CJ4AのLSDを新品と交換したので、その慣らしとして300kmほどのドライブ。
今回のルートは下記の通り。
GoogleMap
8時間ほどのドライブとなりました。
瑞穂-岩倉-軍畑
お馴染み(?)、奥多摩方面に抜ける為に私が良く使うドライブルート。
素直に青梅街道から国道411へと抜けるよりも地図上は4km程遠回りとなりますが、信号が非常に少ない(軍畑まで20個程度、青梅街道ルートの半分以下)事に加え、青梅街道に設定されている信号設定(常に2つ程毎の信号で必ず赤で止められる)が通過時間を引き上げてしまうので、岩倉街道ルートの方が楽しいドライブができます。
青梅街道ルートも制限速度で走っている限りは赤信号で止められない、と言うような信号設定にしておいてもらえると、ストップ&ゴーが減って環境対策にもなると思うんですよね。
そう言った部分で、行政側が追加投資無く行える環境対策はたくさんあると思っています。
スタート地点のコンビニで「セルモーターが動かない!」と言う問題が発生。
セルモーターがフライホイールにカチンと当る音すらしない…押し掛けすればエンジンは掛かる事に加え、同乗者の
「俺もミラージュで同じ症状出た時があるけど、次は掛かると思うよ!」
と言うアドバイス(と言うか励ましw)があったので、まあエンストさえしなければ大丈夫だろうし、慣らし運転が終わった後のミッションオイル交換と同時に見て貰えば良いだろう、と言う事でドライブを敢行。
軍畑-柳沢峠-塩山
お馴染み(?)、車の調子を図るために良く使うドライブルート。
柳沢峠の奥多摩側はなだらかな登りで、作成中だったトンネルも開通してより一層走りやすい道になりました。
程良いアベレージでスムースに通り抜けることができます。
塩山側の方は急勾配でヘアピンが多く、一気に駆け降りるような道です。
緩急つけて走れる道なので、ブレーキの焼き入れにも丁度良いと思います。
右のヘアピンは比較的道が読み易いものが多いのでぶつかる事はまずないですが、左のヘアピンはタイミングがずらされるようなものが幾つか有るのでオーバーを出しやすいように思います。
塩山-大弛峠(おおだるみとうげ)-川上村
さて、ここからが今回の目玉。
何度か足を運んでいるものの通行止めばかりで通過できなかった大弛峠への挑戦です。
大弛峠は日本最高所を走る車道峠で、頂上にはいまだ雪が残っていました。
詳しくは「
Wikipedia 大弛峠」を参照してください。
ただ、そのページの捕捉をさせてもらうと、
林道の山梨県側は全面舗装されてすれ違いもほぼ可能な道だが、長野県側は麓の集落に出るまで砂利道の状態である。これは、山梨県側の運営が県主体なのに対して長野県側は財政力の弱い川上村村営のためである。長野県側は写真のとおり延々と悪路が続くため一般向きではない。そのため、SUV系の4輪駆動車やオフロードバイクが多い。
の部分は、裁判所で争ったら勝てるレベルの嘘と言っても良いでしょう(笑)。
少なくとも現時点(2012/06/10)では、雨の影響もあって砂利の大部分が流されて岩と粘土質の泥くらいしか残っておらず、大きな穴や段差が非常に多く破砕された岩がゴロゴロしており、ラインを間違えると簡単に車を壊してしまうような道。
写真に写っているような「ちょっとしたガレ場」ではありません。
ガードレールの無い道で山側の路肩ギリギリまで寄ってから崖側の路肩に向かって斜めに入っていく、と言うようなことを繰り返す、精神衛生上非常によろしくない道でした。
私も「いけるかな」と思った溝のような段差にまんまとはまってしまいエンスト…エンジンを掛けようとして「そういえば押し掛けしないとエンジン掛からないんだった!!」なんて事になりましたorz
今回は2台で行ったので、もう1台に引っ張ってもらってから押し掛けして、溝の浅い部分を探してゆっくりと通行する事で事無きを得ましたが、あの状態でエンジンが掛かったとしても脱出するのは非常に難しかったと思います。
そういったこともあり、この区間の平均速度は非常にゆっくりでした。
それでも車が上下にぐわんぐわんと跳ねるほどの悪路で、慣れてない友人等が乗ったら一発でリバースしていたでしょう。
このような道が昔のラリーに於いては当然であった、と言う事実には驚きを隠せません。
そりゃ車も壊れます。
