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SAもなもなのブログ一覧

2007年08月11日 イイね!

OpenECUを安全に使う(ワタクシ的)ガイドライン

前回のエントリで,OpenECUはリスクを正しく理解されないまま使われつつあるという主張をしました.


なんで,こんなシラケるようなことを書くのか.それは,そのリスクが,エンジンの暴走という,致死傷的な事態を招きかねないからです.公道で暴発して一般人を巻き添えにするなんて事態は論外ですが,自損という場合ですら,自動車メーカにとっては由々しき事態です.彼らには,ディーラを経由して我々が受けられる一般的な保証に加え,製造物者としての責任が問われています.ドライバの無謀さえ,場合によっては連帯責任を負わされる気の毒な立場です.
世論に押されれば,自動車メーカとしても,対策を講じざるを得ないのは想像に難くありません.結果として,ECUへのアクセスが制限されることになるでしょう.自分の在庫を裁きたくてしょうがない人達は「自己責任」という逃げ口上を使うかもしれませんが,自分だけ責任をとれば済む話とは言えません.度が過ぎれば,ECUに興味のある全ての人の首が絞まります.
もちろん,首が絞まるのを喜ばしいと感じる人などいないでしょう.


そんな中で,OpenECUによるフラッシュメモリ書き換えに関する問い合わせに関し,上辺以上の情報を提供するのは,下記の3通りの場合のみに限定しています.これが私的ガイドラインです.
(これさえも許せないという人がいるだろうということは承知しています.あくまで「私的」ガイドラインです.)

1. 書き換えたいパラメータがはっきりしている.
典型例は「スピードリミッタを外したい」というものです.
確かに,フルサーキットを走れば,188km/hなんて制限は邪魔なばかりか危険です.
一般には外付けのリミッタカットを使いますが,外付けにはいろいろな副作用も予想され,それはそれでリスクがあります.
このケースの場合は,1回だけECU書き換えればOKなはずです.
もちろんリスクが無いとは言いませんが,目的を達するためのリスク全体を考えれば,個人的には許容だと思います.


2. 純正ECUを山ほど持っている.
書き換えに制限があるなら,制限が来る前にECUを載せ替えてしまえばよい.これは一つの正論です.もちろん,とんでもない数値を与えれば,フラッシュメモリが正常でも致死傷的状況になるかもしれませんが.
ここまでの財力がある人は,プロか,それに限りなく近い人でしょうから,サーキットの貸し切りも普通にするでしょうし,無茶なパラメータをECUに与えることもないでしょう.金持ちのボンボンでなければ,あまり心配は要りません.ていうか,うらやましい.


3. 後ろ盾となるデータを豊富に持っている.
フラッシュメモリの性質から,社外ECUでのA/F追い込みで行うようなtry and errorを繰り返すことは原理的にできません.
書き込み回数の節約こそ,純正ECU書き換えには求められます.具体的には,なぜその数値を変えるのかということに対して論理的な説明を自分にも他人にもできなければなりません.
その説明は,豊富なデータがなければ下せないはずです.
幸い,ecuExplorerやEnginuityを使えば,ロギングはできます.またロギングを繰り返す範囲では,(書き込みが無いので)フラッシュメモリの寿命を気にする必要がありません.
手持ちのUSBメモリでは容量が足りないくらいのデータを積み上げた上で,どうしてもここが不満ということがあれば,ECUのパラメータを変えることもありえるでしょう.
特に,低回転時の制御に関しては,STIといえども燃費や実用性を考慮したセッティングになっていますので….
(ということが骨身にしみてから,書き換えを考えるべきと思います.)
ここまでデータを読み解けば,そんなに変なパラメータを設定することも(たぶん)ないでしょう.


そんなこんなで,相変わらず推奨はしないのですが.書き換えられるなら書き換えたい.制限があるものは外したいという気持ちは解りますので…….ワタクシ的な落としどころはこの辺りです.
人様に押し付ける気はないのですが,各人のガイドラインを考える上でのテンプレートになればとは思っています.


何度も書きますが,リスクのあるツールです.世論に奪われない範囲で,かつ愛車と自分の寿命を縮めない範囲で,楽しく使って行きましょう.…と無理矢理に円く纏めてみる.



2007年8月24日追記:

本エントリでいう安全・安心とは,純粋に技術的な側面についてのものです.ROMデータは,著作権を始めとする産業財産権により保護されています.産業財産権の侵害にまつわるリスクについては,当ブログの別のエントリでいくつか取り上げています.純正ECUチューンについて興味のある方は,そちらもご参照ください.



Posted at 2007/08/11 00:49:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | OpenECUのリスク | 日記
2007年08月10日 イイね!

ECU書き換えを大々的に謳わない理由

OpenECU系のツールをネタにしだしてから,ページビューが突然跳ね上がりました.

OpenECUの大きな特徴の一つである「純正ECU書き換え」への興味は多くの人が持つと思います.

しかし,ここで少しシラケるようなことを書いておく必要があると感じています.



OpenECUが提供するソフトウェアを使うと,純正ECUの内容を書き換えることができます.できないことが,できるようなる.素晴らしいことです.

