群馬県で開かれたラリーに参加。
順位は19台中15位と半分にさえ入れませんでした。
しかしほぼ同じコースで開催された同大会で、去年参加した時よりもトップとの秒数は大幅に狭まっているので、個人的には成長を実感できたラリーでした。
とは言え、去年指摘された問題点について改善されていない部分も多く、成長したと言えるかどうかは微妙だったりもします。
来年はこの点をどうにかしたいところです。
SS1
SS5
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S線
1車線程度の道幅が延々と続く道です。
非常に綺麗で踏みやすい道という事もあって、日が出ている時はイケイケです。
しかし日が暮れてから走ったSS5ではSS1に比べて非常にタイムが落ちました。
道に対する印象が変わった事でライン取りが変わったり、思ってた以上にビビってブレーキを踏んで失速した事等から再加速がモタついたのが原因です。
視界の差で踏めないというのを解消するためにスポットやフォグをHIDにしてみたのですが、思ったほどの効果はなかったようです。
しかしフォグの代わりにドライビングランプにしておけばもっと手元が明るくなって良かったのでしょうか…いや、道具も重要ですがまずは腕ですね。
惑わされない心の強さが重要です。
SS2
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SS6
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YI線
道幅はあるものの、路肩の状態が酷いので選べるラインが少ない道です。
去年はここで滑って怖い思いをした道なので苦手意識が無いとは言いませんが、それでも去年よりは踏める!と思って挑戦しようと思いましたが「危ない所で稼ぐよりは自信の有る所で勝って行こう」と言うナビの方針もあったので慎重に走る事に。
しかし慎重になりすぎてしまいました…さじ加減が全くできません…
また、「泥の出てるところはインカットしていけば外に滑る事はない」と去年頂いていたアドバイスを実行しようとしたのですが、アドバイスが「アウトからきつめに切り込んでインカットするラインを通る」という意味だったにも拘らず、勘違いをして「インべたで回る」としてしまいました。
確かに滑りはしませんでしたが、それは車速が乗らない事によって滑るまで行かなかった、と言うだけでした。
結果として、慎重になりすぎてしまい、洒落にならない減点を食らいました。
そして2本目は1本目よりも泥が多く道も暗くなったためにタイムダウン。
良い所のない道でした。
SS3
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I線上り
延々となだらかな2車線の道が続く上り坂の道。
この車速での車の操り方が非常に苦手で、必要以上に減速をしてしまっているところや、5速に入れるのにビビって4速で引っ張ってしまっているところ等、自分の苦手な部分がはっきりと出てしまった道でした。
特に崖で奥が見えない右コーナーはもっとインまで使ったラインを使えば失速せずに走れたところも多かったです。
SS4
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I線下り
SS3の逆走、つまりなだらかな下り道です。
リアが出るのにビビって思い切って踏めていけない場所が多いです。
また「ゴール後の右コーナーは突っ込み過ぎるとぶつかる」と言われていたのが頭に残ってしまい、ゴール前から減速するような事態に…「ゴールまできっちり踏む」とかもっと意識しないとだめですね…
SS7
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SS10
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MK線
ここはペースノートを作るときに特に意識した道です。
コース後半のクレスト(路面のアップダウンで先が見えなくなってしまう所)先のラインがどうなっているか分かっているかいないかで踏め方が全く異なる為です。
クレスト先のラインさえ分かれば、あとは土で覆われていたシケインを注意するだけで、他はもうイケイケです。
後半部分は大きく誤った場所はないと思いますが、前半部分をのっそり走ってしまったのがタイムに響いたと思います。
SS8
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SS11
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MI線
路面が酷い道。
車は跳ねててもアクセル踏んでいればそっち方向に進んでくれようとするので、ビビってもアクセルは戻さないようにしないといけない道です。
と言ってもアクセルがパーシャルになっている部分が多いので、もっと踏んでいかないとダメなんですけど。
SS9
