先日のブログ記事、
私の旧型2002年モデルロードバイク「ジャイアントTCR」を北海道で乗りたいという息子に送っていたんですが、その後乗ることが無くなったということで実家に送り返し4年ぶりに手元に戻ってきたというお話をしました。
久しぶりに試走をしてみましたが、昔のバイクでもまだまだ故障箇所無しで現役で乗れるを確認できました。
GIANT TCR2 2002年モデル
今回はこのバイクとTくんのお話をします。
私は18歳の時に静岡の実家から東京に移り住み、オートバイ、クルマと趣味を楽しんできましたが、そのうち結婚して子供もでき、一人で「東京国際自転車展」(今でいうサイクルモード)に遊びに行ったところ、展示されていたメカっぽいMTBに一目惚れ。
2001年モデルのフルサスのマウンテンバイクを購入しオフロードに目覚めるようになります。
私がマウンテンバイクに乗っていた同じ頃、
静岡では、実家のすぐ近くに住む小さいころから仲の良かった同級生の従兄のTくんがロードバイクに嵌まっており、この「ジャイアント TCR2」に乗っていました。
それから数年後・・・
2010年
帰省で実家に帰ってTくん家に寄ったある日、
Tくんが突然
「○○ちゃん(私の名前)、オレのロードバイク乗る?」
と言ってきました。
家に入ってみると応接間にキレイにして飾ってある「ジャイアントTCR2」が置いてあり
「○○ちゃんが乗るんだったらコレ、あげるよ?」 と。
「え?」
こんな立派な自転車をタダで!?
買えば20万くらいするバイクです。
家の人からうすうす聞いていたんですが、自転車に乗って健康だったTくん、
この1年前に腫瘍が見つかり一度大きい手術をしていたのです。
「ほら、自分って、○○ちゃんも知ってると思うけど体調を悪くしてもう自転車乗れるほどの身体じゃなくなっちゃったんだよね。
部屋に置いておいても意味がないから、自転車好きな○○ちゃんだったら大切に乗ってくれると思って。
飾っておくよりまだ乗ってもらったほうが嬉しいから」
「うそでしょ?本当?
ロードなんて乗ったことないから興味があってずっと憧れてたんだ。
Tくんがそう言ってくれるんだったら有り難く貰いたいなぁ」
「あと、いろいろなものがあるから一緒に貰って。」
Tくんの部屋に入ってみると引き出しの中から自転車グッズが次々と出てきます。
・自転車ジャージ、ビブ数枚
・ヘルメット2個
・アイウェア
・ロードシューズ
・サドルバッグ
・サイクルスタンド
・自転車工具セット
・予備パーツ、ステム、チェーンリング等々。。 全て一式!
「こんないっぱい!
とてもタダで貰うわけにはいかないからお金を払うよ」
私も自転車に乗っているのでどれ程の金額が掛かっているかわかります。
「お金なんか全然いらない。大切に使って」
とてもありがたかったです。夢のようでした。
嬉しかった半面、Tくんの趣味だった宝物を全て奪ってしまう後ろめたさも感じたものでした。
Tくんからロードバイクと付属品一式を頂けたことが、これから続く私のロードバイク人生の始まりとなりました。
私は、それまで興味があったロードバイクイベントのファンライドに初めてこのTCRで出場したのをきっかけに、レースにも少しづつ参加してみるようになりました。
2012年「東京センチュリーライド葛西 2012」
2012年「富士55 in スピードウェイ」
「マウンテンサイクリング ㏌ 乗鞍」
盆、暮れに実家に帰るたびにTくん家に行き、Tくんから貰ったジャイアントTCRで出場した時のレースの話をすると、嬉しそうに聞き入ってくれていました。
その後、私も新しいバイクが欲しくなり、2013年にスペシャライズド ルーベ(中古)を購入、2015年にLOOK 795を購入するほどロードバイクに嵌まっていきます。
そんな2018年の5月。
1本の電話が。
「Tくんが亡くなった・・・・」
癌が進行していました。。
Tくんがいつまでも起きてこないので母親が部屋を見てみると、Tくんは静かに眠るように布団の中で息を引き取っていたとのこと。
Tくんは「いずれ来るかもしれない癌の転移進行」に自分の寿命がそう長くないのをわかっていたようです。
親族でTくんの部屋に入ってみると綺麗に片付けがされており、引き出し内も衣類が畳まれて整頓され、また、あれだけ好きだったゲームの関係も処分し、自分の周りのことをきちんと終わらせる終活をしていたことを知りました。
その時思えば私に自転車を預けたのももしかして終活の一つだったのかもしれません。
