2010年12月09日
群馬で開催された練習ラリーに参加。
結果はリタイヤ。
人生初リタイヤです。
今年一年の問題点が凝縮して現れたような結果だったので、個人的には非常に納得してしまいました。
問題点1:滑る路面に弱い
滑る路面の走り方が全く分かっていません。
全線徐行状態で危なげなく走るか、若しくはリスク背負ってちょっとスピードを高めるかの二択と言う状態です。
特に進入時のブレーキングがサッパリで、どう言う路面の時はどこら辺でブレーキ踏めば良いのかと言う事がサッパリわかりません。
今回ぶつけたのもそう言う場所で、短いストレート後の右コーナー入口で、一見路面に泥も落ち葉も水も無いようなところで、ブレーキを踏んだらツルルルルーっと滑ってしまい、あららあららと言っている間に、ガチャーン。
ブレーキが効かなかったらブレーキを離すと言った対応も出来ず、ブレーキロックさせたまま壁にぶつかってしまいました。
ロックさせたら離す、ってのは練習だとできるんですが、実際に壁が目の前にあると恐怖心が勝ってブレーキを離せません。
「ブレーキを離した方が安全だった」と言う経験を1度でもしていれば違うのでしょうが、このままじゃそう言う経験を積む事ができるのか…ABSって偉大ですね。
そもそもその道は途中の路面に泥やら落ち葉やらが山積している道でした。
ならば一見状態が良さそうに見える場所であっても路面のミューが下がっていると判断できて然るべきであったのですが、そう言う判断もできませんでした。
山の状態から道を判断すると言う事は今後もっと意識して行きたいと思います。
問題点2:右曲がりに弱い
コーナリング中ではないとは言え、ぶつかったのは右コーナー入口でした。
その為に入り方が不味かったのもクラッシュの原因の一つだと思っています。
問題点3:下りに弱い
傾斜の付いたストレート直後のコーナーであった事も、ブレーキタイミングを見誤った要因だったと思います。
特にクラッシュのダメージは左ロワアームの曲がりだけと言う状態でしたので、クラッシュ時の衝撃は非常に小さかったと思われます。
つまり非常に低速でぶつかったと言う事で、それはブレーキタイミングがもう少し早ければぶつからなかったたとも言えるでしょう。
「下りの練習は危ないので」と言ってのぼりばかり練習してきたことが災いしています。
問題点4:焦りに弱い
SS手前で左後タイヤのパンクが判明し、急遽タイヤ交換をしました。
急いで交換した為に気が焦ってしまい、気分が変な方向で高まったままSSに臨んでしまいました。
ナビに「落ちつけ」と言われて「落ちつきます!」と勢い良く返事したものの、既にその返事の仕方が落ちついていない証拠でした。
気持ちの切り替えが全くできておらず、何故かタイヤがパンクしたと言う失敗をドライビングの成功に依って挽回しようなどと思ってしまった為、「速く走ろう」と言う気持ちがブレーキタイミングを遅くさせてしまった原因だと思います。
落ちついていれば「まあ下りは下手だし右もダメなんだから、このコーナーは手前から確りブレーキングしてゆっくり抜けるか」と思って運転できていたかもしれません。
問題点5:コンディションチェックをしない
車のコンディションをチェックしたところでその状態に合わせて車を運転できる訳でもないし、自分が設定している状態が今の自分にマッチするからと言って、それがより高い走りを目指す妨げになるかもしれないんだから、車のコンディションにこだわる必要は全くないと思っていました。
例えば「アンダーが出る」のをセッティングの所為にするのではなく「アンダーなのはテメーの腕なんだヨ(大田@湾岸MIDNIGHT)」と自分の腕の所為と考えている、と言う事です。
なので、全然車の状態なんてチェックしていませんでした。
「SS前はタイヤの空気圧測んなくちゃ!」とナビに言われてタイヤの空気圧を測ったら、0.9気圧…そしてこの値を見ても「0.9も入ってるのか(0気圧がパンク状態だと認識)」とか思ってしまい、ナビに「それパンクしてんじゃねーか!」と言われて気付くような体たらくでした。
耳年増なセッティングマニアになってしまうって意味じゃなく、今自分がどう言う状態で走ろうとしているのかと言う事はもっと細かく確認すべきだと痛感しました。
以上が今回のラリーに於いて再確認した自分の問題点です。
逆に今回分かった良かった点としては下記のものがあります。