一方で,純正ECUの書き換えには,リスクがあります.
OpenECU用のケーブルを売っている(特に日本の)業者の中には,このリスクを言わないか,言ったとしても過小評価しています.


純正ECUの記憶媒体には,フラッシュメモリという素子が使われています.OpenECUではこのフラッシュメモリを書き換えるわけです.一般にフラッシュROMなどとも書くのですが,敢えてフラッシュメモリと書きました.

ROMというと,ファミコンのカセットのように,10年経っても内容が消えないような印象を持たせます.しかし,そうではないのです.フラッシュメモリは,書き換えができる反面,何度も書き換えると,内容を保持できなくなるという特性を持っています.書き込みを繰り返して劣化すると,記録した内容を正しく読み取れなくなります.

ECUのようなデジタルの世界では,何と記録したかではなく,何と読まれたかで動作が決定します.例えば,ブーストのマップで1.0としたものが2.0と読まれたらどうなるでしょうか.言うまでもありませんね.ブローです.

では,どれくらい書き換えても平気なのでしょうか.
例えば,ある年式のランエボで使われていたフラッシュメモリの書き換え回数の保証値は100回です.100回ですよ.たかが100回の中で,各種設定を決める自信,あなたにありますか?
私にはありません.理想的な空燃比を追求しようと思ったら,プロだって100回以内に決めるなんて無理でしょう.

クルマの世界で使う素子は,普通の民生品よりも過酷な状況で使うことを前提としています.高い信頼性も要求されます.ですので,フラッシュメモリの書き換え回数も,民生品よりも少なめに見積もっています.「だから1000回書込んでも実際は平気」なんてしたり顔で言う人もいます.しかし,それは製造品質が偶然高かったからに過ぎません.言い換えれば,運が良いだけです.「180km/hで高速を走っても事故なんて起きない」と言っているのと大差ありません.


自動車のチューニングには,原理がわからないオカルト的なものがたくさんあります.そういった胡散臭いチューニングがあっても,上手いことやっていてくれるのがECUという側面もあります.多くの人が知っている通り,ECUには自己学習機能があります.ちょっとくらい変なことをしても,善きにはからってくれますし,あんまり酷い場合には,CHECK ENGINEを表示したり,セーフモードに入たりと,様々な手段でエンジンや我々を護ってくれます.

ECUに手を入れることで,これらの保護を自ら捨てるかもしれないということも考えておく必要があります.

自動車メーカのエンジン開発において,ECUの開発段階では,隔離された試験室にエンジンを置き,技術者は絶対に近づきません.爆発するかもしれないからです.エンジンについて知り尽くしたプロでさえ…もしくはプロだからこそ…慎重に慎重を重ねて弄るのがECUという代物です.


私は,こういった現実をソフトウェアの側面から見つめています.(そう,私の本職は組込みシステム系のエンジニアです.)
だから,私は,ECUを書き換えられるケーブルを作って売っても「これはロギング用のケーブルである」と言っています.そして,ECUの書き換えを,基本的には推奨しません.「ECUの書き換えツール」として売るのは簡単ですし,より高い値段がつくことも知っていますが.


繰り返しになりますけれど,アフターパーツ業界は,知識の絶対的な不足から,もしくは売らんがためという欲から,リスクを過小評価するところがあります.売る側の責任は大きいですが,買う側にも要求される知識というものはあります.

使う側としても,そのリスクを正しく理解してもらいたいと切に願っています.


と,シラケるようなことを書き並べましたが,いくつかのことに気をつければ,ECUの書き換えを安全に行うことができるとも思っています.(相変わらず推奨する気はありませんが)
その私的ガイドラインは,いつか書きます.今日は長文が過ぎました.

Posted at 2007/08/10 20:04:15 | コメント(1) | トラックバック(1) | OpenECUのリスク | 日記
2007年08月08日 イイね!

Enginuityのソースコード見てみた.

…メッセージ,ソースコードに埋め込みじゃん…

見栄えはcoolだけど,中身はsighだわ.
ecuExplorerが一段落したら,考えよう.




でも,日本語化しようとする私は,日本語化しなくても使えるのよね.という微妙な矛盾….

Posted at 2007/08/08 14:43:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | hack | 日記
2007年08月08日 イイね!

133PV

昨夜,【OpenECU互換/スバル用】ECUデータロギングキット
の紹介
をパーツレビューに書いたら,いきなり初日で133PVでした.実質数時間のカウントにしては,多いほう…ですよね,これ.


Posted at 2007/08/08 10:46:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2007年08月05日 イイね!

大黒PA 22:15

大黒PA 22:15いつもより2~3時間早いと,人っ気があるのね.

この時間なら,まだマックや土産屋もやってるんだねぇ.

Posted at 2007/08/06 00:47:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「車載アンプ自作 http://minkara.carview.co.jp/userid/220698/blog/19238412/
何シテル?   08/12 00:57
会社の営業車が何故かSpecC. STI東京の残党とつるんで峠アタック参戦中.一回だけマグレで表彰台に登るも,実力はクラス順位も総合順位も中の中.ヘタレ.
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