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2016年01月10日

ネコ社、38年前のもう一つのPerfect book

ネコ社、38年前のもう一つのPerfect book さて、前回のブログではThe Marqueという本を紹介しましたが、今回はちょっと面白い本を持っているのでご紹介したいと思います。

1978年(38年前)に当時の“企画室ネコ”から発刊された、

“The Lotus 1978”。

“心に残る名車の本シリーズ5”  (“心に残る”ってのがレトロですね。笑)

数年前アムス近郊のZandvoortサーキットで開催されたF1 Classic raceで出てたイギリスの古本屋さんで偶然遭遇。思わず買ってしまったのでした。

まさにロータスエンジニアリング社創立26年後の波にに乗るロータス社、そのクルマについての同社が38年前に発刊していた、もう一つの“Lotus Perfect Book”。

今日、いつもの通り、天気も悪いので、もう一回ななめ読みしてみた。

まず、価格は1800円!!38年前と今のPerfect bookと同じ価格!

当時としては“超”高級本?

裏表紙は当時の総代理店アトランティック商事と現在のLCI.

内容のメインはElite, Elan, 7, Europa, そして“新世代”のロータスとして新Elite, Eclat, Espritが紹介されてます。

特に初代Eliteについての記述、オーナ日記は興味深い。

レース中エンジンブローでブロックに穴が開いたとか、ロアアームジョイントボールは2000㎞毎の交換でこれがダメになるとロアアームがブレーキング時に外れてしまう、とか、おっそろし。

1959年販売、シャシーとボディーいったいのFRP!、車重は580Kg(ちなみにThe Marqueでは673Kgと記されているのですが)、SOHCエンジン75PS/6100rpm、当時しては革新的なフォルム、そしてパフォーマンスをほこっていた。

販売期間中5年の間に売られた台数は998で、日本に輸入されたのはわずか7台!

それまでロータスは製造したスポーツカーは6,7で有名なオープンモデルのみ、Eliteはまさにチャップマン率いるロータス社の社運をかけて挑んだ初じめてのクローズドモデルスポーツカーであったと。

フォルムは今みても、美しい、ですよね。

その後、ロータス社の躍進は続き、60年代、70年代へ、Elan, Europaとモデルをアップグレードしてゆき、またF1での成功(初めてスポンサーシップを導入したのもこの時期、赤金のゴールドリーフ、黒金のJPSと変遷した時でした)もあり、ロータス黄金第2期と、記されています。

ホンダS600、S800も販売されていたのも同時期ですね。

そして、JPS Lotus F1 teamのRonnie Personがなくなったは、1978年のイタリアGP、Monzaでもありました。編集後記にもRonnieの死について触れている編集者も同本にはあります。

まさにライトウエイト2シータ黄金期でしょうか(楽しそうないい時代だったろんだな~なんて感じます)。

ちなみに黄金第一期は1952年のロータスエンジニアリング社設立直後からのレースでの成功、ルマンなどの国際レースにまで参加、ロータス知名度をあげた時期、と記されています。


そして、興味深いのが、1978年に企画室ネコが案じた“今後のロータス”について。

要約しますと、ロータス社も年間3000台を製造する、英国屈指のスポーツカーメーカになった(当時の3000台と現代の3000台とではかかる開発費、固定費が全然違うでしょうね)。なので独自の哲学のみのクルマづくりだけでやっていけなくなる。

また、廉価スポーツカーは、大衆車にそのシェアを奪われてゆく。

よって、スポーツカーは高級志向、高所得者向けに生産されてゆく、と記されおり、その解答が2+2、ラグジュアリー感のある、新EliteやEclatだ、と記されています。

しかし、さらに興味深いのが、EliteやEclatの評判はコアなロータスファンの不評を買い、その後、Espritを販売を即させるを得なくなった、とも記されています。


この3台が“新世代”ロータスとして紹介されており、その後のロータス社はみなさんもよくご存じの通り、チャップマン氏の死去(1982年)F1チームの弱体化、Espritの高級志向化、経営難、GMへの売却とその建て直し役としてElise(まさに初代Eliteの再来)が登場したのでした。

