2010年03月13日
ドライバーとして参加しようとしていたラリーにサービスとして参加。
* ご指摘があったので補足。
以下、サービス代金に関する費用の計算を行っていますが、これは単に「サービスは気軽に頼めるものではない」「サービスとして参加するには自分なりの目的意識が必要」と言うことを分かりやすくするつもりで算出したものであり、「元が取れないサービスはやりたくない」と言う趣旨ではありませんので、その点はあらかじめご理解ください。
サービスとは各チームのサポートをする人人のこと。
例えば各チームが競技会場まで持ってきた予備パーツ(タイヤやドラシャ)を管理/移動させたり、各ステージ(セクション、とも)の間に設けられる休憩時間の間に(許される範囲内で)車の修理などをしたり、参加者に休憩場所を提供したりと言うのが仕事です。
本格的なサービスの方方は大型のバンや積載車を使う方も居るようですが、そう言う装備を持っておらず、かつ車両整備の専門技術も持って居ない私としては、「荷物運び」と「休憩所の整備・炊き出し」の2つをやることしかできません。
まあこのラリーシリーズ自体、そこまで本格的なサービスを求めるような大会ではないので、私のようなものでもサービスとして参加できると言うのもありますけれど。
今回のサービス料金は各チーム3000円、と言う事になっていました。
事前の予定では7チームのサービスをする、と言う事になっていたので予算は21000円。
これが丸丸懐に入ってくる、と言うシステムであればサービス担当の方を見つけるのは楽なのですが、まあそう言うわけではありません。
1.交通費
我が家からラリー会場まで150km、往復で300kmの行程。
10km/lの燃費でリッター140円とした場合、ガソリン代で4200円。
コレに加えてサービスとして会場に待機している間、暖房の確保と照明の電源の為に半分以上はアイドリング状態での待機となるので、消費するガソリンは+10L前後(+1400円)余計に必要です。
途中の高速道路料金が片道2250円で計4500円。
つまり交通費だけで10100円は必要となりますが、タイヤの消耗やオイルの劣化(例えば3000kmで5000円のオイルを交換すると考えると300kmあたり500円必要)などを考えると、もう少し上乗せされます。
仮にそれらが1000円としておくと、予算の半分以上は交通費に消えることになります。
今回は千葉で開催された事、そしてスタート会場・休憩会場・ゴール会場が同じ場所だったから良かったものの、例えば茨城北部などで開かれる大会でそれぞれの会場が異なる場合であればもっと交通費はかさみます。
今後は高速道路料金も値上げになると言う話しですから…交通費は今以上に掛かるでしょうね。
ここから炊き出し代を捻出する事になります。
2.炊き出し代
休憩時間に出す食費も結構掛かります。
7チーム分=14人分の食事なので、かかるのも当然です。
まずおにぎり。
「人数*1.5個のおにぎりが必要」という先輩のアドバイスによって、個数は21個。
これが120円*21個で2520円。
今回はちょっと多めに、って事で3個余分に買っていったので2880円。
そして飲み物。
お茶・紅茶・ジュース・炭酸飲料と4種類くらいを2Lのペットボトルで用意するとなると、1本200円として800円。
飲み物を出すならコップが必要になりますが、これが20人用で100円くらい。
最後に汁物として豚汁。
休憩時間は0時前後なので春とは言えまだまだ寒い時間帯。
やはり暖かいものは必要ですね、と言う事でサービスでは汁物を出すのが一般的のようです。
現地でガスコンロを使うとなるとガス代として500円、汁物を入れる使い捨て容器が20人前で200円、割り箸が人数分で100円、キッチンペーパーなんかで200円。
その上で食材が3000円程度必要となります。
つまり炊き出しで7000円程度がかかります。
交通費と併せて18500円程度。差し引き2500円余る事になります。
この余剰金が懐に入るかと言えば、そう言う訳にもいかないのが辛いところ。
ここから参加費を払います。
3.参加費
サービスとして参加するにもお金が必要です。
今回の参加費は合計で4000円でした。
内訳はサービス1チームあたりの参加費1000円 + クルー1人当たりの朝食・風呂代3000円。
後者の朝食代などを払わないと言うのも手では有るのでしょうが…流石に風呂には入りたいですよね(^^;
けちらず払っておきました。
とまあ、諸諸併せて結局1500円の赤字。
