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2025年02月19日

結局2035年からは?その③(2024年12月現在)

結論ですが、
我が国は2035年以降の新車販売においても、欧州や一部アメリカの州と違い、「完全BEV化、FCV化」ではなく、純内燃機関車(ガソリン、ディーゼル車)はNGなものの、HEVはOK。
しかも、合成燃料(e-fuel)使用の義務付けは無し、とかなり規制は緩いので、今も、未来も、動力源にはこだわらず、好きな車に乗れるし、乗りましょうよ、です。
ただ、2050年頃には、全ての燃料(飛行機、船舶、電力含む)はカーボンニュートラル燃料になりますよ、と。この辺の流れは、下記に。

2023年8月に、
安心してください。日本は100%BEVにはなりません(笑)

2035年からは?(2024年1月現在)

2035年からは?その②(2024年6月現在)

さて、世界を見ると、欧州では2035年までに販売された純内燃機関車について、あるいは、それ以降に発売される内燃機関搭載車においての使用燃料のカーボンニュートラルは必須としています。
我が国も、2050年頃にはカーボンニュートラル燃料に完全移行するようです。まぁ、世代によりますが、少なくとも私はもう気にしなくても良いかな(笑)
↓日本(2024年12月 合成燃料(e-fuel)の導入促進に向けた官民協議会)
これ見ると、カーボンニュートラル燃料のターゲットは、運輸部門もですが、他部門ですね。
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↓我が国における合成燃料のロードマップを見ると商用化は2030年頃から。
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我が国は2035年以降残された、あるいは新車でもHEVは残りますので、その使用燃料については欧州にならって「合成燃料(e-fuel)」としていましたが、2ヵ月前に、
「合成燃料(e-fuel)の導入促進に向けた官民協議会」からバイオ燃料も含めた
「次世代燃料の導入促進に向けた官民協議会」へ変更案が出ています。
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我が国は、よく言えば現実に即し、柔軟とも言えます。悪く言えば、は言いません(笑)
↓しかし、やはり先行しているのは、欧米諸国。久しぶりの「欧米か!」(笑)
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合成燃料の事業化においては、HIF Global社と、Infinium社は既に製品供給中でありマーケットリーダーになるとの予測
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↓そのHIF Global社には、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)と出光興産は、225憶円を出資していますね
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↓合成燃料(e-fuel)に加え、今回、マルチパスウェイに加えられたバイオ燃料も現在、日本は自給率「0」
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「敵はCo2」とは常々トヨタが主張していること。
トヨタは、現在のHPでも
「生涯CO₂排出量 ガソリン車253g/km、BEV 60g/km、PHEV 80g/km、HEV 178g/km ※電力構成比などにより結果は異なります」
と主張しているように、BEVの生涯CO2排出量は、HEVの3分の1。

↓下記は「トヨタ統合報告書」からの抜粋で、わかりにくいですが、要は、上記の逆の話(HEV3台のCO2削減効果は、BEV1台とほぼ同等)をしています(笑)
「まず、改めて、カーボンニュートラルとは、工業製品を例に挙げますと、原料の調達に始まり、つくる、運ぶ、使う、リサイクルして最後は廃棄する、製品のライフサイクル全体を通して発生するCO2をゼロにするということです」
「たとえば我々の試算ではHEV3台のCO2削減効果は、BEV1台とほぼ同等です」
(Chief Technology Officer 前田 昌彦氏)


「先ほども申した通り、HEV3台分のCO2排出量削減効果がBEV1台分に匹敵するので、これまで販売したHEVは、約550万台のBEVと同等と言えます。今まで作ったHEV用電池の量は、約26万台のBEVに搭載する電池と同じです。つまり、BEV26万台分の電池で550万台分のCO2削減を進めてきたと言えます」
(Chief Technology Officer 前田 昌彦氏)

我が国は、運輸部門、電力部門でのCo2削減量は他国に比べて先行しており、特に運輸の中の乗用車に関しては古くから電動化が進み、「世界に誇れる」CO2削減をしてきました。
「日本の自動車業界は、燃費の向上やハイブリッド車を中心とした電動車の普及にいち早く取り組み、 2001年から19年までの間で、世界的に誇れる約23%のCO₂(5,400万トン)を削減してきました。 そして日本の電動車販売比率は36%、年間150万台を販売しております」

ですから、2035年時点では世界各国がようやく我が国に追いついてくるでしょうから、
「全てBEV。さもなくば合成燃料(e-fuel)!」と政策的にはしなくてよいのです。
この日本国内はしなくてよい、ですが、商売上は、2024年の世界自動車販売においてBEVは20%に達しましたから、既に5台に1台はBEV。
世界がEVとして認知しているPHEVを入れると、シェアはもっと上がります。
両方とも弱い日本のメーカーは対応せざるをえません。

あ、2035年における合成燃料の肝心なコストですがPwC(プライスウォーターハウスクーパース)によると、先行する欧州で1リッター1.61ユーロ(252.8円)。日本は、輸入300円。自前600円となっています。両方とも税抜きなので、当初よりコスト下がってきていますが、税込みでは高い燃料となりそうです。
特に、我が国おいては、ガソリン税は、一般財源化(道路特定財源から変更)してしまっています。「カーボンニュートラル燃料」なので環境税的なものは取れないですし、どういう名目で課税するのでしょうかね。あ、一般財源だから適当に取れるか・・
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Posted at 2025/02/20 12:50:33