街乗り重視のSUV系だとボディーを痛めることになるのはもちろん、本格クロカンでも「そういう場所」が好きな人以外はやめておいた方が無難だと思います。
と、上記は長野側の道の印象です。
山梨側の道は非常に綺麗なワインディングで、全体的に車線は狭いもののすれ違いも可能ですし、ドライブをするには丁度良い道だと思います。
ただ頂上には山小屋があり登山客の方方がいらっしゃるので、昼間に通行する際には登山客に、夜中に通行する際には騒音に気を付ける必要がありそうです。
とは言えドライブをするなら琴川ダムから焼山峠を経由して昇仙峡方面に抜けるクリスタルラインを使う方が楽しいとは思いますけどね。
川上村-佐久千穂-十石峠
大弛峠を抜けてきてから戻るルートとして三国峠がありますが、こちらは夜間通行止めなので通行できません。
なので十国峠かぶどう峠のどちらかを経由する必要がありますが(おとなしく韮崎に抜けて中央道を使って帰る、と言う選択肢はありません)、距離を稼ぐ、と言う意味で十国峠経由のルートを選びました。
十国峠は峠の入り口までは直線の長い二車線道路なので走りやすく、また峠自体も崩落さえ無ければ道は狭いものの楽しい道ではあるので、楽しいドライブができます。
今回は山頂付近で国道299方面は崩落による通行止めとなっており、林道を経由してまた299に戻るルートとなりましたが、こちらの林道も走りやすく良い道でした。
十国峠-神流湖-秩父
しかしここで道を間違えてしまい、国道299で秩父に抜ける予定が、国道462で神流湖・藤岡方面に抜けてしまいましたorz
10km程の遠回りでしかないのですが、この時点で朝の5時。
そろそろ疲れが溜まってきた頃だったので、道を間違えたことにイライラしてしまいました…こういう精神的な部分を鍛えないとダメですね…
秩父-山伏峠-青梅
この道も青梅に抜ける王道ルートです。
なんせカーナビも「使え」と言ってくれるルートですから(笑)
ちなみに大弛峠はカーナビは一切使おうとしてくれず、塩山から川上村にルート設定したら韮崎経由で行けと、峠を越えるまで言い続けていました。
大弛峠は冬季閉鎖期間が長く、崩落による通行止めが多く、また迂回路が無い事もあり、カーナビとして案内できるような道ではないと判断しているのかもしれません。
と、一部の区間を除けば非常にゆったりとしたドライブでした。
塩山から雁坂道を使って秩父へ抜けるルート(200km)ではちょっと距離的に足りない場合は、今日のようなコースも楽しいかと思います。
とは言え、大弛峠を使わずにクリスタルラインで木賊峠・信州峠を抜けるルートの方が安全に楽しめると思います。
梅雨に入ってしまい晴れ間が見えない今の時期では楽しめないかもしれませんが、8月には緑が多く涼しい山道を景色を楽しみながらゆっくりと走るには最適だと思いますし、10月以降の紅葉の時期もまた良い景色を楽しめそうです。
今回のドライブ中に立ち寄った佐久穂のコンビニで、店員さんに声を掛けられました。
「今日はどちらにお出かけですか?(朝4時くらい)」
「いえ、今から帰るところです。」
「どちらからお戻りですか?」
「甲府の方から川上村に抜けて来まして、今から秩父経由で帰るところです。」
「このあたりに観光に来られたのではないのですか?」
「はい、単なるドライブです。」
「車を運転しているだけですか?楽しいですか?」
「はい、楽しいですよ。」
「ガソリンの高い時期にお客さんみたいな趣味の方は珍しいですね。」
車を運転する、と言う事は楽しいです。
なので正直、お金の掛かる競技を止め、AW11をサーキット&ツーリング用として楽しみながら、SJ30FKかJ52を林道探索用&お買いものカーとして保持する、と言うのが最も楽しいんじゃないかと思います。
特にSJ30FKは「この道の先が気になる!」と細い道に突っ込んでいくような私にとっては非常に良い車だと思います。
ですが、物事ってのは楽しいだけじゃ長続きしないとと思ってます。
それを続けることでいろんな嫌なことがあって、そう言う嫌な事をどうにか乗り越えて、だからこそ感じられる達成感があって、それがより車と言うものを楽しく、趣味としても長続きするようになるのかな、と思ってます。
とは言え、今日のドライブでもあったように精神的に不安定な部分があるので、冷静な判断力が必要な自動車競技には向かないのかもしれません。
取り敢えず、自分が納得できるところまでは続けたいと思います。