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SS12
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OS線
SS3/4に次ぐ高速セクションです。
高速セクションに対する弱さが出ている場所です。
2本目は霧が出たものの「ペースノートは確りできてる」とナビに言われていたのを信じ、ペースノート通りに踏んでみたところ、タイムダウンする事無く走りきる事が出来ました。
全体的な走りの組み立てが甘く、「コース全体で速く走れるようにコーナーをクリアしよう」と指摘された場所です。
大きな反省点は、上記の振り返りでもあった
1.暗くなるとライン取りが甘くなる
2.高速セクションでの車の操り方が酷い
3.泥の出ているコーナーのさばき方が悪い
のほかに、
4.走りの組み立てができていない
5.気分にムラがある
6.ペースノートに補助記号をたくさん入れろ
と言うのがありました。
走るの組み立てができていないというのは、「各コーナーはきちんと走れているが、次のコーナーを把握した上でのラインを考えていない」との事でした。
「ペースノートが正確なのだから、きちんと聞いて走りを組み立てられるようにすればもっと良くなる」と。
気分にムラがあるというのは、「行ける」と思った場所と「危ない」と思った場所とでは別人のように走りが変わる、と言う物でした。
自信が無い所でもそれなりに走れないとダメですね。
SS2/6のようにかなり落とし過ぎて走ってしまったところは、走り終えた時には「もっと元気に踏んでも問題無かった」と思う程なので、(崖に)落ちない程度に(速度を)落とす部分のさじ加減を、もう少し詰めていきたいと思います。
補助記号と言うのは、例えば
R3 : 角度のきつい(90度程度旋回する)右コーナー
に於いて、
R3short : 角度がきつく距離が短い(45度程度旋回する)右コーナー
R3long : 角度がきつく距離が長い(180度程度旋回する)右コーナー
R3close : コーナー出口がきつい
R3narrow : コーナー出口の道幅が狭い(幅員のある道など)
R3L : きつい右コーナーの先が軽く左に曲がっている
等、道の形状が分かるような追加情報の事です。
私はこれらの補助記号のうちshortとlongは良く使うのですが、closeやnarrowは使っていません。
使っていないという事はライン取りが甘いという事です。
そういう補助記号が必要な走りができるようになる、若しくは補助記号を意識した走りができるようになるというのは、非常に大切な事です。
走りを詰めることも当然ながら、コーナーをもっと細かく見ていくようにしていくようにします。
いろいろ反省の多かった今回のラリーですが、褒められた点も。
1.ペースノートがある程度正確
今回のラリーは通常2回行われるレッキ(=ペースノートを作る為の下見)が1回しか行われなかったにもかかわらず、補助記号は少ないものの、ベンド(コーナーの角度)や複合コーナーでの使い分けが良く正確だった指摘されました。
例えば大きく右に曲がりこむコーナーに於いて、
R3long : 一定の角度で曲がる
R33 : ステアリングで舵角を調整しながら曲がる
R3R3 : 途中で一旦ステアリングが真っ直ぐになる
R3-R3 : 別々のコーナーだが前のコーナーの出口のラインが次のコーナーの入り口になる
のような使い分けができていたのは良い、とのことでした。
2.自信を持ってる時の走りは良い
自信のある場所はどんどん踏んで行けているので、後は自信の持てる場所を増やして行ってきちんとアクセルを踏めるようにしておくのが重要だとの事でした。
今回の結果については、非常に悔しいと思いました。
・HIDスポットライトの追加
・フォグライトのHID化
・ファイナルギア変更
等、多くの面で去年よりも性能が上がっていましたし、練習を続けて去年よりもうまくなったという自負もありました。
その為、今までは「まだ力量が足らないから順位よりも自分が納得できる走りをしよう」と言う気持ちが強かったので順位についてはそれほど固執していなかったのですが、今回は「十分力量を付けたつもりだから順位を狙おう」と思っていました。
それにも拘らずこの結果なのですから当然です。
多分競技をやってこんなに悔しかったのは、3年前にAW11で参加したヒルクライムイベントでクラス最下位を取った時くらいでしょうか。
先週隣に乗せていただいたK氏の勝負に対する姿勢や、結果に対して「本気で悔しがる」姿が非常に格好良く、「俺は最近結果に対して素直に受け取る事をしていなかった」という事を感じたのも、結果に対する悔しさを感じた原因の一つだと思います。
そういう意味で、ラリー本番直前にK氏のナビで参加したという事は、非常に有意義な事だったと思います。
とりあえず今年の群馬ラリーは終わってしまいましたが、関東圏内のラリーはあと2戦残っています。
今回の反省点を活かせるよう残り2戦をきっちりと走りきりたいと思います。