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この記事へのコメント

2025年2月20日 13:15
私は、エコシステムがまったく見えていない現状でe-fuelのコストを算出することこそが、将来性を完全にミスリードしていると感じます。おっしゃる通りの実情の考慮が抜けていたり、タイムフレームをごっちゃにする類の上っ面ニュースにも辟易とします。

e-fuelは、今の経済原理では不可能な電気消費地が近くにない場所での大規模発電を成り立たせるものとなり、不毛な地を一大産油地に変貌させうるディスラプティブな変化が起きると思っています。私の人生では見届けられないかも知れませんけど。まだ少し技術が足りません。

バイオ燃料は今すぐやるならというタイムフレームでは有効でしょうが、まだまだ続く人口爆発の中にあって、人の食料との競争するというのがセンス悪って思います。
コメントへの返答
2025年2月20日 14:02
確かにですね。PwCについても、結論だけなので、(国内)600円と言われれば「はぁ600円ですか・・」ですね。
一方、欧州はポルシェが5年ほど前に2.31ユーロと設定しているので、直近1.61ユーロは日本よりは精緻に計算しているのかな、と思ったりしています。

2024年は、(どうやら)中国のガソリン需要がピークアウトしたとのニュースがありましたし、さらにはトランプ政権のもと、ガソリン価格は凄く下がっていきそうですけどね。

違う話かもしれませんが、トヨタさんの「※電力構成比などにより結果は異なります」
と言う、電力(電源)に関してはこのような逃げが発生するような状況ですね

>人の食料との競争するという>のがセンス悪って思います

特に、自給率「0」の日本はそのままでおっしゃるように、人より車なのかな?(笑)
でも、推進するようですね、官民で・・。
2025年2月20日 16:04
お役人はエネルギー自給の色気が出るからそうなるんでしょうが、日本で自然エネルギーe-fuel生産を目論むこと自体がナンセンスだと思います。そもそも、現状7割以上化石燃料に頼っている発電をカーボンニュートラルに変えるだけでも無理かもしれないのに、e-fuel生産に回せる分はそもそもないでしょう。仮にやるとしても、日本では地理的条件から未来永劫高コストにしか自然エネルギー発電はできないことはもはや確定で、コスト競争で話にならないレベルで大負けすることはすでに見え筋です。電気を電気として消費する分を用意する話とは別次元の話です。e-fuelは可搬性が極めて高いので。
むしろ逆に、将来は輸入したカーボンニュートラルe-fuel(の中でもメタンでしょうけど)で火力発電をしていると考える方が合理的です。
日本でも、別目的プラントの副産物で出てくる水素はあるので、そういうのを利用するのは意味があるかもしれませんが。

ポルシェの取り組み例も、進捗しているとは言えまだパイロットラインで、効率もまだまだ低いでしょうし&現状技術で見込みのない数値までは公式予測値として出せないでしょうから、世界中の人が生き馬の目を抜く勢いで競争する世界となった段階での将来コストなんて、まったく予測できていないと思いますよ。うまくプラント化できた暁には、量産コストが高くなる合理的理由がないと思います。
コメントへの返答
2025年2月21日 17:22
孫さんが再生可能エネルギー会社を見限り、豊田通商に売却してしまいました。来る4月1日にトヨタグループ内合併により日本最大の再エネ会社として生まれ変わりますが、産み出すエネルギーは言うても100万世帯分とかのエネルギーで、狭い日本、再エネには限界ありますよね。
合成燃料自給・・600円ではなく、700円でした。
今のガソリン補助金8兆円並みにつぎ込めば、まぁ少しは現実的でしょうけど。
確かに色気は出しつつも(笑)日本は現実路線をとっていますし、2035年までに、など縛りがないのですから、今の技術、10年後の技術を見据えて、さらに現実的選択をとっていってほしいですね

2025年2月21日 12:25
単純な話、太陽光発電が生産コストが一番安いし、全ての電力を賄うのは難しくても、何よりも自国で生産可能なのだから進むべき方向は決まっていると思う。

但し今まで多くの問題もあり、経産省の進め方も良くなかった。
優秀なお役人さんが良い方向に進める事を祈りたい。

例えば、出来るカーボンニュートラルは自分でする私の自宅ですが、40KWの発電能力が有るのでEVを使ってもエネルギー収支がマイナスになる事はないです。現状蓄電池がないので買ってもいますけど、電気代が無料って最高なんですが、多くの人が行えばCO2の排出量も減ります。初期投資は必要ですけが、其れ言うと何も始まらない。
コメントへの返答
2025年2月21日 17:27
面積的にもう屋根しかないですね。それとエネルギー返還効率にまだまだ問題あるも、壁面、ガラス面発電。
私は・・南側公道なのに、業者を呼ぶと、屋根の形状が凝っているがゆえに、設置NG。断念しています。
発電所の所長になりたかった(笑)

今の日本の真夏か、真冬か・・は北極圏の温暖化の影響であり、

>多くの人が行えばCO2の排出>量も減ります。

このCo2濃度と温暖化の分野では日本人がノーベル賞まで取りました。陰謀論などと言っている場合ではなく、行動は大事ですよね。

プロフィール

「@さいたまBond さん 素人目に、ホワイトのローマは一瞬、ジャガーFタイプと見間違えました。クラウンスポーツ赤とプロサングエも、、オーナーに怒られちゃいますね(笑)」
何シテル?   08/16 09:23
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