良かった点1:状態の良い舗装路ではそれなりに早い
参加車両15台中7台がC車(=ランサー&インプレッサ)だったにも関わらず、「状態の良い舗装路面では」上位3位に入れた事でしょうか。
とは言え状態が悪いとリタイヤと言うんじゃ話にならないんですが(^^;
良かった点2:レッキによるペースノート作り
初めてレッキ(=下見走行)によるペースノート(以下PN)作成をしてみました。
去年経験のあるドライバーに付き添ってPN作りしていた事もあって、どう言うコーナーをどう読めば良いのかと言う事がある程度判断できるようになっていたらしく、作り方は悪くないと評価されました。
まあ悪くないってだけで良くもないんですが(^^;
とは言え、自分が苦手なブラインドのS字コーナーのようなところでもリズム良く走れるようなものができていたので、PNは非常に効果が高かったと思います。
あとはPNの方向性、例えば「コーナーの大きさ通りに作る」のか「走っている時の感覚通りに作る」のかを決めていければ、もっと走りやすいPNになると思います。
どちらの方向が良いのかと言うのはWRCに出ているトップドライバー達の間でさえ共通解が出ているわけではないようで、ドライバーのスタイルによってきめて行くべきものだとのことです。
ちなみに私は今回後者を意識して作ってみました。
リタイヤしたと言う事もあって収穫と言うよりは反省点が多いラリーではありましたが、個人的には今までで一番楽しいラリーではありました。
理由は単純で「今の自分を出し切った」感じが非常に高かったからです。
これまで参加していたラリーシリーズはアベレージラリーだった為、自分の力が必要である事は当然なのですがナビの力の比率がドライバーよりも大きかったので、勝ったとしても「自分で勝った」と言うよりも「勝たせてもらった」と言う印象でした。
もちろん勝てれば嬉しい事は嬉しですし負けたら悔しいんですが、表彰式でコメントを求められても「ナビの力で勝っただけです」と、まああまりパっとしないコメントばかり答えていました。
もちろん今回もナビの力が重要ではありました。
PN作成時には私の足りないところを補って下さったり、作ったPNをロストせずにタイミング良く読んで下さったからこそ気持ち良く走れたのですから。
ですが今回はTCラリー(=スピードを競うSS区間と、それを繋ぐ移動区間とで構成されるWRCみたいなラリー)だったのでナビが力を発揮する場所が違い、何と言いますか「ナビの力で走った」ではなく「ナビのサポートで走った」と言う感じがしたので、自分の力を出し切ったように感じられた訳です。
ま、それで事故ってりゃ世話無いんですが(^^;
今の自分が調子に乗ったらぶつかってしまうと言う事であれば、調子に乗らないよう抑えるのがナビの仕事なのであって、それが故に不完全燃焼感が出てしまうのは当然だとも思います。
それに今年一年の総決算みたいなラリーだったので、実力を出し切れた感がするのは当然なのかもしれません。
ちなみに、どうやってここから帰ろうかと思案した時、ナビが
「行きつけの板金屋に運んでやろうか?その後キャリア借りてここまで運びに来ればいいだろ」
と提案してくれたので、板金屋の社長に電話をしたところ
「車ぶつけるような奴に貸せる車がある筈ねーだろ」
と返されてしまいました(^^;
いやー、返す言葉もありません。
ですが
「だから俺が迎えに行ってやる」
と言って下さり、2時間かけて迎えに来て下さいました。
群馬はこう言う時に自宅や板金屋さんから近いから良いですね。
ついでに帰り道でのこと。
「最近はメイド喫茶じゃなくてツンデレ喫茶とか言うのがあるんだってな」
と社長。
ツンデレって何ぞやと問われたのですが
「社長みたいな性格の人の事です」
とは言えませんでした。
「勘違いしないでよね!別にアンタの為じゃなくて、キャリアー壊されたら困るからなんだからね!」
みたいな。
でも結局私がキャリアーを運転して帰りました(^^;
工場前の細い道でも左後ろぶつけずに済んで良かったです。
ちなみに今回のラリーはルートマップが公開されていたので、走行中の動画をアップさせてもらっても問題が無いかなと思ったので、動画を公開します。
SS2
SS3
Posted at 2010/12/09 00:56:51 | |
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