
本日はとある林道を警察車両が塞いでいました。
「今作業中だから、1時間くらいは通れない」
と教えてくださいましたが、警察車両が緊急的に道をふさがなくてはならず、かつ数時間で対応ができると言う事は、多分その道で事故が起きたのでしょう。
GWと言う事で「景色の良い山間の道を通ってみたい」とか「地図を見るとここの道が近道っぽい」とか「変わった道を走ってみたい」と言う事で人里から離れた道を走ってしまう私のような人がいると思いますが、「人里から離れた道」と言うのは「使われてないから整備が後回しにされている道」と言う事と同義なので、ガードレールもなければアスファルトの陥没も放置されていたり、場所によっては山崩れがそのままになっているような場所さえあります。
なので山間部の道は普通に街中を流すような感覚では走れない、と言う事を認識したうえで走ることをお勧めします。
さて、そんな私の
今回のドライブコース。
左右で車の曲がり方が違うと感じていたので、「沢山ステアリングを回してその違いの原因を考える」「知らない道を走る事で道の見切り方を知る」などと言う事を目的として、400km程度のドライブをしようと考えました。
当初は
このようなコースを考えていました。
このルートを採用しなかったのは、木賊(とくさ)峠を抜けて釜ノ沢まで下りてきた時点で手の疲れを感じ、このまま群馬の峠を走ってはダメだろうと判断し、久しぶりに20号を通るルートへ変更しました。
それまで走ってきた道に懲りた、と言うのもあります(後述)。
と言う訳で、ドライブコースの説明。
奥多摩湖から柳沢峠を抜けるのはいつも通り。
今日は雨だったので何時もより慎重にグリップを確認。
やぱり右の方が曲がりづらい。
車の特性の問題かと思ってみたものの、そこまで左右差があればもっといろんな人が騒いでいてもおかしくはない筈。
ならばやっぱり自分の所為なんだろうけど、じゃあ何が問題かと言う事が分かりません。
そんな事を考えながらドライブを続けてみたところ、どうやら右と左でステアリングの切り角が2割くらい違う感じです。
例えば左に切るときには150度しか回さないコーナーであっても右には180度くらい回してしまっています。
その割には右コーナー出口で曲がりすぎると言う事が無いので、多分、右のコーナリングは
・ステアリングを切るタイミングが遅く、切っている時間が短い
・切るタイミングが遅いので多めに切り込んでしまう
・結果一回り小さいコーナーへのコーナリングと同じアプローチになっている
と言う事になっているのではないか、と。
それが本当かどうか、と言うのをこのドライブでの確認事項とすることにしました。
塩山に抜けたら牧丘へ。
ここから県道219を使って琴川ダムへ登り始めます。
金桜神社先の橋を抜けるまでは民家もありますが、抜けてからは2車線のワインディングが続き気持ちよく走れます。
集団でツーリングに来ている方方も居たくらいですから、ドライブコースとしては良い道なのだと思います。
ちなみにこの道はクリスタルラインと呼ばれる山梨北部の山間部を走るルートの一部であり、
そこから焼山峠を抜けて塩平へ。
焼山峠までは2車線ですが、焼山峠からは1車線になります。
道も荒れてきて、一見直線に見える道であっても不意な段差でコントロールを失うようなところもあるので、運転を楽しむと言う意味では良い道だと思いますが、ワンボックス等で景色を楽しむようなドライブをするには運転に注意が必要そうです。
塩平からは赤芝を経由して切差(きっさつ)へ。
塩平と赤芝を繋ぐ東山中部林道、これが今回の最大の難所でした。
獣除けの為のゲートを開けて突っ込んだ、そこはまるで別世界。
どんなにゆっくり走ってもボディーを擦るような段差(傾斜はあるのでリップは擦らない)、深い土のわだち(突っ込んだらボディー下を延々と擦りながら失速し、最悪止まってスタック)、拳大の尖った岩がゴロゴロしているガレ場…ジムニーやジープなどのクロカン車であれば問題無いと思いますが、街乗り用のSUVだと厳しい場所かもしれません。
当然AW11で走るには最悪。
晴れていればまだしも、本日は雨。
ぬかるみが多く失速したらスタックは必須だと思うとブレーキも踏めず、故に避けねばならない岩があっても降りてどかすこともできず、突っ込みたくない足場などがあっても少し考えると言ったことができず、いかに早く安全に走れる(=最も車へダメージが少なく走れる)ラインを選べるかと言うのが重要になってきます。
ガリッ、ゴスッ、ザザザザザー、っと、ボディーに当たる数数の何かの音を聞きながら、車に対して申し訳ない気持になりながら、とりあえず安全に抜けることのみを考えて走破。
短い距離ではあるのですが、精神的に非常に疲れる道でした。
赤芝からの道はダートはあるものの比較的きれいな道で走りやすかったです。
水たまりが多くバッシャバッシャとボディーに水を浴びながらではありましたが、今日は雨。
汚れたって気にしない!(強がり)…
車は綺麗なまま乗りたいところではあります…orz
切差からは多良ヶ峠に向かい、そこから水ヶ森林道を使って弓張峠・黒平峠を経由して乙女高原へ。
この道は夏場になると緑濃く、また見晴らしも良い気持ちの良い道だと思います。
5月だとちょっと早いですね。
乙女高原からは荒川林道を使って黒平に抜けます。
ここもクリスタルラインの一部なので走りやすい道ではあります。
また、非常に気持ちの良い景色が続きます。
今回の写真はそこでとった一枚です。
黒平は今が桜の季節。
町の中にも桜が多く植えてあり、また町に至る道にも多くの桜。
この時期に満開の桜に迎えられると、何となく幻想的と言うか、浮世離れした感じがしますね。
黒平からは御岳林道で昇仙峡へ。
昇仙峡からは観音峠大野山林道を使って観音峠・長窪峠・木賊峠を通って釜ノ沢。
この道は登山客が多い事もあってきちんと整備されているので、道幅も広く走りやすいです。
しかしいくら走りやすいと言ってもグルグルとステアリングを回し続けると流石に疲れます。
この時点でもうすでに手の握力が無く(いまだに指が腫れぼったい)、甲側の指全体に痛みも感じていたので、おとなしく帰る事にしました。
高速道路を使おうかとも思ったのですが、GW中の中央道は酷い事になっている気しかしないので、国道20を使う事に。
その道ならもし混んでても国道411や139、県道33などに逃げることができるので気が楽です。
しかし気にしていた渋滞は全くなく、逆に下り方面の方が混んでました。
心配は杞憂だったようです。
とりあえず以上で、10時間のドライブが終了。
前回のドライブよりも体力的な消耗が非常に高かったドライブでした。
理由としては今回のドライブでは写真を撮るくらいしか休憩をはさまなかった事、またコーナーの多い道を選んで走った事、高速道路を使っていないと言う事、ダートを走った事などが理由でしょうか。
疲れはしましたが非常に満足感の高いドライブでした。
6月になって大弛峠が走れるようになったら、三国峠と併せて走ってみたいところです。
車で走れる奥秩父山塊の林道の踏破を目指したいところですが、はてさて。