泣きました。
お葬式で
お別れのTくんの弔辞を読み上げました。
小さい時から一緒にマンガを描いたり、家の前でほかの従兄と野球やサッカーをしたり、みかん山に探検や山菜を採ったりして遊んだこと、
中学では同じバスケットボール部に入ったこと、
大人になってからは一緒に同窓会に行ったこと、
そして私にロードバイクの楽しさを教えてくれたことを皆さんにも聞いて頂きました。
いつでも優しかったTくん。
この日から私が頂いたバイク「ジャイアント TCR2」はTくんの形見となりました。
息子が北海道で走らせていたバイクですが、また巡ってきて私の手元に。
実は先日の北海道から届いてからの試走は、Tくんに想いをはせ、バイクと一緒に貰ったあの頃の青色ジャージで走ってみました。
息子に預けていた時にはこのバイクがまさかTくんの形見になるとは思っていませんでしたが、今では大事に乗っていこうと思っています。
現在私がロードバイクという趣味が持てたものはTくんのおかげです。
全てのロードの知識はこのジャイアントTCR2から勉強させてもらいました。
Tくんには感謝しかありません。
私のバイクブログがいつまで続くかわからないんですが、天国から見てくれていたら嬉しいですね。
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2019年8月28日 ジャイアントTCR2 2002年モデルが北海道に住む息子から宅配便で配送されてきました。
届けられたバイクは、元々私が2010年に親戚から譲り受けた、初めて手にした中古のロードバイクです。
今では既に17年前のモデルになり超旧型ロードバイク。
息子が北海道に住むようになって、2015年に「北海道でロードバイクに乗りたい!」と連絡が入り「シクロエクスプレス宅配便」でこのロードバイクを北海道に送っていました。
(送ったときの模様はこちらのブログ「ロードバイクを北海道に送ってみた 」から)
その後は北海道で友達とサイクリングを楽しんでいたようです。
ただ、北海道は快適に自転車で走れる時期が短く、本人もいろいろと忙しくなり次第に乗る機会がなくなってきたとのこと。
部屋に置いていても乗らないので、”実家に自転車を送り返す” ことになり「シクロエクスプレス宅配便」で送付してきました。
札幌⇒東京の配送で料金は
段ボール代+配送料で9,000円弱くらいだったでしょうか。
こちら2012年 私が東京(この場所は神奈川)で乗っていたころのジャイアントTCR
私はこのバイクでロードの世界に目覚め
その後2台のロードを購入して現在に至っています。
サドルを下げ、逆さま状態でホイール2本外しています。
息子は自転車以外の部材も一緒に突っ込んでいました。
フレーム以外に、
「ホイール2本」「スタンド」「ツール缶」「サドルバッグ」「ヘルメット」が入っていました。
息子が気軽に乗れるように「平ペダル+コンフォートサドル」仕様にしています。
私の部屋が自転車でぎゅうぎゅうになってしまったっ。
うむ。全て動く。問題ない。乗れそうだ。
2019年8月31日(土)
久しぶりに外に出してみましたGIANT TCR2。
汚れたままで手入れがされていなかったので、洗車をしてワイヤーの引き調整をします。。
乗り心地、問題個所が無いか確認するため、多摩川CRへサイクリングに出かけてみることにしました。
このバイクに乗るのは7年ぶりになります。
乗ってみると、なんか楽しくて、ウキウキしてくるじゃないですか!
ロードに乗る以前はMTBに乗っていましたが、
ロードに乗り始めたあの時の新鮮さ、楽しさ、MTBでは味わえないスピード感、風景が蘇ってきました。
スローピングのアルミフレーム(フォークのみカーボン)なので、がちがちの固い乗り心地でしたが、それはそれで懐かしいし、荒れた道でも不安なくガツガツいける!
最近のバイクはカーボンで軽く作っており華奢ですが、この時代のフレームはとても頑固で壊れる気がしない。
安心できる自転車だったんですね。
105のレバー変速はやっぱり最近のほうがいい。
このころのやつはカチッと押した時は変速せず、レバーから指を離した時に切り替わる仕様になっています。
ワンテンポ遅れての変速でした。
ちょっとこれを見てください。
シマノ 105 フライトデッキ STI
105にフライトデッキのネーミングが。。。
多分、若い人で知ってる人は少ないと思います。
フライトデッキって?
