸か、都内で走っている限り制限速度に不満を持つ事はありません。
そもそも渋滞が酷いので速度を出すと言う感覚がありません(^^;
あるとしたら深夜の片側2車線道路くらいですが、私の良く走る新青梅街道は信号のタイミングが絶妙でして、制限速度の50km/h以上出して走るとかならず赤信号に捕まります。
ま、制限速度を守っていても捕まりますがねw
とは言え、制限速度以上の速度を出したくなるときが有るのは事実です(^^;
高速道路では制限速度以上出したくて堪りませんし、法定速度以上出したくなるときもしばしばです。
が、高速道路って悲惨な事故の多発する場所でも有ります。
一般道で事故ってレッカーで運んでもらう際、運転手の方に「高速道路での事故に比べれば全然マシだよね」と言われるくらいでした。
曰く、「背の高い車がトンネル抜けた際に横風に煽られて倒れるケースが多く、そういった際は車が通常の半分以下の大きさになっちゃうんだよね」との事。
なれない速度で走行する為か追突事故を起こしている方方も良く見かけますし、高速道路と言えども予想外の出来事、例えば獣が飛び出してくる事もあるので、余り速度を上げすぎると咄嗟のときの対応が出来ずに事故を起こしてしまう可能性も有ると思います。
なので私は「気持ち良く走りたいので制限速度は撤廃してほしいが、撤廃する事で事故が多発するのであれば現状のまま我慢する」と言う考えです。
とは言え、全てのドライバーが一律の規則を守る必要が有るとは思っていません。
腕に自信の有る人が国や自治体から許可を受けることで、特定の車両でなら特定の道路の制限速度を越えて走る事が出来るようにする、と言うことが実現するといいなぁ、と思っていたりします。
Posted at 2007/05/15 11:31:48 | |
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道交法 | 日記
