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2016年02月20日 イイね!

【昭和クルマ列伝】ホンダ車は時代遅れ? 「空冷」にこだわった宗一郎の情熱


昭和30年代後半、四輪車市場に参入したホンダは勢いに乗っていた。高性能のミニスポーツカーS500、S600、S800や軽乗用車N360がヒット。F1にも参戦し、2度の優勝を果たした。

創業者・本田宗一郎は次の戦略として、トヨタや日産と肩を並べる小型車市場への進出を狙う。「ホンダらしいクルマにしたい。エンジンは空冷でいく」と新型車計画をぶち上げた。

「空冷」とは走行風を直接エンジンにあててエンジンを冷却する方式。部品が少なく、軽量化に優れ、コストも低い。空冷エンジン車といえば独VWビートルが有名だが、排気量が大きい小型車では熱制御が難しくなる。今では主に二輪車に見られる。

「空冷は時代遅れ。水冷にすべきだ」。開発陣の反発は当然だった。だが、宗一郎は「水冷だってラジエーターを空気で冷やすんだから、最初から空冷のほうが合理的」と、断固として空冷にこだわった。

こうして宗一郎の指揮の下、新型エンジンの開発が始まった。懸案の熱処理はファンで強制的に風を送って冷却する「二重空冷」を採用。空冷独特のノイズは消え、高回転高出力エンジンを実現した。1300ccで115馬力は“格上”のクラウンを凌駕(りょうが)した。

昭和44年、「ホンダ1300」がデビューした。高い動力性能は走り屋からは歓迎されたが一般ユーザーの評判は散々だった。複雑な構造のエンジンはアルミ材を使っても重く、操縦性は悪い。パワステもない時代、ハンドルを切るのも大変だった。「エンジンは回るが曲がらないクルマ」と揶揄(やゆ)された。空冷ゆえに熱がこもり、ヒーターの効きが悪いという指摘もあった。案の定、1300の販売は低迷。早々に生産終了する。ホンダは空冷をあきらめ、水冷エンジンへのシフトを決めた。

1300の失敗を教訓にホンダは47年、水冷エンジンの「シビック」を開発。バランスに優れた前輪駆動の小型車は世界で大成功を収めた。

「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」。目標に向かって常に前進を続ける宗一郎の言葉はホンダイズムの原点になっている。

(中村正純)

◇ホンダ1300 99S

■エンジン 空冷直列4気筒SOHC 1298cc 115馬力

■ボディ 全長3885×全幅1465×全高1345ミリ

■車両重量 895キロ

■最高速度 時速185キロ
Posted at 2016/02/20 15:27:41 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記

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