何かというと・・・
シマノのサイクルコンピュータ
STIレバーとこちらの専用サイコンと連携がとれるようになっています。
左右のレバーから有線でギアポジション信号をひろい、現在のポジションを視覚的に表示させることができます。
右上の3つのギアがフロントギア(黒色が現在位置)
下の9つのギアがリアギア(黒色が現在位置)
※昔はフロント3枚、リア9枚が普通だったんです。
そして、
現在のギアポジションと速度がわかればケイデンスも自動で計算され表示されます。
(ホイールに近接速度センサーのみ取り付けているだけです。
よってクランクを回さなくてもタイムラグ無くケイデンス表示されるんです)
写真は、19.8km/h フロントミドルギア(39T)、リア4枚目(17T)、ケイデンス60.3rpm と表示されています。
(ギアチェンジごとに2秒ほど39T-17Tと変速した歯数が表示されます)
現在ではDi2などでポジションがわかるようになっていますが、昔でも当たり前に表示していました。
ギアポジションがわからないバイクが殆どですがこの頃のやつってすごいでしょ?
さすが世界標準シマノコンポです、時代の先端を行ってました。
この頃のやつは内側の親指が掛かる位置にぽっこりとドーム状に膨らんでいる部分があります。
これ、サイコンのモードを変更するスイッチになっています。
サイコンの表面にはスイッチがありません。
そのスイッチがこのブラケット手元にくっついているんです。
ブラケットカバーをめくるとスイッチが見えます。これがサイコン手元スイッチ。
左右のブラケット内にスイッチがあるので、ハンドルから手を離すこと無く、タイム、距離、ケイデンス等を手元で表示スクロールすることができます。
これも凄い機能でしょ?
10年以上前のシマノのSTIコンポ機能です。
天気も良いことですし広い場所に行き、久しぶりに写真を撮ってみましょう。
このバイクの写真撮りなんて何年振りなんだろう?
キレイに見えますね。
Yahooオークションでも出せそうな画像が撮れました。
17年前のバイクですが、この日は100km走って無問題。
まだまだ現役で使えます!
自転車って大切に乗れば10年~20年軽く乗れるものです。
拡大写真
チェーン汚くてスミマセン。
今では珍しい
私はこの3段(52T‐39T‐30T)×9段(12T…23T‐25T)のコンポがお気に入りでした。
今となっては貴重で渋いでしょ?
トリプルクランクの場合、チェーンたすき掛けの関係で基本はミドル(39T)を使うようにします。
かなり幅が広いクロスギアとなり、ギヤ比的にヒルクライムも軽く登れた記憶があります。
私にとって久しぶり、7年ぶりのTCRと一緒の写真です。
【おまけ】
2012年
今から7年前にしまなみ海道サイクリングに行った時のTCRの写真です。
私40歳代!
久しぶりに試乗したこの日は、昔を思い出し
しまなみ海道の時と同じジャージで出かけていました。
昔の写真を見てみると現在よりゴツイ体形だったんですね(;^ω^)
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2019年8月22日 バンコクの自転車ショップに行ってみました。
以前にも何度か尋ねている場所ですが、デパートをぶらぶらするより自分の趣味の自転車を眺めることができるのでこちらのほうが楽しかったりします。
バンコクの自転車ショップは、日本とは展示品の指向や置いてあるバイクのカラーリングが違うので面白い。
ではウォーキングを兼ねてバイクショップ探検です。
私の滞在ホテルからわずか5分ほどの歩いて行ける場所にあります。
◆スポーツ バイシクル
地図はこちら
SPECIALIZED専門店
SHIV TT
やはり主力のS-WORKSを中心に展示されています。
他社製のパーツは無く、全てスペシャライズド製品で統一されています。
その品揃えの多さに圧倒されます。
VENGE SW DISC SAGAN COLLECTION
お店の向かい側にもう一つのプロバイクのコルナゴ店があります。
コルナゴ
156000バーツ=546,000円!
バイクショップを出て、公園の向こう側にもバイクショップがあるので公園を通り抜けてみます。
ルンピニー公園を通ります。
ラマ6世の銅像が公園前の広場にあります。
10:00~15:00(Max20km/h)となっています。
自転車を持ち込んでトレーニング。自分も走りたくなってきます。
こちらのバイクショップに入ってみました。
◆プロ バイク
PRO BIKE
地図はこちら
こちらはルンピニー公園近くにある「トレック専門店」の自転車ショップです。
トレック
Madone SLR 7 Disc
割と安め。 170バーツ/1個=595円
Removable valve core(バルブコア取り外し可)
Zefalのボトルもお安くお買い求め。 300円くらいだったかなぁ?