その後のBahar社長解任により、そのフェラーリ的方針の撤回(よかったですね。)。

しかし、現在のEvora, V6 Exige路線のハイスペック、高価格化、なんか危ないような。。。。

経営の健全性と好きなクルマづくりを貫く、ってのはまったく別次元の話ではありますが、
やっぱり、ロータスはElite-Elan-Europa時代の初心に戻ったクルマ哲学を貫いてほしいと思う今日このごろ。。。

ここに1978年当時のEspritの価格があります。695万円!
この件はまた別途ブログって見たいと思います。



Happy Lotus days!
ブログ一覧 | Lotus関連本・メディア | 日記
Posted at 2016/01/10 04:00:25

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この記事へのコメント

2016年1月10日 8:27
ああ、この本も当時購入して今も書棚に並んでます。
もう何度読んだかわかりませんね。懐かし~♪(゜-゜)
当時は今のようにいろんな専門誌は出てませんでしたし、コレが発売されたときは大喜びして即買い、メッチャ興奮して読んでたのを覚えてます(*´ω`*)
コメントへの返答
2016年1月10日 8:38
え!当時発刊時に購入していたのですか!!

それはスゴイ、恐れ入ります。

当時のスーパーカー少年としてはハナ血がでそうな、興奮本だったのでしょうね(笑)!

私もスーパーカー少年で、エスプリの印象は強烈なんですよねえ、例の潜水艦のおかげでして。。。(笑)それについてもいつかブログりたいと思ってますが。
2016年1月10日 16:25
自分は持っておりませんが懐かしい本ですね 。

エリート に関してはLotus を代表する1 台で有ることは間違い無いのですけれども オールGFRPモノコックの構造 やサスの設計ミスの等による問題で売れば売るほど赤字になり 、 いきなり出だしで躓いた形にもなっています 。 生産台数が少ないのも安くは無い価格を含めそうしたクレーム の多さの影響も大きく もし エラン がその後出なかったら Lotus 製のロードスポーツ は エリート で終わっていたかもしれませんね 。

チャップマン 最大の失敗はヨーロッパ の後継モデルを エスプリ にさせてしまったところではないかと感じています 。 エスプリ はある意味車格的に非常に中途半端なモデルでも有りました 。 二代目エリート やエクラ も故障が多く本来果たすべきで有った実用性のほうを重視し 従来のようなライトウェイト路線をそれ程求めない新しいロータスファン を掴むことが出来ませんでした 。

後のエリーゼのような新ヨーロッパ的なモデルを作り エスプリ は 2 L では無く後のモデルようにもう少しパフォーマンス等車格を上げ 、特に エリート ・ エクラ は " ロータスクオリティ " と言われてしまうような品質から脱却する ・・・ こうしていれば後の経営危機はなんとか避けられたのではないか ? と感じてしまいますね 。
コメントへの返答
2016年1月10日 23:43
初代エリートのグラスファイバーモノコックってすごいアイデアだな、と私も思いました。そして、その“品質”に関しては同本でも、その悪評を匂わせる部分あり、なるほどね、とも思っておりました。

確かに、エスプリ、新エリート、エクラはそれまでのライトウエイト路線を脱却したもの(またはさせようとしたのか)で、特にヨーロッパの1.6Lからエスプリ2L(その後S3でターボ)へと、ポルシェなどと戦えるスペックに近づけていったようですね。F1も好調でしたからね。

やっぱり70年代後半ころ、ヨーロッパ路線は残しながら、時代ニーズを取り入れながら、モデルレンジ拡大という路線がロータスブランドとして正しい道だったようなことをわたしも感じました。

歴史はかたりますねえ(笑)。

S1 Espritに関してはもうちょっと調べてみたいこともあり、興味深いネタもチラホラでてきそうなので、また書きますね!

そういえば、中国SUVどうなってるんでしょうね、最近その手のニュース聞きませんが。。。

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オランダ、アムステルダム在住makotoです。 2014年5月にExige S2 UK仕様をドイツにて購入。 2018年6月にS2000 UK仕様をUKにて...
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