もちろんこの他にもガスコンロやテーブル、各種食器など固定資産を持っていなければもっと費用は掛かります。
プラスになる要素は皆無ですね。
他人の世話を焼くために休日を丸2日潰して金払うとなると、幾ら興味のある方にであっても気軽に「サービスやってよ」と頼むわけにもいきません。
サービスに参加するって事自体に意味を感じられる人じゃないとダメですね。
また万が一提供した炊き出しで食中毒なんか引き起こそうものなら目も当てられません。
全てがインスタント食品であれば「運が悪かったな」で済むかもしれませんが、自分で汁物作るとなるとかなり慎重になってしまいます。
今回はこの点が気になって気になって非常に頭が痛かったです。
まあお金の話はコレくらいにして、今回私がサービスとしてやった事を時系列で並べて見ます。
13日 10:00 自宅発
途中でラリーに参加される先輩宅へお出迎え&先生宅に寄ってテントの積み込みなどを行いました。
現地に向けて出発したのは13時。
13日 15:00 現地着
ここで各チームからの荷物を預かるなどの作業をしました。
その後は…何もすることがなく、暇。
なので夜に備えて車内で仮眠。
喜ばしい事に、ここで1チーム追加でサービスを受ける事になりました。
これで1500円の黒字になります(^^;
13日 20:30 休憩所設営
各チームが出発したのを見計らい、サービス会場で設営作業。
机を用意して椅子を並べ、食事の用意に取り掛かりました。
今回は屋根があり、またテーブルや椅子があらかじめ用意されていたところに陣取れたので楽でしたが、屋根が無い場合はテントを建てなくてはいけないので結構面倒です。
ここからは夜風に吹かれながらひたすら忍耐することに。
13日 23:00 汁物の温め開始
大体第2ステージの開始が1時頃になるので、その1時間前にはサービス会場に戻ってくるだろうと見越して汁物を温めることに。
汁物自体は前日に作ってしまったので、あとは暖めて風味だし用の味噌を少し溶かす程度。
吹きっさらしの屋外ではなかなか温まりにくいだろう、と言う事で1時間前から温める事にしました。
しかし0時を過ぎても誰も戻ってきません。
ナベは良い感じで煮立ってきて良い匂いを漂わせているのですが、各チームに配膳し終わるまでは手を付けちゃいけないだろうということで、お預けを食らった犬のようにひたすら我慢。
14日 01:30 各チーム休憩所到着
温まった汁物とおにぎりを配膳。
寂しかったサービス会場もにわかに活気が。
汁物が好評な事もあって、各チームに配膳し終わった時点で残量ゼロ。
結局私は豚汁が飲めない終い…寒空の中、暖かいものを食えない事がこんなに侘しいとは…と痛感。
次回サービスをやるときもやっぱり汁物にしよう、と決意。
14日 02:30 撤収準備
各チームが第2ステージに出発していくのを見送った後、会場の片づけを開始。
ナベなどの調理具を洗ってゴミを纏めて車に詰め込み。
14日 03:30 撤収開始
ゴール会場に車を移動(200m程度)させ、あとはひたすら選手の到着を待つ。
取り合えずここでも仮眠。
しかし春の夜は寒く、結局ここで風邪を引く事になってしまいました。
アイドリングしっぱなしだったほうが良かったか…
14日 06:00 ラリー終了
ゴール会場に入ってくる各チームを出迎え、選手の方方と一緒に風呂に入り、表彰式の後に飯を食う。
14日 09:00 帰路へ
途中先輩宅に借りていた道具を返しに行きました。
先輩宅が帰路の途中にあるのが幸い。
遠回りせずに済みました。
14日 12:00 自宅到着
家に着いたらさっさと寝たいところですが、ゴミを捨てて調理具を洗ってと、後片付けの続きをしなくてはいけません。
何だかんだで全て終わったのが13時。
とまあ、駆け足で表してみるとこんな感じです。
大体のサービスの流れが分かってもらえると幸いです。
今回サービスとして参加してみましたが、正直なところ、全く楽しくはありませんでした。
しかし何時もサービスをして頂いている方の苦労が体験でき、サービスとして参加して頂けることが如何にありがたいことか、それが分かった事が非常に良い収穫でした。
去年は「サービスはあって当たり前」くらいに思っていたのですが…違うんですね。
サービスがあるって事が如何にありがたいか、そう思って今後のラリーに臨みたいと思います。
Posted at 2010/03/23 22:33:55 | |
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