以上、バンコクの自転車ショップでした。
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【おまけ】
早朝ウォーキングでルンピニー公園で見つけたネコ。
ネコ vs イモリ? 対決!
たいじょうぶ、寝ているだけです。
こちらのネコたちは撮影許可無しで撮ってます(;^ω^)
【おまけのおまけ】
公園の池に住んでいるミズオオトカゲ!!
バンコクから帰国した直後に「マウンテンサイクリングin乗鞍」のヒルクライムレースに出場したため、バンコク散策のブログが書けずじまいでした。
いつもの自転車関係から離れ、日を戻して出張の予備日にバンコクをまわった時のことを記録してみます。
2019年8月21日(水)
一日仕事の予定が空いたのでこの日はバンコクウォーキングです。
STRAVAで王宮を見学したあとからログを取ってみました。
一日掛けてまわった名所は
1.王宮(ワットプラケオ:エメラルド寺院)
2.ワットポー(ねはん寺 寝釈迦仏)
3.ワットアルン(暁の寺院)
4.サイアム博物館
5.花市場
ホテルからバンコク中心地の王宮までの電車での手段がありません。
タクシーを使い王宮まで100バーツ=350円(ちょっと超えたくらいかな?)で移動します。
王宮は ”ラフな服装では入場できない”(肩が出るシャツや短パン、へそ出しやミニスカート、キュロットなど肌が多く見える服装はNG!)なので出掛ける前に気を付けます。
入場料がわりと高いんです。
500バーツ=1750円
金色の仏塔:プラ・シー・ラッタナー・チェディ
プラ・モンドップ
次の観光名所へ移動しました。
2.ワットポー(ねはん寺 寝釈迦仏) 200バーツ=700円
巨大な大寝釈迦仏はかなりの迫力があります。
仏様をぐるりと一周できますので頭の後ろも見ることができます。
ワットポーを出て・・・
ここでランチメニューのやっすいお店を見つけてお昼にします。
300円しなかったんじゃないかな。
辛くて食べられないものじゃなく、軽くこんなものでいいのよ。
食事が済み、次の場所に向かうのですが「ワットアルン」はチャオプラヤ川の対岸にあります。
ワットポーのすぐ近くに船着き場がありますのでそちらから4バーツ=14円払って渡し船に乗ります。(安い!)
(自転車を積み込むと10バーツ=35円だそうです)
到着。
50バーツ=175円
三島由紀夫の小説『暁の寺』の舞台にもなりました。
途中までは上れるんですが現在はここの階段から上は登れないようになっています。
数年前まではかなり上まで上れていたんですけど。。
帰りの船も4バーツ(所要時間5分~10分ほど)で帰ってきます。
200バーツ=700円で入ってみました。
ヘッドホンセットを借りられ、日本人向けの通訳のナビが受けられます。
部屋に入るとヘッドホンから日本語で展示品の紹介がされるので勉強になります。
マックの前のドナルドはこのように手を合わせています。
華やかで美しいですね。
サイアム博物館の先に花市場を見つけました。
タイの人達はお花好きです。
ウォーキング疲れでグロッキー気味でしたが、
いい香りがして、キレイな花に囲まれ幸せな気分になりました。
暑い中、8kmくらいのウォーキングだったかな。
私のこのコースでは歩きすぎなので、数人で楽しく周るのは「ワットプラケオ」「ワットポー」「ワットアルン」あたりまでにしてユックリ観光するが良いかと思います。
花市場をまわったらトゥクトゥクで一番近い「フアランポーン駅」まで移動してMRT(地下鉄)で帰ってきました。
あとから判ったことです。
現在ではMRTもサイアム博物館の先まで伸びているようです。
サイアム博物館の前の「サナームチャイ駅」が2019年7月に開通していたとのこと。
知らなかった―。
確かにサイアム博物館前に新しい地下に伸びているエスカレーターがあったのが見えました。
わざわざ、タクシー、トゥクトゥク(ぼられる可能性有り!)を使わなくても2019年からはMRTでこの近くまで来られるようになりました!
便利になったものです。
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